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M-1グランプリ2023 スペシャルツアーin東京 追加公演

3月16日(土) 12時/15時半/19時とこの日は3公演あり、12時からの公演に行ってきました。

会計関係のお仕事なので、前日まで例に漏れず確定申告に追われておりましたわたくし。
(Gパンパンダの星野くんのリマインドポストにうなづくばかりの日々だった…!)
いわば今日の公演の存在が繁忙期を頑張る自分のモチベーションとなっていた感じ。

余談ですが、
「趣味が充実してて、明日も頑張れる」
ってよくいうけど、わたしはどちらかというと
「楽しみがこの先に待ってるからなんとか命と正気を保っていられる」タイプです。
唇にシャンソンを、鼻先にニンジンを。

そしてさらにさらに余談ですが、チケットは一般販売で確保しました。
発売日が2/11(土)で、ちょうど「M-1グランプリ2023 スペシャルツアー in 盛岡」に向かう新幹線の中で購入手続きをしたのは良い思い出。
そちらのレビューはまっっったく影も形もないのですが、そのうち記事を上げると思います。
盛岡良かった。普通にまた行きたい。

さて、M-1ツアーと言えば、前年のM-1グランプリにて準決勝以上の優秀な成績を収めた30組の中から10組そこそこ出演されるわけですけども、今回の追加公演「in 東京」しかも吉本お抱えの劇場(無限大)がある渋谷での公演なだけあって、ラインナップ豪華すぎました…

香盤
1.ナイチンゲールダンス
2.くらげ(本戦10位)
3.ダイタク
4.ダンビラムーチョ(本戦8位)
5.ママタルト
6.モグライダー(本戦7位)
7.オズワルド
8.真空ジェシカ(本戦5位)
9.ヤーレンズ(準優勝)
10.令和ロマン(優勝)

敗者復活戦組と本戦組が交互かつ、本戦の順位に準拠+これまでの戦績で香盤が決まった感じですかね。
他の回はお仕事の都合で前後することもあったようですが、本日は3ステぶっ通しだから、間に誰かが別の劇場の出番で抜けちゃう…なんてことがなかった分、純粋にM-1の成績の順番になってたのは嬉しかった。

個人的にはやーーっと生でヤレロマが観られたのが何より最高でした。
直の絡みは勿論なかったけども、各々の漫才でお互いの名前が出てくるの、いいよね

ここからは各コンビの漫才の感想を備忘録的に綴ります。
コンビの後ろに要約書いてますけど、別に漫才のネタの名前ではないです。私のメモ。

1.ナイチンゲールダンス 拍手/レンタル彼氏
なかるてぃんくん、朝から声出てた〜!
トップバッターだからか冒頭前説みたいにお客さんの拍手煽ってて、いっそ職人魂感じました
拍手からの「拍手を合わせる」で観客側が何をするかわかるのは本当にお笑いの文化の一つだと思う
この文化、わたしは「いいとも」から。あなたは何から?
「ちょっといいレストランで最初に出てきた料理についついやっちゃう拍手」という指定が解像度高くて良かった
やっちゃうよね、ちっちゃい拍手。

2.くらげ 東京と地元の違い
掴みがなかなか演者扱いされない杉くんと、前に渋谷公会堂来た時に入り方が分からずうっかり当日券を買っちゃいそうになった渡辺くん、くらげっぽいほっこりエピソードよかった。
福岡出身の杉くんによる東京との違い。
福岡全然都会。
タワーが3本立ってる時点で都会。
ドル箱球団(ソフトバンクホークス)は流石に都会すぎる。

3.ダイタク コンビニの店員/兄弟喧嘩
掴みはやっぱり双子パワー強いよね〜
伝家の宝刀みたいにしてたけど、もう吉本の劇場ではスン…ってなるらしいので、めちゃくちゃウケて大変ご機嫌そうでしたわ。何度もやってもらえた。お得。
コンビニの接客コンテストで賞をもらったダイを、タクが揶揄するの、なんか共感しちゃった。
「失礼がない程度でいい」は確かにそう。日本はチップももらえないのに接客頑張りすぎですわ。
からの、コントパートに入るかと思いきや始まる兄弟喧嘩めちゃくちゃ笑った。
その後も喧嘩の内容を引き摺りつつネタが進むのお上手。
ラストイヤーこそ決勝行って欲しい!

