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児童養護施設で働こうと思ったきっかけと辞めようと思ったきっかけ9

前回は毎月行っている書類業務についてお話しました。合間の時間を使ってコツコツ片付けるのが、一番の近道だと思います。

今回は児童養護施設のやりがいについてお話していこうと思います。

大切な時期におはようからおやすみまで関われる

これが一番大きいと私は思っています。子どもと関わる仕事は様々ありますが、24時間関わる事が出来る仕事は少ないです。

起床から就寝まで、児童の生活に寄り添って関わっていく事で信頼関係が作られます。

何気ない児童からの気遣いが嬉しかったり、失敗を繰り返さなくなった時に成長を実感できます。

時には問題行動も起こす事もありますが、それについて真剣に悩みどうにかしたいと全力で対応できる事が何よりのやりがいだと思います。

自分の色を出して児童と関われる

私の場合は音楽、アニメ、漫画が好きだったので、担当の児童にお勧めのアニメや漫画を貸したりしていました。

小規模化が進んでいるとは言え、他人との集団生活はストレスが溜まります。少しでも娯楽に触れてほしいと思い私が良いと思った物はどんどん児童たちに教えていきました。

私自身も貸すときに児童の嗜好を考えながら選ぶので、それは楽しかったです。

今までアニメや漫画にほとんど関心のなかった児童があるアニメにハマって、一緒にアニメを観たり、他の児童ともコミュニケーションをとるようになったこともあります。

また、ベースという楽器の魅力を伝えてみたり、クリスマス会ではベースを演奏した事もあります。今となっては恥ずかしくて見返せません。

野球やサッカーなどのスポーツや、囲碁や将棋などのテーブルゲームに関する知識やスキルを、役立てることもできるでしょう。強い子は本当に強いです。

ある児童と神経衰弱をしたとき、1ペアも取れずに完敗した事があります。どうしてそんなに強いのか聞いたら「指の関節を使って場所を暗記してる」と言われ、驚いた事は今でも覚えています。

そしてその意味を今も考えています。

児童養護施設で働きたいとお考えの方は、何を児童に与えられるか自分自身を見つめてみましょう。それは出来るだけ、形に見える物が良いです。

補足:倫理綱領について

子どもの為、自分がやってみたい事だからでも、ルールはあります。

倫理綱領について紹介します。これは施設職員が守らないといけない指針です。

全国児童養護施設協議会倫理綱領というのは、児童養護施設で生活する子どもの安心・安全を守り、養育の向上をはかるためのものです。

全国の児童養護施設の役員・施設長・職員が、毎日の子どもとのかかわりのなかで子どもの最善の利益を追求し、養育にたずさわるための指針として活用していきます。

詳しくはこちらをご覧ください。

おわりに

次回もやりがいについてお話していきます。

写真は今日のアグラオネマ・マリアです。

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