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2023年の大好きなエレクトロニカ(温)

いつも自分のバカさにうんざりする。だから賢い人が好き。「私も賢い人になりたい」って四六時中頭いい人に大きな憧れを抱いている。エレクトロニカが世界で最も大好きなジャンルの一つである理由は主に知的でクールでカッコイイからだけど、その知的な音楽性は頭いい人に憧れてる私にとって人格の潜在的意識のレベルから本能的に惚れるものである気がする。

2023年の大大大好きなエレクトロニクカアルバム10枚を順不同で(順不同で!)





Airhead - "Lightness"

人類が創作した音楽とは思えないほど驚異的に本気でヘブンリー。これを作ったのが仮に天使や神だとしても、内容が高速のドラムンベースなのマジで考えられる??笑。ビートの音粒の快感とか気持ちいいヒーリング系エレクトロニカとしてそもそも秀逸だけど、それ以上に持っている誰も手が届かないような特異な価値の創造性がほんとに大好き。





Anfisa Letyago - "Mixmag Presents Anfisa Letyago (DJ Mix)"

振り返って考えてみても今年これ以上に精神をハイにしたアルバムはないかも……笑。ヒートアップのストーリ性を持ってるDJ mix音源って完成度高いものばかりだと思うけど、彼女の作品はハイファイな音響の中で闇も哀しみも全てパワーにするパフォーマンスが信じられないくらいヘヴィな興奮だったと思う。M8のMutant Exoticの中盤に達したときのアドレナリンがドッバドバ出るあの瞬間がほんっとに病みつきで。。。笑。





Cport Cistema - "Say It"

一言で表すなら、『私が思うエレクトロニカの完璧な理想』。ハリのあるグルーヴの身に迫る衝動とエレクトロニックな非現実性の放心の、エレクトロニカにしか成せない何かの信じられないような反応。もう私にとって"これぞ……!!"みたいなエレクトロニカの感動の本質そのものみたいなやつ。M3のFor Realとかまさにその私が思う≪完璧≫が100.000%体現されてる気がする。もう今年のエレクトロニカシーンをこの作品を抜きにして語るなんて無理じゃないのって思うくらい凄い。





HKE - "HELL WORLD"

もうジャケのコンセプトワークから傑作感が溢れすぎ。。。笑。実際内容もエレクトロニカらしい電脳世界トリップのクオリティがとても高い作品で、冒険性だったり緊張感だったりをアートワークの力を借りながら存分に満喫できる作品。私は見た目から入るジャケット重視人間なのだけど、HKEの本作はそのアートワークの世界への没入が音楽体験をもっともっと濃密に仕様が効いてて爆裂的にツボにきてた笑





Lastlings - "Perfect World"

モデルさんですかってくらい全力でバリバリに美男美女な二人組が高級ブランドのCMかよってくらい麗しい系クラブミュージックのパフォーマンスするの……もうずるくない????笑。音楽を演奏する以前に失神するほどハイレベルなことになってるのに、音楽も軽やかなフックの超絶聴きやすいリピート性抜群の内容なの、もうブチぎれる以外の何の選択もできない。。。。。。笑。1曲目から発狂が止まらなくて誰か助けてほしい。





Overmono - "Good Lies"

型に収まらないアバンギャルドな曲想のレイヴとかカッコよさが最高に決まりまくってると思う。。。笑。ビリビリくる刺激そのままみたいな興奮がとにかく大好きなのだけど、音楽としてスマートにスタイリッシュに丁寧なのに存在感としての威力を巨大に誇ってる感じも凄くたまらない。新譜を追いかけていてよかったと思えるのは、こういう最新の、最先の経験を得られるから。





Phaeleh - "A New Day"

Bonoboとかの自然派エレクトロニカって何をどう足掻いても必ず傑作にならない??笑。瑞々しい音の清涼作用がダンスの快感とただひたすらに相まる系のやつ、Phaelehの場合作品の規模が特大で空間的にも音楽のドラマ的にも感動がほんとにほんとに深い。。。こういうフレッシュで優しく在るのに何か大きかったり強かったり激しかったりするものが自分は最上に好きなのだと思う。






Polito - "Collapse Phase"

理解不可能なアートが好き。その決してたどり着けないような神秘の真理と崇高な威厳に魂を支配されたい。Politoはその理解不可能なアートのイズムをサイケデリックでエクスタティックなクラブミュージックに落とし込んで、理性でも感性でも何もかもにおいても、私が望むその"支配"を根本から実現してくれる。ハッキリ言って死にたくなるほど好き。今年私が最もストレスを発散した作品で、今年私が最もお世話になった音楽の一つで、今年ベストまっしぐらのアーティスト。友達にオススメしても全然ハマってくれないの内臓ちぎれそうなくらいしんどい。






Sofia Kourtesis - "Madres"

Sofia Kourtesisの本作を愛してやまないのは、クールでカッコイイのに飛び切りに素敵なところ。それはディスコとかのハッピーな曲想としての幸福感とは違う、幻想性のトリップ、ホットな音の生命力の回復、それらを一体にした人生の1ページを飾るみたいに特別な瞬間のサウンドスケープをくれる幸福。エレクトロニカの非現実的体験の本領発揮とこれまでに知らなかった新しいビジョンと感覚までも引き出したような熱烈に感極まる作品。好きにならないなんて絶対にありえなかった。





Sorenious Bonk - "Paris Mountain"

映画音楽も担当してる人だけあって曲作りが唸るほど上手い…!!泣。ダイナミクスの細部まで配慮したセンシティビティMAXのサウンド、それを活かしながら導き出すドラマチックでグッとくる展開……こういうエレクトロニカも大好きで大好きでたまらなくて、、、笑。上述したCport Cistemaみたいなエレクトロニカ的本質の感動があるし、上述したPhaelehみたいなピアノ多用の自然派アレンジも綺麗に目立ってるし、グルーヴの質一つとってもピカ一な出来の感じ。私が思うエレクトロニカのいいところの猛烈オンパレードだった笑


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