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仮想通貨の世界

 ビットコインの値が高騰しているのは皆さんもよくご存知のことだろう。実態がないのに貨幣として取り扱われるこの仮想通貨。他にもイーサリアム、リップルなどなど数え上げたらキリがない。なんとその数は2100種類以上あるらしい。その中で次のビットコインは何か?と探すのは宝くじを当てる感覚でもあるのだろうか?

 以前知り合いのトレーダーが「これからもビットコインは来るよ。」と言うので少しずつ(本当に少しずつ)買い続けているが正しかった!相場の世界で生きる人間には仮想通貨の未来性がわかるようだ。

 日本にいると確かにこの仮想通貨の有用性というのは理解し難い。私も否定的で手を出さなかった。実はビットコインが世に出た当初に「なんとなく面白そう」という理由で買っていたが財政的にすぐに厳しくなり(貧乏時代が長いもんで)売っぱらってしまった。そのまま持ち続ければ・・・・という話しは思い出したくもない良い思い出である。

 それはさておき、アフリカなどの通貨に対して基本的に信頼が無い国を見ていると仮想通貨の未来が見えてくる。一番有名な国はジンバブエでハイパーインフレの結果、17.5京ジンバブエドル=$5(約600円)となった。

 世の中とは困った時には頭を使わずに短絡的に物事を考える傾向があるようで、政府の「お金が無いなら多く刷れば良い」という発想がこのような非常識を生み出すものだ。これだけ政府が国を管理する能力がないと困るのは国民である。何せ一生懸命働いて稼いで貯めたお金がある日紙屑となる。そんな不合理があって良いはずはない。

 そんな状態から人々を救おうと思ったのかどうか分からないが登場したのは仮想通貨だ。これは政府ではなく、データーがお金の価値を管理するシステムなので、政治的、情勢的な影響をほとんど受けない。ビットコインに関しては発行量の上限も決まっている。今は、どのような端末にしろ開発途上国の人たちもスマホを持つ時代だ。信頼できない政府が発行する紙を持つ価値など無いのである。あとはそれを決済手段としてどれだけ広げられるかだ。

 仮想通貨の最大の弱点は誰も管理していないということと言えるかもしれない。誰も管理していないから、誰もその利用を広げようとしないのである。PayPayがここまで普及したのは営業マンが自社の利益を上げるために必死に店舗を回って利用を促したからである。誰も利益をあげないから誰も営業しない。仮想通貨の自由度はまさに諸刃の剣と言えよう。

 しかし、今大儲けしている仮想通貨億り人達が連合を組んで、価値をさらに高めるために営業を始めたら果たしてどうなるか?やはり目の離せない通貨である。


世界を旅するTraveler。でも、一番好きなのは日本、でも住みたいのはアメリカ・ユタ州。世界は広い、というよりも丸いを伝えたいと思っている。スナップシューターで物書き、そうありたい。趣味は早起き、仕事、読書。現在、学校教員・(NGO)DREAM STEPs顧問の2足の草鞋。