静山堂出版

静山堂出版 http://seizandobook.jp/ の提供するnoteです。静山堂出版は編集者を置かない自費出版/四六判・新書判のオンライン組版と印刷のサービスです。noteでは「書くこと」をメインに様々な話題を展開していきます。

キレイに仕上げるには「紙の目」が大事

紙にも「目」がある、と聞いてもあまりピンとこないかもしれません。しかし紙や印刷に関わる業界では馴染み深い言葉で、紙を抄くときにできる繊維の流れのことを言います。この紙の目には「縦目」と「横目」があり、下図のように、紙の長辺に対して紙の目が平行なら縦目の紙、垂直なら横目の紙ということになります。

縦目と横目。この違いが印刷品質に大きな影響を与えます。たとえば本の場合、紙の目が製本の背と垂直だと、ペ

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少し特殊な出版物の流通システム

出版業界の流通を支える独自の制度「取次制度」「再販制度」「委託販売制度」。出版流通に詳しい人ならご存知かもしれませんね。今回は、これらの制度の簡単な説明と、出版流通には欠かせない「スリップ」についてご紹介していきましょう。

書店に並ぶ本を手にとってみると、半円形の切り込みが入った二つ折りの紙が挟み込まれています。この紙の正式名称は「スリップ」です。他にも「短冊」とか、切り込み部分が丸いため「ボウ

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本作りには欠かせない「目印」

もし捨ててしまう本があれば、背の部分をはがしてみてください。本のタイトルやベタマークが見えると思います。これは「背丁」と言い、乱丁や落丁を防ぐための大事な目印です。しかしなぜ、製本された後は見えなくなってしまう場所に印刷されているのでしょうか。

本は、印刷用紙を16ページや32ページ等の単位に折りたたんだ「折本(折丁)」を複数重ね合わせて作られます。ところが印刷現場には多くの折本があるため、他の

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文字記号の正しい名称と使い方

ブログやメール、SNSなどの浸透により、日頃から文章を書く機会が増えてきました。ところで( )や!などの文字記号、何気なく使っていませんか。正しい使い方を理解している人の方が少ないかもしれませんね。そこで今回は、文字記号の正確な名称と使用例を紹介します。小説や自分史を書く際など、参考にしてみてください。

区切り記号

「、」 読点、テン
文章の区切りや、いくつか語句を挙げた区切りなどに用いる

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花森安治に魅せられて

少し前、NHKの朝の連続ドラマ小説で「とと姉ちゃん」という番組が話題になりました。唐沢寿明さんが演じる花山伊佐治という役は、実在のモデルがおり、その人が「暮らしの手帖」という雑誌の創刊から編集長を務めた、花森安治という人でした。

花森さんのことについてうんぬんは、彼にまつわる本もたくさんありますし、また「とと姉ちゃん」を見ていただければわかると思います。今日はちょうどドラマが終わる頃、花森安治を

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本の印象は「綴じ方」次第!?

小説、週刊誌、専門誌…、書店に並ぶ多種多様な本。これらをよく見てみると、針金で簡単に綴じられているものやしっかり背表紙があるものなど、「綴じ方」に違いがあることがわかると思います。この「綴じ方」が違うだけで、本の印象は大きく変わります。今回は、綴じ方の種類と工程、特徴についてご紹介していきます。

雑誌やパンフレットなどでよく見る綴じ方のひとつ「中綴じ」。表紙と本文を同時に丁合(本の中身をページ順

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