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公共系セクター関連の業務に従事。関心は主に教育政策と自治体経営。教育政策の動向/ICT…

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公共系セクター関連の業務に従事。関心は主に教育政策と自治体経営。教育政策の動向/ICT教育/アクティブラーニング/Edtech/教育特区等/書評/時短アイテム/デジタルガジェット ※各投稿は個人の見解であり、所属組織には一切の関係がありません。

最近の記事

EdTechのメリット/記録について

教育政策×テクノロジー領域に関心があり、この領域における研究計画をつくらないと思っていることから、EdTechに関する本を読んでいます。 仕事の傍ら研究活動をしていこうとは思っていましたが、ずいぶん怠けていました。 本書の中では、以下引用欄に記載のとおり、教育にテクノロジーを、いわゆるEdTechを活用することにおける大きなメリットは学習内容等が記録されること、つまりデータが取れることだといった記述があり、改めてこのメリット認識します。 テクノロジーを用いた学習にはもう一

    • 期待の新刊「教育のワールドクラス――21世紀の学校システムをつくる」

      経済協力開発機構(OECD)教育・スキル局長のアンドレアス・シュライヒャー局長による初の単著『教育のワールドクラス――21世紀の学校システムをつくる』が出版されるということで、とても期待しています。 これからの教育や現時点で明らかになっている教育に関する知見等、自分が教育に関する課題認識を整理するためにもこの9月にじっくりと読んでみたいと思います。 以下は、Amazonの内容紹介文より引用(強調は筆者)。 「数々の成功例を検証し、私たちに多くの学びをもたらしてくれる」とい

      • 年末年始に自分と向き合い目標設定するためにお薦めな3つの本

        ※はてなブログに2018-12-30に投稿した記事の転載。 あっという間に、仕事納めとなり今年も年末。そして、2019年という新年になります。年末年始には、私は毎年、1年間を少し振り返り、次の年の予定や目標、達成したいことについて、自分と向き合い考える時間をとるようにしています。 この年末においても、考えたいと思っていますが、そんな時に読み直す本が3つあるので紹介します。 1.一冊の手帳で夢は必ずかなう - なりたい自分になるシンプルな方法  まずは、熊谷正寿さんの「一

        • 新たな起業と雇用を生み出す福岡市の国家戦略特区の取組が興味深い!

          ※はてなブログに2018-12-15に投稿した記事の転載。 史上最年少36歳で福岡市長に就任された、高島宗一郎市長が福岡市の経営に関する著書を出版されています。 ◆福岡市は今、こんなにすごい! ◆  ・人口増加率は東京を抜いて1位  ・地価上昇率は東京都や大阪府の約2倍  ・政令指定都市で唯一、5年連続で税収が過去最高  ・スタートアップ開業率は4年連続7%台(政令指定都市唯一)  ・国際会議などの開催件数、8年連続政令指定都市中1位 以前、福岡市の国家戦略特区でのスタ

        EdTechのメリット/記録について

        • 期待の新刊「教育のワールドクラス――21世紀の学校システムをつくる」

        • 年末年始に自分と向き合い目標設定するためにお薦めな3つの本

        • 新たな起業と雇用を生み出す福岡市の国家戦略特区の取組が興味深い!

          未来の教育の目指すべき姿と教育改革が実現しやすい組織

          ※はてなブログに2018-12-09に投稿した記事の転載。 目に留まったツイートから、大阪市議会議員の方のブログ記事「質疑:今の時代に合った教育を展開しよう」を拝見しました。内容は、議会での質疑内容についての記事です。専門用語がちらほらあり、一般には理解しづらい部分もあるのではないかと思う質疑に感じましたが、興味深く拝見致しました。 テーマは、①教育でのIT・テクノロジー活用、②ICT環境整備、③学校教育ICTの将来ビジョンといった所でしょうか。 大きいテーマで教育への

          未来の教育の目指すべき姿と教育改革が実現しやすい組織

          愛知県立愛知総合工科高等学校から見る公設民営学校の今後の可能性

          ※はてなブログに2018-12-03に投稿した記事の転載。 愛知県の愛知総合工科高等学校について少し調べてみる。 愛知県立愛知総合工科高等学校は、その名のとおり、公立の高等学校ですが、平成29年度より専攻科を公設民営化し、名城大学が運営しています。 公設民営で大学法人が運営しているのと、特に技術系人材の育成に注力している点が興味深いことから、今回少し調べてみました。 以下は、愛知県の資料。 民営化しているのは、専攻科です。 公設民営学校は、都道府県や市町村が設置し、

          愛知県立愛知総合工科高等学校から見る公設民営学校の今後の可能性

          柴山・学びの革新プランを見て、今後の注視したい教育政策3つの論点

          ※はてなブログに2018-11-29に投稿した記事の転載。 先日、11月26日に経済財政諮問会議・未来投資会議・まち・ひと・しごと創生会議・規制改革推進会議 合同会議 が行われました。 平成30年11月26日 まち・ひと・しごと創生会議・規制改革推進会議 合同会議 その会議の中で、文部科学大臣提出資料、「新時代の学びを支える先端技術のフル活用にむけて~柴山・学びの革新プラン~」が配布されています。中身としては、Society5.0時代に向けて、質の高い教育の実現のための

          柴山・学びの革新プランを見て、今後の注視したい教育政策3つの論点

          【読書】ザ・会社改造 340人からグローバル1万人企業へ

          ※はてなブログに2018-11-25に投稿した記事の転載。 今回は政策系の記事ではなく、読み返している本についてのメモ。 久しぶりにこの本、ザ・会社改造(三枝匡)を読み返していますが、やっぱり良い本です。三枝さんの本は、戦略プロフェッショナルからの3部作もすべて読んでいますが、どれも非常によく、非常に勉強になります。 三枝さんの本はどの本も定期的に、特に新しい仕事に着手した際に、読み返すことが多いです。読む度に、着想をえることができたり、仕事の改善のヒントを得ることがで