4.ダンビラムーチョ 名曲はどれも20
大原くんが袖に帰った!これは伝説のユニフォームの流れ…!と思ったら、香盤後のくらげ渡辺くんのアロハ持ってきたのはフェイントだったー!
本人も出てきて私服いじられてた。可愛い。
得意のうたネタ。しかしさすがM-1ツアー、お客さんはみんな友達だよ…。
お客さんからリクエストもらってチャレンジするパート、リクエストの歌をよく知らず変えてもらったりしたのも生っぽくてよかった。変えた結果18でストップしたのも笑った。

5.ママタルト 相撲取り
肥満ちゃんのベルトが肥満ちゃんの身長と一緒っていうつかみ、よい。
相撲部屋にひわちゃんが体験入部屋?するコント。
親方からもらうのではなく自由すぎる四股名。
塩を撒く理由が「土俵を美味しくするため」なの狂おしく好き。
受け身が鮮やか。

6.モグライダー 落語
「笑点のメンバー全員言えるかな」がもう怪しくて良かった。春風亭昇太師匠がホビー系の番組出てた時の思い出を語る芝さんが楽しそうだった。
グッズグズの時蕎麦で笑いすぎてもう泣いてた。
これ以降自分のもう笑い方がモンスターなのでダメ。

7.オズワルド ヒティニキの腎臓が一個になった話/元気がないのはあ行を抜けば克服できる
「その声は、我が旧推し、オズワルドではないか」
オズワルドは2019年〜2022年の最推しだったんだけども、推してた時は新型コロナだ、自分の資格取得勉強だ転職だで周りが目まぐるしくて結局生で観に行く機会がないまま熱が落ち着いてしまったんですよね…。
勿論未だに好きだし、漫才の完成度高いなぁって思うし、テレビに出てたら注目して見ております。
先日ヒティニキこと畠中くんが腎臓癌で腎臓をまるまる1つ摘出して、M-1ツアーで復帰されて、ネタの内容にもバッチリしっかりその内容を反映させててゴッリゴリに面白くなってたのは不謹慎ながらも笑ってしまった。
爆笑問題田中さんがちょこちょこ片玉なのをいじられているけども、ヒティニキも片腎臓キャラを乗り回しててすごかった。いじったらいけないのか…?いや、なんか元気そうだし…っていうこの深刻の狭間ってなんでこんなに笑えちゃうんだろうね。
お葬式で笑いそうになっちゃうやつの類似。
塩分摂りすぎないようにって野菜メインの生活始めたことをラジオで話したら、切り取られ方が悪かったのか野菜大好き堀江貴文に噛みつかれてて場外乱闘が始まってたのも笑いました。
本ネタは初めて観たネタ。元気さをアピールするためにあ行を排除するっていう設定、オズワルドらしい。
「はい」が「は」になるくだりで腹筋死にました。

8.真空ジェシカ 脳年齢が高いから、脳が飛び出た時に挨拶しないといけない話
この日のM-1ツアーで1番かき回してたのが真空ジェシカなのでは。
しかしこの1本目は普通にネタやってました。
先日のR-1で特に番組後に話題になったトンツカお抹茶のネタ「かりんとうのくるま」がフォーカスされていてめちゃくちゃ笑った。
「自由に何か誰かの真似をしてもいい」ってぺこぱ松陰寺を真似る川北くんに言われて、ガクくんが絞り出したのがにしおかすみこなのは良かった。「あー!」ってなかなか言わないから痺れを切らして川北くんが言ってた。
ネタは相変わらず宇宙。

9.ヤーレンズ 歯医者さん
今月初生ヤーレンズ。
狼虎は配信待ち遠しい。平日のライブは繁忙期だったので我慢しました。まさにMツ盛岡以来のヤーレンズでした。
出囃子が聴けるのがMツの素敵なところ。「YARLEN SHUFFLE~子羊達へのレクイエム~」のイントロ、カッコ良すぎて毎回倒れそうになるな…と思ってたら、楢原さんが青い!!
今の金色の衣装じゃなくて、2022年バージョンで出てきてついつい「わー!!」と声を上げてしまった…。アイドルが出てきて「キャー!!」って声を上げる痛めなファンにやれやれ…と思ってしまう側のわたくしですが、今日のは不意打ちすぎたので許して欲しい。
真空が17分ネタやったことに憤慨してて、さらにサンパチマイクの前に時計がついたことと、「みんな令和ロマン観たくて来てるんでしょ」っていうから持ち時間8分遵守するかと思いきや、時計がちっちゃくて見えない、からのはづきルーペからの、真木よう子のホットなワード「観てほしいものは観てくれない」が飛び出てもうやりたい放題。
ヤーレンズの専売特許、ニッチな芸能ニュースが次から次へと飛び出て、佐山兼ノーマネーちゃんはニンマリ。
で、ここでやっと衣装について説明が。現在の衣装が酷使しすぎてくたびれてしまったようで、急遽今日は青い衣装をお召しになっているとのこと。確かに昨日の虎狼の公演でXに上がってた写真はいつもの現バージョンの衣装だったので、本当に急遽だったのかーと。
メンテナンスされるのかしら、それともM-1バブルにかこつけて衣装刷新されるのかしら。いや、でも宣材写真変えたばかりなのに衣装変えちゃうのはねぇ…。
この日も出井さんから衣装が違うし、宣材写真と顔が違うからってお馴染みの宣材の顔いじりされてた。
アラウンドビュー。出井さんが支えて逆スリラーして3階席までアピール。最高。
出井さんのツッコミ「俺でリクライニングするなよ」は秀逸。

