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むかし書いた韓国コラム #861

 週末の夕方に鍾路の永豊文庫に立ち寄り明洞方面に向かおうとしたところ、広橋に人だかりができていた。何事かと思ったら、清渓川でソウルランタンフェスティバルが開催されていた。3回目を迎えた今年のテーマは「ランタンで見るソウルの昔話」で、清渓広場から清渓3街までの1.3キロメートルにわたり多くのランタンが設置されている。広橋近くには婚礼行列を再現したランタンが設置されており、川べりには多くの人が詰めかけていた。橋の上はちょうどいい撮影スポットになっており、カメラ片手に撮影にいそしむアマチュアカメラマンも多く見られた。

 圧巻は実物の半分の大きさで作られた南大門だ。本物はまだ復元作業が続いているが、ランタンで再現された南大門もなかなかの迫力だ。この日は約束があり先を急いだためじっくり見られなかったが、フェスティバルは20日まで続く。次の週末はランタンを眺めながら秋の夜長を楽しんでみようか。

【解説】
 ソウルランタンフェスティバルは2009年から始まった。最初の年には青森のねぶたも展示されたそうだ。毎年テーマに沿った数々のランタンが清渓川べりにずらりと並ぶ様はなかなかの壮観だ。また、旧暦の釈迦誕生日には似たような催しとして燃灯会が行われ、こちらは鍾路の大通りが数々の燃灯で彩られる。

(初出:The Daily Korea News 2011年11月7日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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