見出し画像

パンデミックはいつ終わるのか?

 4月25日から3回目の緊急事態宣言が発令されることとなった。どこを押さえ込めば効果があるのか匙加減がわかって来たようで、昨年の緊急事態宣言と比べると進歩が見られる。しかし、世間は待ちに待ったゴールデンウイーク。去年巣ごもりの中で迎えた休日だっただけに、「今年こそは!」と色々計画していた人たちも多いであろう。残念ではあるが、背に腹は変えられないといったところか。それにしてもこのパンデミックはいつ終息を迎えるのだろうか?

 終息には3つの定義があるという。制圧、排除、根絶である。制圧とは有効な方法をもって、新規感染者や死亡率を減らす。排除は特定地域で新規感染者をゼロにする。根絶は世界全体での感染者をゼロにするということらしい。今の所、この新型コロナウイルス対策で目指すべき道は制圧、そして排除といったところであろう。根絶というのはなかなか難しい。現にインフルエンザなどはいまだに根絶に至っていない。つまり人が目指すべき道はwith コロナなのである。

 制圧、排除するためにはワクチンの力を借りつつ集団免疫を獲得することが必要だ。だからこそ、ワクチン開発を急ぎ、そして接種を呼びかけているのである。この方法を早々と達成したのはイスラエルである。すでに国民全員が2回目の接種を終えている。それでも感染者数の減少傾向が認められるものの、排除はできていないところが今回のウイルスの手強さとも言えよう。

 日本の集団免疫獲得は本年10月頃と予想されているがJ&Jのワクチンが一時使用停止勧告を受けるなど、予想よりも時間がかかりそうだ。

 何よりもポストコロナが見えてきた我々が今気に留めなければならないことは「なぜパンデミックは起きたのか?」ということである。元々はコウモリが持っていた病原菌が人間に感染するようになった。これはうまく住み分けができていたこの地球自然を破壊し、居住区分を無効化した人災なのである。いまだに、たかだが数分の距離の物の持ち運びにビニール袋をもらう人は周りにもいるが、そういった意識から変えていく必要がある。もちろん、それだけで物事は解決できるほど甘くはないが、小さな行動はいずれ大きな行動へとつながる。我々人類が生き延びるためにできること。それは意外と簡単ではあるが難しいのかもしれない。


世界を旅するTraveler。でも、一番好きなのは日本、でも住みたいのはアメリカ・ユタ州。世界は広い、というよりも丸いを伝えたいと思っている。スナップシューターで物書き、そうありたい。趣味は早起き、仕事、読書。現在、学校教員・(NGO)DREAM STEPs顧問の2足の草鞋。