二度目の独立までの113日間 0話

私は現在、プログラマーとライターとして活動しています。

ライターはフリーランスとして仕事をもらっていますが、プログラマーは派遣で働くという状態です。

派遣としてのプログラマーは、なりたくてなったわけではありません。2017年の1月に個人事業主として独立したものの、事業がうまくいかなかったのです。

初めての独立。

本来はもっと慎重に考えるべきところだったはずなのに、短絡的な思考をしがちな私は、副業で少し稼げたからといって元いた会社を飛び出しました。

するとどうでしょう?
元々副業でやっていた物販ビジネスを不用意に拡げた結果、あっという間に借金を重ねることになりました。

物販ビジネスは、商品を安く買って高く売るという小売業のようなビジネスです。
既に存在している商品を売るのが仕事ですから、初心者でもある程度簡単にできます。

だからこそ、すぐに結果が出て、私は独立を決意したのです。

最初は在庫を持たない形での物販をしていましたが、少し結果が出たのをいい事に、在庫を抱える物販も並行して行うようになりました。

在庫を抱えるというリスクはありますが、商品の仕入れ価格が高騰したりといったリスクは回避されるからです。

当時は国内仕入れ国内販売をしていましたが、仕入れを国内にしている状態では、中々大きな利益は上げられませんでした。

利益率が低いので、たくさん買ってたくさん売るしか方法がなかったのです。

しかし、仕入れた商品はすぐに売れるわけではありません。
どんどんと在庫が溜まっていく状況で、資金繰りは厳しいものとなりました。

貯金もなかった私は、すぐにクレジットカードのリボ払いや消費者金融に手を出しました。
(貯金0で始めるとか、本当に馬鹿ですよね)

そして、債務整理。

毎月の支払い額がどんどんと大きくなるに連れて、返済が難しくなりました。

そこで私は法務事務所を通して、債務整理をする事にしました。

これ以上の事業の継続は不可能だと思い、借金を肩代わりしてもらうのです。

その額は400万円。

起業家としての借金の額と考えるとそんなに大きなものではないのかもしれませんが、私からすると大金でした。

これまで普通にサラリーマンとしてしか働いてこなかったので、自分が1年以上働いてやっと手に入る金額ですから。

債務整理をしたのが2017年の7月。
事業を始めてたったの半年での挫折になりました。

そして派遣としてプログラマーで働く事になったのです。

私は元々情報系の大学を出ていますし、SEやプログラマーとしても働いてきました。

そのため、就職する事自体は難しくなかったのですが・・・

最初は5年は働く予定だったのに。

今回の独立が失敗という結果になったとはいえ、私は自分の夢を諦めることも、独立を諦めることもありませんでした。

だからこそ、派遣でもう一度就職したら、地道に借金を返し、しっかりと貯金をしてからビジネスをスタートさせよう。

そう思っていました。
400万円の借金は、毎月10万円ずつ法務事務所に返済をする。

すると、3年半くらいで返し切れる計算です。

その後は貯金をして、1年は食べていける状態を作ってもう一度スタートしよう。

そうなると、多分独立は5年後だな…なんて思っていました。

しかし、私は最近すぐにでも独立することを考えるようになりました、

派遣で働き始めたのは2017年8月。

まだたったの半年しか経っていません。
それなのに何故?

と、友達にも聞かれます。

社会不適合者なのかもしれない

私が独立を考えるのは、現在のフリーランスのライターとしての収入が安定しているからでも、起業家としての自信があるからでもありません。

単に、社会不適合者なのです。

これまで私は、自分のことを社会不適合者だとは思っていませんでした。

それなりにどこへいってもうまくやるし、要領も悪くない。

経験さえ積めば、どこでだってある程度仕事は任されるでしょう。

しかし、会社という組織が…
なんというか…
ダメなんです。

無駄なルールとか規則に縛られて、自由に仕事もできない。

何かと言えば、りん議をあげたり、書類を書かされたり。

で、やっている仕事といえば、やっつけのような誰にでもできる仕事ばかり。

もちろん、現状が派遣という働き方なのが原因という可能性もありますが、これまで正社員で働いてきた会社でも少なからず同じような状況でした。

最初は仕事も楽しいのです。
これまで自分でできなかった仕事をできるようになったりもしますから、新しい発見の毎日です。

しかし、段々とマンネリ化が進む事により、仕事が楽しくなくなるのです。

「仕事なんてそういうものだよ。生活のために仕方ないじゃないか」

そう言われることもたくさんありました。
でもダメなんです。

私は自分が楽しいかどうかを一番優先したい性格なので、人生の3分の1である8時間もの時間を、楽しくない会社に捧げ続ける事に、無価値観を感じ始めているのです。

そう考えていることに気づいて、自分が社会不適合者であることを認めることにしました。

派遣の契約が切れるまでの最短113日

さて、このまま仕事を続けていても、多分私は人生に生きる意味を感じられないと思います。

それならいっそ、再度独立をしよう。

しかし、まだ借金は350万円ほど残っています。
そんな中でまた独立すれば、今度は自己破産をしなくてはならなくなる。

そのプレッシャーも大きいです。
だからこそ、独立までの残り日数を考えて、ここからどのくらいのことができるのか。

それを本気で考えたいと思っています。
独立してもある程度の収入が見込めるように。

そして派遣の契約が現在3ヶ月更新ですので、日数を数えると113日ありました。

引き継ぎなどの処理もあるでしょうから、必ずしもそれで終わるとは限りませんが、それをリアルに描いていきたいと思っています。
成功するか否かも今の自分ではわかりません。

自信があるわけでもないですし、大きく稼げるビジネスプランがあるわけでも、資金や人脈があるわけでもありません。

だからこそ、このリアルな現状をお伝えすることで、これから起業しようとしている人に、何かしら得るものを与えられたらと思っています。

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