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教育学部から旅行会社へ。異分野への就職を決めたきっかけとは。

今回は、日本旅行で働く狩野真里奈さんにお話を聞いてきました。旅行業といえば、仕事で国内外いろいろな場所に行けるイメージがあります。そうはいってもまだまだ知らないことだらけの職業のひとつ。教育学部の狩野さんがなぜ旅行会社へ就職し、どんな経験をされてきたか、聞いてきました。※敬省略

この取材で学生インタビュアー奥崎が学んだポイント3つ

①旅行業は出会いがたくさん

②仕事で信頼を得る秘訣は『誠実さ』

③就職活動は楽しい


奥崎「今日は初取材で緊張していますが、お手柔らかにお願いします!今日もお仕事からきてくださったんですよね?普段はどのような業務をされているのですか?」

狩野「はい、こちらこそよろしくお願いします。今日も仕事でしたが・・・、とりあえず理想的な1日の流れを言いますね(笑)。9時に出社して、15分間の掃除、そのあと朝礼をして、業務開始。だいたい5時まで外回りをした後、打ち合わせの内容を整理したり、企画書を作ったりして残業をすると8時、9時、10時に退社という感じですね」

奥崎「退社時間に結構ばらつきがあるんですね。時期によって違うんですか?」

狩野「そうですね、修学旅行や医学会などの旅行やイベントの実施がある繁忙期は、遅くまで業務が続くこともありますね。」

奥崎「えっ、医学会も旅行会社が企画するんですか?」

狩野「そうなんです、分厚いパンフレットを作成したり、医学会の運営を務めたりします」

奥崎「旅行会社が、医学会を企画するなんて想像していなかったので驚きました…」

狩野「土日は添乗もします。私は土日がつぶれるのが嫌なので、土日の添乗の仕事はあまり好きではないのですが(笑)」

奥崎「お話を聞いていると、イメージしていた旅行業と違うことも多々あるのですが、狩野さんは学生の頃から旅行業界に就職するつもりだったんですか?」

狩野「実は、旅行業に就職するつもりは1ミリもなかったんです。というか、教育学部だったので、3年生まで教員志望だったのですが、教育実習で生徒とうまく関われなくて。それがけっこうショックで、教員志望は辞めました。それで、たまたま日本旅行にエントリーして、たまたま他の企業の最終面接と同じ日に面接があったので『ついでに』という軽い気持ちで今の会社を受けました。営業という仕事だけに絞り、特に業界などは考えていなかったので、他にもお酒や飲料のメーカー直販の会社の内定ももらっていました」

奥崎「そうだったんですか。なぜほかの会社ではなく、日本旅行に決めたんですか?」

狩野「第一志望で内定を頂いた会社のOGの先輩に、今の会社に入ってよかったと思う割合は何%くらいですか?って聞いてみたんです。そしたら、その人『100%です!』って。正直な話を聞きたかった私にとっては魅力的に見えなくて…というよりなんとなく不信感を持ってしまいました。一方で日本旅行の人事の人はなかなかアツイ人で、『正直迷っている』ということを伝えると、丁寧に相談に乗ってくれました。それで、日本旅行に決めました」

奥崎「旅行業に就きたいというよりも、そこで働く人で選んだのですね。実際に就職してみて、どうですか?大変ですか?」

狩野「大変なことと言えば、社会情勢だったり、自然災害だったり、周りに影響されやすいことですかね。海外でテロがあるとそこの旅行は取り消しですし、3年前の御嶽山噴火の時には急遽フライトが変更になって。休日のしかも夜だったので、私は別のお客様の添乗中でしたが、なんとか対応にあたりましたね(笑)」

奥崎「それは大変ですね。どんなトラブルにも臨機応変に対応できる力が必要なんですね。それは、経験で得られるものなんですか?」

狩野「経験というより、火事場の馬鹿力といったほうがいいかもしれません。何度も経験すると、メンタルがとにかく強くなります」

奥崎「なるほど。逆にこの仕事で良かったことはなんですか?」

狩野「良かったことと言えば、出会いが本当にたくさんあります。普通に生活していたら、出会えないような業界の人とも繋がることができます。よく見かける会社の会長さんとか、よくテレビで見かける人とも一緒にお仕事をしたりして。いろんな業界の人と知り合いになれますね」

奥崎「それはすごいですね。最後の質問になりますが、狩野さんは、普段仕事をする上で気をつけていることなどはありますか?」

狩野「それは、『嘘をつかないこと』です。実は以前、わからないことをわからないと言えず、結果的にお客様から仕事を任せられないと言われてしまったことがあります。それからは、分からないことは分からない・できないことはできないとはっきり言うようになりました。もちろん、そのときお客様にわからないと言ったことには、会社に戻った後にフォローの電話を入れたりなどの対応をします。お客様に対して嘘をつかないということは信頼を得ることに繋がります。仕事を誠実にこなすことですね。大きな事案・小さな事案に関わらず、一つの仕事を誠実にこなすことを大切にしています。」

奥崎「『誠実さ』ですね。何より大切なことかもしれませんね。今日は貴重なお話を本当にありがとうございました!」

最後にパシャリ☆


【学生インタビュアー紹介!】

名前:奥崎友美

所属:宇都宮大学国際学部3年

好きな漫画:『午前3時の無法地帯』『働きマン』

好きな言葉:『食足和平』(From安藤百福氏)


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