朝・生死

昨晩、明日も生きようと思ったのは自分のくせに、起床してすぐに、ああ今日も生きているなんて思ってしまう。

私はいつまでも図々しく生き続け、なんだかんだ長生きをするタイプなのだろう。

生に執着しているわけではない。なんなら死に執着している。

すぐに命を犠牲にしようとしすぎなのだ。ことあるごとに、なんで私は生きているんだなんて考えてしまう。

母親に、死なれてもお金がかかると言われてから、自殺を考えることはやめた。私が求めていることが、自ら命を断つことではなくなった。

死後の世界は本当に存在するのだろうか。天国と地獄、どちらが自分にあっているのだろう。

なんとなく天国は静かで時間がゆっくりと進んでいる穏やかなイメージがあり、地獄は騒がしく常に何かすることがありピリピリしているイメージがある。どちらに住むことになっても、なんだかんだ楽しめてしまう気がしている。

死後の世界は、動物と言葉を交わすことができたらいいなと思う。動物に厳しい言葉をかけられることはこの世ではありえないので。飼っていたハムスターに、俺がうんちしているところを真剣に見ていたの気持ち悪いんだよなんて言われたら、嬉しくて泣いてしまうと思う。

こんなくだらないことを考えているうちに、いつのまにか自分がまた今日も生きていると落ち込んでいたことを忘れていた。忘れていたということを思い出し、再度そのような気持ちが湧き上がっていることは否定できない。

まだ1日は始まったばかりだし、まだ、始まっていない人もいるだろう。せめて今日だけでも楽しく生きよう。

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