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歴史的なキックオフ!

現在、日本で開催中のラグビーW杯が盛り上がっている。しかし、私はラグビーのルールが分からないので盛り上がれに乗れていないのが悲しい実情だ…「やはりW杯と言えばサッカー!」というイメージを持っているのは私だけではないはずだ。2022年にカタールで行われるサッカーW杯にむけて、すでに世界各地で予選が行われている。そんな中、イランである事件が発生した。


イランでは1979年に起こった革命の頃から、男性のスポーツイベントを女性が観戦することは禁止とされてきた。サッカースタジアムに入場することができる女性は「選手の家族・親戚」といった一部の女性に限定されたのだ。そんななか今年3月、1人の女性が男装をして試合を観戦しようとした罪で逮捕される事件が発生した。

9月2日、彼女は起訴され出廷した裁判所の前で自らガソリンをかぶり焼身自殺を図り7日後に死亡した。真意は定かではないがメディアでは「入場禁止への抗議の自殺」という論調が主流となり、世界中が注目する事件となった。 

彼女が亡くなった翌日、イラン代表は香港代表と対戦し、2-0で勝利。試合後、キャプテンのマスード・ショジャエイはSNSで「代表チーム史上、最も悲しい勝利だった」「彼女の家族とイランのすべての女性に対し、哀悼の意を捧ぐ」とコメントした。


さらに、FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長も公式サイトで「イランサッカー連盟やイラン当局が、この受け入れがたい状況を解決するために我々の度重なる要求に応えてくれることを願っている。女性もサッカースタジアムへの入場を認められなければいけない」という声明を発表。


このような国内外からの声もあり、イラン政府は10月10日に行われるアジア2次予選から女性の観戦を認めることを決定した。

10月10日 イランで歴史的な試合が開催される。対戦相手は本田圭佑が率いるカンボジアだ。この試合、見逃すわけにはいかない!!


(text by ナセル)

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