縄文人の痕跡を現代人に探る
日経サイエンスの2024年2月号に詳しい記事が載るようですので図書館に予約しましたが、3番目なので1ヶ月先になります。ちなみに、かつては日経サイエンスを毎月図書館から借りて読んでいましたが、「記事が長すぎる」「外国の学者の記事はトドのつまりは結論がぼけているものが多い」ので、この数年は借りるの止めていました。
書評欄は面白かったです。
で、記事のタイトルは「縄文人の痕跡を現代人に探る ゲノム科学で迫る先史時代」というらしいです。ゲノムを持ち出さなくてもだいたいは分かるような分布が図で掲載されています。
現在の日本人集団は、縄文人の子孫と大陸からの渡来人の混血で生まれたとされていますが、概ね、そんなところだと大方の人は思っていたと思います。地図みると山形を除く東北5県と茨城、栃木の色が濃いです。次の濃さが山形、新潟、栃木、埼玉、千葉、東京、山梨、静岡になり、神奈川はさらに色が薄いです。
アイヌは別の民族なので北海道が入っていません。沖縄は逆に飛びぬけて縄文色が濃いそうです。
京都から奈良、和歌山、三重で分断され、そこから西に向かうと色が濃くなっていますが、鹿児島を除く九州で色が薄いのは渡来人が多く混じったからでしょう。
にも拘わらず、鳥取、島根で色が濃いのは不思議です。ここらも渡来人はかなり来ているはずです。紀伊半島同様に、四国で色が薄いのも不思議です。
文化レベルは渡来系のほうが上でしょうけれど、知能はどっちが上なんでしょうか? 明治において薩長がのさばったわけですが縄文の薩摩と渡来系の長州が、日本を牛耳ったのも面白い現象です。
京都・奈良で日本が二分されているのは、たまたまではなく、「血」あるいは「ゲノム」で分かれていたのも不思議なことです。おそらくは、渡来系が蹂躙し、縄文系を駆逐したのかもしれません。独自の文化を作るために。
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