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ブラックバス釣り講座③~バス釣りに必要な釣り具と準備~

今回はブラックバスのルアー釣りに必要な釣り具について解説していきます。

それでは順番に見ていきましょう。

竿(ロッド)
ブラックバス用の釣り竿には大きく分けるとスピニングロッドとベイトロッドがあり、ざっくり分けるとスピニングロッドは軽いルアーで繊細な釣り方、ベイトロッドは重いルアーが扱いやすい傾向があります。

これから始める初心者の方はスピニングロッドがおすすめですが、竿を選ぶ時に注意したいのが竿の硬さや曲がり具合と長さです。

竿の曲がり具合の調子をテーパーやアクションと言います。
厳密にはテーパーとアクションは違いますが、どちらも竿の曲がり具合を表現している言葉です。

負荷がかかった時に穂先だけが曲がるものをファーストテーパーやファーストアクションと言います。

同様に竿の中間部分から曲がるものをレギュラーテーパーやミディアムアクション。

竿の根本から曲がるものをスローテーパー、パラボリックアクションなどと言います。

根本から曲がるタイプは投げるタイミングが取りにくくあるていど慣れた経験者の方がこだわりを持って使う傾向があります。

初心者さんには竿先だけが曲がる調子の方がシャープに振り抜けますのでルアーが投げやすくなりオススメです。

初めの1本にはファーストかレギュラーアクションが適していると言えるでしょう。

続いて竿の硬さやパワーの表記も知っておきましょう。

柔らかい順に

XUL(エキストラウルトラライト)
SUL(スーパーウルトラライト)
UL(ウルトラライト)
L(ライト)
ML(ミディアムライト)
M(ミディアム)
MH(ミディアムヘビー)
H(ヘビー)
XH(エキストラヘビー)

となり、下に行くにしたがって硬くパワーのある竿になっていきます。

一般的には柔らかいと軽いルアーや細い糸が扱いやすく、硬いと重いルアーや空気抵抗や巻き抵抗が大きいルアー、太い糸が扱いやすくなります。

最初の一本を揃えるならスピニングのMLを購入すれば、そこそこ軽いルアーからあるていど重いルアーまで幅広く対応できるのでオススメですが、

後々ベイトロッドも揃える前提であれば、スピニングはLを選んでおけば一番使いやすいと思います。

最後に竿の長さについてです。

竿の長さは日本古来からある延べ竿のなどでは長さを尺や寸で表しますが、バス釣りはアメリカ伝来の釣りなので、長さの基準はフィート(ft)とインチ(inch)で表します。

※1フィートは約30センチ、1インチは約2.5センチです。

バス釣りでは主に6フィート代の長さが基本で、短いと5フィートや5フィート5インチ、長いと7フィートクラスを使うこともあります。

一般的には竿が長くなると飛距離も伸びやすくなりますが、その分重くなりますし、取り回しや操作性も悪くなりますのでポイントや釣り方に合わせて選びましょう。

ということで、竿の選び方をまとめると、初心者の方の最初の一本におすすめなのは、6フィート、ファースト or ミディアムアクションで、L or MLパワーのスピニングロッドということになります。

リール
リールについてもスピニングリールとベイトリールがありますが、ここでは初心者さん向けの最初の1台ということでスピニングリールに絞って解説していきます。

スピニングリールを購入する時に最低限確認したいのが、番手(大きさ)の選択です。

番手の表記はメーカーよっても違いますが、釣り業界の大手メーカーのシマノを例に挙げると、1000番、2000番、3000番など数字が大きくなるにつれてボディサイズが大きくなり、糸巻き量も増えます。

バス釣りでは2000番~2500番クラスを選ぶと良いでしょう。

※シマノの場合はワンランク小さいボディサイズを表すC(コンパクトボディ)や糸巻き量が少ないS(シャロースプール)といった表記にも注意しましょう。

ライン
釣り糸の素材としてはナイロン、フロロカーボン、PE、エステルの4種類が代表的です。

初心者さんが始めるなら安価でしなやかで扱いやすいナイロンラインがオススメです。

釣り糸の太さの表記はバス釣りではポンド(lb)という表記が一般的です。
1号は4lbに相当します。

狙う魚のサイズやポイントにもよって最適な太さが変わりますが、バス釣りで一般的にスピニングリールに巻く太さとしては4~8lbくらいが一般的です。

細いと3ポンド、太めなら10~12lbを巻く人もいます。

Lパワーのロッドで軽いルアーやワームを使った釣りをメインにするならナイロンラインの4~6lbくらい、MLパワーのロッドでオールラウンドに対応するならナイロンラインの6~8lbくらいがオススメです。

