17.寝起き

文豪とアルケミストのキャラで30日CPチャレンジ(連続で書くとは言ってない)
史実に基づかないし、文アルに寄せてるかも怪しい、完全個人解釈で好きに書いています。
またCPは日によって変わります。閲覧は自己責任。

本日はぼっちゅうや。

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 鳥のさえずりが聞こえてくる。若山はゆっくりと目を開けると、床に横たわっていることに気付いた。
 昨日は司書が注文数を間違えて大量の日本酒が届いてしまい、皆で飲むよう大盤振る舞いをしてくれて、図書館の酒好きが集まってどんちゃん騒ぎをしたことは覚えている。
 見渡すと、食堂に何人か他にも転がっているので、どうやらそのまま寝てる人は放置で、部屋に戻った人は戻ったのだろう。転がっている中に、中原の姿を見ると、若山はゆっくりと近づきゆすり起こす。

「おめえさん、起きられるかい?」
「……ぅう…ん……」

 眉間にしわを寄せるだけで、目を覚ます様子はない。もちろんただの飲みすぎなのだが、中原は確か今日潜書の仕事を割り当てられていたはずだ。
 若山は中原の様子をうかがうが、これはきっと無理だろうなと判断しよいしょ、と中原を横抱えした。
 中原の意識があればバタバタ暴れるが、朝になったとは言えまだまだ深く眠ってる中原は一切の抵抗を示さず、大人しく抱かれている。
 その様子が、若山は少し面白く、後でからかってやろうとも思いつつ、ここはきちんと中原の部屋に運んでやる事にした。

「それにしても……寝顔は可愛らしいもんだなぁ」

 運びながら顔を眺めてると、中原の表情が楽しそうな笑顔に変わる。どうやら楽しい夢を見ているらしい。
 そのまま、中原が若山の胸に頬を摺り寄せた。まるで猫のようなしぐさに、若山もちょっと驚き、若干顔に熱が上がる。これは酒のせいだけではなさそうだ。
 まいったな……と若山は心の中で思いつつ、中原を部屋に運んだ。その後、中原を探しに来た司書に、2人で部屋に寝てるのを発見される事になる。

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酒飲み仲間が酔いつぶれて朝を迎えるなんてきっとしょっちゅうです(言い切る)
寝起きは正直この2人しかないと思いつつも、この2人の会話……!と困惑もしたので、中原先生には眠ってもらいました()
ドキドキしてたらCPなんですよ。心不全じゃないです。

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