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【案件】あれもこれもそれも…?!目を疑う依頼の数々【地獄度 : ★☆☆】

人生いろいろ、案件もいろいろ

webライティングにはさまざまな種類があります。
SEO記事、LP、コラム、キュレーションサイト、アフィリエイト記事、シナリオ…さらにはDM、インフルエンサーのSNSだって我々の仕事です。

ええ、つまり「なんでも」です。
マッチングアプリのメッセージ、なんて仕事もあります。
「それって詐欺じゃ…」と思うかもしれませんが、この業界ではふつうのことです。

たとえば、新書や雑誌などの有名人の対談記事。
一人称三人称を問わず、インタビュー形式の文章は世間にあふれています。
それらの記事や書籍は、まさかインタビューを受けている本人が書いている、とは思いませんよね?
もちろんその記事も、名もないライターたちが書いているのです。

多くの場合、ライターは名前が出ない

ライターの名前が載る記事を「記名記事」といいます。
この記名記事は実績として公表できるので、多くのライターたちはこの「記名記事」を書きたいと思っています。
ぼくもいくつかの記名記事の継続案件を持っていますが、やはり、ほかの営業のときに名刺代わりに提示できる記事があるのとないのとでは雲泥の差。
記名記事がないライターは、自分でブログやnoteに記事サンプルをあげているくらいです。

通常webライターの仕事は名前の載らない、無名の記事が仕事の大半をしめます。
名前が載らない、ということは、誰か別の人が書いた (ように) 印象付けて読者のまえに提示することができる、ということ。

もちろんそれは飽くまでイメージで「タレントが、話したことをそのまま書いた」ように仕上げるのがライターの仕事です。
これはwebライターに限らず、紙面のライターの仕事でも同じです。

「名前がない」記事が悪用されることも

それはそうなのですが、中には平気で読者をだますような案件があるのも事実です。
いわゆるゴーストライターですね。
自分の書いた記事がいつのまにか他人の名前で公表されていた、という話もよく聞きます。

あの人のブログも、売れている商品のレビューも、モニターのアンケートも。
もしかしたらぜんぶ、クライアントがお金を払って集めた文章なのかもしれません。

それだけならまだしも、ときには法に触れて摘発されることもあります。
薬機法に抵触したアフィリエイト記事や、著作権を侵害するファスト映画動画、コミックのネタバレ記事も問題になりましたね。
あれらとよく似た案件が、いまもクラウドソーシングサイトにはあふれています。

犯罪であることを平然とアピールしている案件もあります。
「コピペOK!」「原作をリライト!」ってやつですね。
全然OKじゃありませんし、パクりとリライトは違います。

そしてそれは、クライアント側だけの問題ではないのです。

ライターの「意識の低さ」も問題のひとつ

自分がなにを書いているのか。
それがなにに使われて、どんな影響を残すのか。
反社会的な記事や話題だけを追求するような記事の依頼にも、たくさんのライターたちが群がっているのがこの業界の日常です。

「お小遣い稼ぎ」の言葉に踊らされた、お手軽ライターが増えたせいでしょうか。
3か月以上ライター業を続ける人はほとんどいない、とも言われます。
非常識なクライアントと同じくらい、意識の低いライターがあふれているのが現状です。

そして彼らが共同で作り上げたイメージが、ライターの価値を下げています。
まじめにこの業界で生きて行こうと思っている我々にとってはいい迷惑です。

多くのライターは真面目に書いている!

当たり前ですが、すべてのライターが考えなしに仕事をしているわけではありせん。
これからライターになりたいと思っている人は、ぜひ意識高めに!
ライターは、気軽なアルバイトではありません。
努力と研鑽が物を言う、クリエイティブな専門職です!!!

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