ルアー
バス釣りに使われるルアーには実にたくさんの種類があります。

ルアーによって狙える水深(レンジ)が変わりますので、まずは深さの名前を知っておきましょう。

・トップウォーター、サーフェイス
水面のことです。

・サブサーフェイス
水面直下のことで水面下~30センチくらいまでが目安です。

・シャロー
浅場のことで水深1~2メートルくらいまでが目安です。

・ミドル
中層のことで水深3~4メートルくらいまでが目安です。

・ディープ
深場のことで水深5メートル以深が目安です。

・ボトム
水底のことです。

それではルアーの種類について解説します。

ルアーの種類を大別すると木やプラスチック、金属などで作られたハードルアーと軟質プラスチックや生分解素材などで作られたソフトルアー(ワーム)があります。

一般的にはハードルアーは音や光、波動などのアピール力が強く魚を寄せる力の強いルアーで、ソフトルアーはより餌に近く、味や匂い、微波動などで魚にアピールして食わせる力の強いルアーです。

魚の状況によって例外はありますが、基本の考え方としては広大なエリアで魚をテンポよく探す時にはハードルアー、魚がいると分かっているポイントでじっくり食わせるにはソフトルアーという使い分けが良いでしょう。

ルアーの種類(ハードルアーの場合)
・トップウォータープラグ
水面に浮くハードルアー全般を指します。
ポッパー、ペンシルベイト、スウィッシャー、フロッグなどがこのカテゴリーに含まれます。

※対応レンジはトップウォーター~サブサーフェイスです。

・リップインベイト
ミノープラグやシャッドプラグ、クランクベイトなどリップと呼ばれるパーツに水の抵抗を受けることで小刻みにボディを震わせて魚を誘うルアーです。

フローティング(浮く)、サスペンド(浮きも沈みもしない)、シンキング(沈む)タイプがあり、フローティングはリップの長さによって潜れる深さが変わります。

リップが長いほど深く潜ります。

※対応レンジはサブサーフェイス~ディープです。

・リップレスベイト
バイブレーションプラグと呼ばれるルアーでリップではなくボディの頭部分に水の抵抗を受けたり、ボディ全体のフォルムで水流を流すことで小刻みに震えて魚を誘うルアーです。

フローティング、サスペンド、シンキングがありますが、シンキングタイプが最も良く使われます。

※対応レンジはフローティング、サスペンドタイプはサブサーフェイス~ミドルくらいまで、シンキングタイプはサブサーフェイス~ディープです。

・ワイヤーベイト
ブレードやペラとスカート付きのジグヘッドがワイヤーでつながっているルアー全般を指します。スピナーベイトやバズベイトがこのカテゴリーに含まれます。

※対応レンジはバズベイトはトップウォーター~サブサーフェイス、スピナーベイトはオールレンジです。

・ラバージグ
ジグヘッドというオモリのついた針にスカートがついているルアーです。基本的にはワームをセットして使います。

ルアーの種類(ソフトルアーの場合)
ソフトルアーは針とオモリをセットして使うので仕掛け(リグ)によって狙えるレンジは様々です。

代表的な仕掛けを紹介します。

・ノーシンカーリグ
針をつけただけのシンプルな仕掛けです。
ワームの自重のみでゆっくりと沈みます。

※対応レンジはトップウォーター~シャローくらいまでです。

・スプリットショットリグ
ノーシンカーリグにスプリットショット(ガン玉オモリ)をつけた仕掛けです。ガン玉の重さによって沈下スピードが変わります。

※対応レンジはサブサーフェイス~ボトムです。

・テキサスリグ
ノーシンカーリグにシンカーと呼ばれる円錐系のオモリをつけた仕掛けです。シンカーの重さによって沈下スピードが変わります。

※対応レンジはミドル~ボトムです。

・キャロライナリグ
テキサスリグと同様にシンカーをつけますが、垂らしを長く取った仕掛けです。

※対応レンジはミドル~ボトムです。

・ダウンショットリグ
針の下にオモリがついた仕掛けです。

※対応レンジはシャロー~ボトムです。

・ネコリグ
ネイルシンカーと呼ばれるオモリをワームに打ち込んで、胴体の中間部分に針をチョン掛けにした仕掛けです。ネイルシンカーの重さによって沈下スピードが変わります。

※対応レンジはサブサーフェイス~ボトムです。

この他にもたくさんの種類のルアーがありますが、ポイントやシチュエーションによって様々なものを使い分けましょう。

ロッド、リール、ライン、ルアーの4点セットがあれば取り合えずバス釣りは始められます。

初心者向けのバス釣りセットなどもありますので、最寄りの釣具店などに足を運んでみてはいかがでしょうか?

…という事で

次回は「ブラックバス釣りの準備とルアーの付け方」について
詳しく紹介します。

お楽しみに!

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