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プログラミング教育初心者の私がCoderDojo小机を立ち上げるまでの約1年(前編)

2018年1月から2019年2月までの間、プログラミング教育初心者の私がゼロからスタートして実践できたことをまとめてみました。

「プログラミング教育に興味をお持ちの方」「何らかの形で関わっていきたいと考えている方」「ど素人め、どんなインチキしたんだと興味がある方」にとって少しでもご参考になればと思います。

ところでおーらんって誰?

小学生の娘、保育園の息子を持つボサ髮のおっさん(30代半ば)です。

会社員です。
プログラミングは新卒入社の会社で2年半ほど業務経験がありますが、今は開発メインの仕事から離れ、空き時間でゴチョゴチョやるか、家でゴニョゴニョやるくらいです。
でもシステム関係の仕事は相変わらずで、今でも設計書はほぼ毎日、目にしてます(基本的に読むだけで書かないし作らない)

実務問わず今まで触ってきたもの:
VB6.0/Java/PostgreSQL/C++/node.js/node-red/AWS/Alexa/Firebase/Actions On Google など。実務ではVB6.0がメインでした。罪深いですね。

こんなことできました

1年間の流れは大雑把に以下のような感じでした。
先に断っておくと、すでにこの業界に携わっている友人の澤口さんの存在がなければ実現できないことばかりでした。そのため私個人の視点で書いてありますが、多くは彼と一緒に活動をしています。
この場を借りて心から感謝します。

私の1年、ほぼ丸裸です。まずは前編から。

<前編>
・プログラミング教室を開催してみる(2月)
・エンジニアの勉強会に参加してみる(4月)
・CoderDojoに参加してみる(5月)
・スマートスピーカーのプログラミング教室を開催してみる(7月)
・GPリーグで講師をやってみる(9月)

<後編>
・TENTO主催のプレゼン大会で出展してみる(10月)
・横浜ガジェット祭りに出展してみる(11月)
・小学校でプログラミングワークショップを開催してみる(11月)
・CoderDojoのAdventCalenderを書いてみる(12月)
・CoderDojo小机を立ち上げる(2月)※2019年

<おまけ>※全て2019年
・LITALICOワンダーの懇親会に乱入してみる(2月)
・でかドージョー横浜vol2に混ぜてもらう(3月)
・岩手のCoderDojo主催者と繋がってみる(4月)

画像引用元:pixel2013(Pixabay)

活動の基本方針

昨年これら活動をスタートする前に、とりあえずやろうと決めたことはこんな感じです。
これを出すまでにもめちゃくちゃ色々考えました。が、長くなるので端折ります。もう忘れていることもありそうだし。
・何か作る(スマートスピーカー系を採用)
・プログラミング教育に関わる(いずれは岩手で何かを・・・)

2月:プログラミング教室を開いてみる

友人と横浜の某所で有料のプログラミング教室を開いてみました。
イベント広報に使われる某サイトに当時のイベントページが今でも残っていますが、恥ずかしいので探さないでください。

イベントのページを開くと、常設されていたFacebookのいいねボタンが押されていってカウントはいつの間にか80を超えていました。ただアクセスしただけではなく、いいね!を押してくれたんです。
慣れないことをやって舞い上がっていた私。
「これはなかなかの感触では!?」と密かに思ったものの、期待に反して最終的にこのサイトを通じた集客は残念ながらゼロでした。

組織の肩書を持たず、始めたばかりの我々には何の実績もないためか人が集まりません。この時、集客がとにかく難しいことを肌で感じます。

その後、なんとか知人に声をかけていって、2家族、合計3人のお子さんに集まってもらうことになり、なんとかプログラミング教室を開くことに成功しますが、それと同時に子どもと接することの難しさを痛感します

何も知らない状態では、アクティブラーニング、という言葉通りに子どもは考えてくれませんね。子どもが退屈しないような進め方や、遊び方を教えてあげる必要性についても考え始めます。

得たもの:集客、子どもを相手にすること、アクティブラーニングの難しさ
失ったもの:子どもにプログラミング教える自信

4月:エンジニアの勉強会に参加してみる

子どもたちに教えるなら最新のテクノロジーを。ということで勇気を振り絞って初めてエンジニアの勉強会に参加してみます。
がおまるさんのGoogleHomeアプリ開発ハンズオンです。

主催者含め、あの場にいた方が今のスマートスピーカー界を牽引していると言っても過言では無いですね。
今思えばめちゃくちゃ豪華な顔ぶれでした。

実はNode-Redとスマースピーカーの組み合わせが非常に好都合で参加していました。というのもNode-RedのビジュアルはまさにScratchを彷彿とさせるかのようなブロック同士を繋げるようにできていて、子ども向けの教材としても使えるのでは?というふとした発想からです。
今でも教材化のチャンスが眠っていると思っています。

得たもの:Node-Red、GoogleAssistantアプリの作り方、出会い
失ったもの:初対面の方と会うことへの苦手意識(少し)

5月:CoderDojoに参加してみる

2月のプログラミング教室を始める前、活動の準備段階でプログラミング教育をあれこれリサーチしていました。そこでScratchという教材や、CoderDojoという無償のプログラミングクラブの存在を知ります。