ヤーレンズ本ネタ始まってないのにもう他のコンビの倍以上感想になってしまってる…よくない。
最推しなので仕方ないのだけども。
Xにも箇条書きで感想綴っているので以降なるべくかいつまんで。
本ネタは歯医者さん。
ワンちゃん→王貞治のくだり、娘のリエさんもいた…
そばの啜る音が原因で婚約破棄のエピソードトークもご健在でした。
こちらもお抹茶の「かりんとうのくるま」いじりで、「社民党のくるま」出てきたの天才すぎて痺れた。
レントゲン室に2人で入るくだりで、先日インタビューが掲載された「DIME」の写真ぽい構図に一瞬なってたのでトキメキました。
あの写真撮った人天才。ヤーレンズの魅力全開でした。可愛い、仲良い、面白いおじさんが全面に出てた。ありがとうございます。
漫才終わりで捌ける時の出井さんの動きに注目するのがここ最近の趣味ですが、歯の治療を結局してもらえなかったので、右ほっぺを押さえながら捌けてました。細かい。可愛い。
記録は18分。何分でも観ていられる。
ヤーレンズが舞台にいる時だけ時間が圧縮されている。

10.令和ロマン 名探偵コナンの OP
冒頭真空17分、ヤーレンズ18分やってる=前2組が合計35分という衝撃を我々に与えてくれました。
お子さんがいることが前提の掴みなのにお子さんがほとんどいなくて客席のお子さん捜索始まったのほっこりした。
髭いじりはスイカゲーム。ゆっくり回るとかもスイカゲームの謎仕様解像度高くて助かる。
本日座席は満席だったものの、前の方にちらほら空席があったのをくるまくんが「転売ヤーみーーーっけ!」とイジってたのスカッとした。
単なる事情で空いてしまったのかもしれないけど、行きたい人に渡らない、完売のはずなのに席が埋まらないのは考えていかないといけない話ですね。
本ネタはコナンのOPの再現で、BGM係のケムてゃをいじるくるまくんが可愛い。
最後先輩のオズワルドいじっててほっこりした。
ネタ終わりで令和ロマンは捌けるのではなく、緞帳が降りてきておしまいだったのだけど、最後緞帳が地に着くまで這いつくばって手を振ってくれたの可愛かった。

当日1公演目は概ね?予定通りに終演し、なかなかまったり幕を閉じました。
2本目以降はオズワルド、真空がお客さん舞台に上げちゃってちゃんと大人に怒られたり、それを受けて3本目は客席と舞台を繋ぐ階段が外されたり、持ち時間を守らないコンビの照明を赤くしてプレッシャー与えたりしてなかなかカオスだった様子。
3本目のレポ追っかけてたら渋谷区は条例で21時までしかマイクが使えないの初めて知りました。そんな厳しいんだね。トリの令和ロマンの出番を21時過ぎにして地声漫才させたいヤーレンズが相変わらず長々と漫才してて悪ガキすぎたらしい。可愛い。

なお楢原さんのXのポストによると、3公演のネタ時間はこんな感じだったそう。

照明が赤かろうと漫才には影響しない、さすがです。漫才モンスター。申し子。
反省してる旨を出井さんがポストしてたけど、騙されちゃいけない、彼らは言われれば言われるほど漫才を盛る生き物。もうみんな逆に期待しちゃってるのでとことんやっていただきたい。

今年初めてM-1ツアーを観られて、本当に2023年M-1ずっと咀嚼してますけども、今年のM-1はどうなるのかしら。
ますます楽しみ。

M-1年々つまらなくなるなんて言う方がいらっしゃいますけども、楽しめるかどうかは楽しもうとしているかどうかだと思います。
少なくとも私は毎年楽しい。今年も楽しみ。
M-1に向けて走り続けることを余儀なくされたヤーレンズの今年のネタがどんなふうに仕上がっていくか、今後も見守っていきたいと思います。

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