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日本を思って泣いてくれたカナダ人の友達

こんにちは。

実は私、学生時代に1年間休学をして、ワーキングホリデーでカナダに行っていたんですけれど…そこで一緒に働いていたカナダ人の友達が、この前日本に遊びに来てくれました(^^)

その友達が広島に行くというので、私も予定をあわせて広島に会いにいってきました。約2年ぶりに会ったので、めちゃくちゃ嬉しかったし、カナダ懐かしいな〜〜とちょっと恋しくなりましたね…

それはさておき、広島と言えば何が思い浮かびますか?広島風お好み焼き…宮島…もみじ饅頭…とかいろいろあるとは思うんですけど、やっぱり忘れてはならないのは原爆ドームと平和記念公園ではないでしょうか。

大人になってから原爆ドームに来てみると…

そこで私たちは、まず原爆ドームを訪れました。その日はたしか8月17日だったので、広島に原爆が落とされた8月6日の少し後ですね。

さて、私も以前子供の頃に広島平和記念資料館を訪れたことがあったのですが、ずいぶん前のことなのであまりよく覚えていません。ただ、その時目にした被爆者の写真や遺品が、あまりにもリアルで、怖くて、直視できなかったことは今でも思い出すことができます。平和の大切さや尊さについても、今ほどは分かっていなかったと思います。

でも、今回大人になって訪れてみると、少し受ける印象が変わったような感じがしました。写真や遺品があまりにもリアルで、怖いというのは変わっていないのですが、”それでもしっかり見ておかなければ”と思ったんです。理由はわからないんですけどね。

じっくり見て回る間、怪我を負った方や亡くなった方たちの苦しみを想像していました。子供や親を目の前で亡くしたり、怪我で苦しむ家族を前に助けてあげられない辛さを考えてみました。もちろん全てを分かるなんてできないけれど、こうやって思いを馳せるきっかけになることこそ、この資料館の価値の一つですよね。

こうして一通り館内を見回した後…

私がカナダ人の友人に学んだこと

ふとそのカナダ人の友人をみると、彼女はボロボロと大粒の涙を流していました。彼女はまだ19歳の女の子です。「どうしたの?大丈夫?」と聞いたんですが、被爆者のことを考えて泣いてしまったようでした。

その時私は、こう思ったんです。

「世界には日本を思ってこんなふうに泣いてくれる人がいるんだ。」

もちろん、こういう人は普段見かけないだけで、他にも日本のために祈ったり、泣いてくれる人はいるでしょう。ですが、こうして目の前で泣いてくれるのを見ると、原爆投下という出来事はもちろん悲しいけれど、自分の国のことではないのに心からこの出来事を悲しんでくれる友達がいることに感動してしまいました。

それと同時に、こんな悲劇は二度と繰り返してはいけないと強く思いましたし、そう思うだけでなく、将来自分が子供をもったときしっかり伝えていかなければいけないと再確認することができました。

日々の暮らしで精一杯だったり、忙しかったりする中で、常にこの悲しい出来事を思い続けることは難しいことです。でも、ときにはこういう資料館を訪れて、しっかり過去を見つめて、これから私たちがどうすべきか、どうあるべきかを考えることはとても重要だと感じた一日でした。



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