勉強会に参加したことでエンジニアもどきとして少しだけ自信をつけた私は友人澤口さんの紹介で、CoderDojo横浜の存在を教えてもらいます。Connpassで参加申し込みができるというので早速検索し、CoderDojo横浜の説明を読むとメンターの説明欄にこんな記載が。

毎回ゼロから募集しており、開催の前後に何かをお願いしたり連絡したりすることもありません。

「あれ、思ったより敷居が低そう」という単純な理由が背中を押し、気がつくとCoderDojo横浜のメンターとして参加登録をポチッとしていました。

そして当日。自分の子ども2人を連れての参加だったと思いますが(違ってたかも)、受付にボランティアやメンターが立って、入ってくる人を巧みに誘導していきます。そこには6、7人の子どもたちが楽しそうに肩を並べてプログラミングを楽しむ姿がありました。

教材はScratchだったりアンプラグドで言えばOsmoCodingだったりOzobotだったり。PCを持たない子でも楽しめるように準備されています。
驚きポイントをまとめると。

・PCを持たなくても何かしらできる
・ネット回線もある
・本も結構揃っている
・それらが全てチャンピオンの私物(マジか!!!)
・参加する子どもたちがめちゃくちゃ個性的
・最後に発表がある(前に出て堂々と発表する子が何人もいる!!)

準備とか色々手間も時間もかかるのに全て無料で、しかも参加する子どもたちもアグレッシブで、私が知らない世界が広がっていました。
CoderDojoの素晴らしさ、面白さがわかりました。

得たもの:CoderDojoの経験、子どもたちとの接し方、出会い
失ったもの:初対面の方と会うことへの苦手意識(少し)

7月:スマートスピーカーのプログラミング教室を開催してみる

この頃、縁があってプログラミング教室xスマートスピーカーに興味を持った仲間を見つけます。
じゃあせっかくだから第二弾をやりましょうとなりました。
場所は恵比寿某所。対象は関係者の知人で3人のわんぱく小学生たちです。

スマートスピーカーのスキル開発はこの当時Storylineが一番目立っていたもののUIが英語ベースでやや子ども向けにはとっつきにくいかなという印象でした。(今は国産のNOIDや海外製だけど色んなことができるVoiceflowでノンコーディング開発がしやすくなっていますね。そしてStorylineはInvocableと名前を変えてリスタートしています。)

Alexaスキルは画面の設定項目は少なく日本語なのでとっつきやすい一方で、コーディングはAWSのLambdaを使う必要があり、プラットフォームを行き来するハードルが。
GoogleアプリはDialogFlowを使いますが、英語のUIだし設定もAlexaと比べるとやや多めだけど、InlineEditorでコーディングもできちゃう。

多少悩んだ結果、DialogFlowを使ったアプリ(スキル)開発をすることにしました。こんな感じです。

設定はJsonのインポート、コーディングはコピペというテンプレになってますので、正直これだけだとプログラミング要素はほとんどありません。
大部分の設定作業は大人の力を借りて進めました。
ほんとこれは予想通りで、かつ反省するところです。

ですが、オリジナルのクイズを作ろうというパートでは子どもたちに自分たちで問題と回答となる選択肢を考えてもらい、実際にソースコードの該当箇所に打ち込んでもらいました。

3人とも各自が作った問題に誰かが答えるような形で、問題の出し合いをしましたが大盛り上がり。自分が作った問題を機械が読み上げる、回答を判定してくれるというだけでも十分に楽しんでもらえたのかもしれません。
結果的に楽しんでもらえたのであれば、ヨシッということにします。

得たもの:子どもたちの笑顔(重要)、出会い
失ったもの:ないかも

9月:GPリーグで講師をやってみる

2月のプログラミング教室のご縁から、なんと澤口さんと一緒にGPリーグのお手伝いをすることになりました。

私がお手伝いしたのとは違いますが、こんな動画があったりします。

GPリーグは、小学生がチームを組んで、種目ごとにプログラミング技術や表現力などを競い合う大会です。去年は東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県の各代表を選ぶ地区予選と、その一都三県の代表同士が競い合う決勝大会が行われました。(その後も各地で開催が広がっているようです)

私の役割は、集まった子どもたちにプログラミングを使ったドローンの動かし方を教えることでした。時間はあまりなくて、最初の講義部分はほとんどすっ飛ばし、ワイワイandキャッキャしながら短い時間でしたが全員に少しずつドローンを触らせてあげることができました。

子どもたちの中にはScratchを使った表現が好きな子、ドローンのような機械が好きな子、HackForPlayのようなゲーム形式が好きな子など、プログラミング一つを取っても自分に合ったものがあるようです。(受け売り)

詳しく書こうと思いましたが、あれ、あんまり裏話的なの書かないほうがいいかな。どこまで書いていいのかわからないので、とりあえずこのあたりにしておきます。頑張りました。

得たもの:色々多い。多すぎる。
失ったもの:なし

このエントリー書くまで2ヶ月ぐらいかかっています。
読みにくくてすみません。
とりあえず初心者の私ができたことの多くは機会に恵まれたから出来たことがほとんどで、そこに自分の実力を近づけていったような気がします。

前半は以上です!(後半も準備中)


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