          【読書】ザ・会社改造 340人からグローバル1万人企業へ

          省庁横断の報告書検索サービス「CLIP」を使ってみた。

          ※はてなブログに2018-11-24に投稿した記事の転載。 ツイッター経由で、「CLIP」という省庁横断の報告書検索サービスサービスがあることを知りました。 「そういえば、リサイクルのことを調べているんだけど、環境省とか経産省とか、いろんなところに報告書があって、なかなか面倒なんだよね。」 という、コンサルとして働くメンバーの一言がきっかけで、開発がスタートしたというこのサービス。まさに自分もいろいろな政策に関することを調べる場合、同様のわずらわしさを感じていたので、非

          省庁横断の報告書検索サービス「CLIP」を使ってみた。

          EdTechの市場規模と関連サービス(備忘メモ)

          ※はてなブログに2018-11-23に投稿した記事の転載。 出典:ITソリューションフロンティア EdTech市場の現状と課題 (野村総合研究所) 拡大するEdTech市場。クローズアップ現代やワールドビジネスサテライトなどでも動向や関連サービスが報道されていたので、市場規模に関するデータと関連するサービスを少しまとめておきます。 ■Edtech関連サービス(1) atama plus株式会社|AIで最短の個別学習 以前、ワールドビジネスサテライトで紹介されてい

          EdTechの市場規模と関連サービス(備忘メモ)

          大阪府箕面市の教育データを活用した取り組みが素晴らしい!

          大阪府箕面市の「子どもステップアップ調査」の取組について、スマートスクール構想検討WG配布資料で紹介されています。データを活用した学校経営として、非常に参考になる事例なので、ブログに備忘録として少し要点をまとめておきます。  1.データに基づいた教職員の指導力向上の取組  まず1点目が、「子どもステップアップ調査」のデータをもとに、教員の指導結果を客観的に把握し、教員の指導力向上に取り組んでいることです。  大阪府箕面市では、小学校1年生~中学校3年生まで全9学年で、毎年

          大阪府箕面市の教育データを活用した取り組みが素晴らしい!

          学力向上への貢献度を教員評価に含めてはいけないの?(大阪市の学力テストを教員評価へ反映する議論について)

          ※はてなブログに2018-09-24に投稿した記事の転載。 引用ツイート https://twitter.com/izure_tobuka/status/1030459242128392192?ref_src=twsrc%5Etfw 大阪市の学力テストの件が話題になってから、一月半以上たってしまいましたが、上記のツイートはこの問題について、わかりやすく写真も添付して表現されていたので、備忘録として引用しつつ感じたことをメモ。 まず、この学力テストの件が話題なった当初から

          学力向上への貢献度を教員評価に含めてはいけないの?(大阪市の学力テストを教員評価へ反映する議論について)

          N中等部の挑戦・既存の中学校に通わなくてはいけないのか?

          ※はてなブログに2018-09-17に投稿した記事の転載。 N高等学校を運営する、学校法人角川ドワンゴ学園が、「N中等部」を2019年4月に開校するという発表がありました。 N高を作っているのでこれは自然流れかと思いますし、いずれこういう学校が出てくるのではないかと思っていました。 発表によると、通信制でなく通学制なのは、現在の法制度では通信制中学校は認められてないから(※1)とのことですが、結局のところ、N中等部は学校教育法上の中学校ではありません。要するに、N中等部

          N中等部の挑戦・既存の中学校に通わなくてはいけないのか?

          期待の専門職大学「i専門職大学」と「ミネルバ大学」の共通点と違い

          ※はてなブログに2018-09-02に投稿した記事の転載。 平成31年度より、実践的な職業教育を行う新たな高等教育機関として、専門職大学(※1)が創設されます。 この専門職大学の中で、個人的に注目している大学が、ICTでイノベーションを起こす人材を育成を掲げ2020年4月新設を目指す、i専門職大学(以下、i大)です。 i大は、先日学長就任予定の中村伊知哉氏が、SAPとi大の連携についてツイートしており、SAPは最近サッカーなどで画像認識絡めてビッグデータ分析もしていて(

          期待の専門職大学「i専門職大学」と「ミネルバ大学」の共通点と違い

          学習者の学力を高める要因は何か?(【紹介】ジョン・ハッティ 教育の効果: メタ分析による学力に影響を与える要因の効果の可視化)

          ※はてなブログに2018-08-23に投稿した記事の転載。 今、この本を読んでいます。 本書は、学習者の学力を高める要因を調べることを目的に行われた分析結果として、学習に影響を及ぼすさまざまな要因について説明しています。 少し難解な本なのですが、 ・フィードバックは学力に対する効果の大きい要因の上位10位以内である ・間違うことが受け入れられることが重要なのであり、そういった雰囲気があってはじめて学習の効果が高まる。 など 学習者の学習に好影響を及ぼす要因を明らかに

          学習者の学力を高める要因は何か?(【紹介】ジョン・ハッティ 教育の効果: メタ分析による学力に影響を与える要因の効果の可視化)

          全授業がオンライン!4年間で7都市に滞在!ミネルバ大学を知るための4つのお薦め動画

          ※はてなブログに2018-08-20に投稿した記事の転載。 先日、ミネルバ大学についての記事を投稿してから、そういえば、クローズアップ現代でミネルバ大学って紹介されていなかった??っと思い出して、Youtubeで検索。 すると、多くはありませんが、ミネルバ大学についての動画がYoutube上にあったので、まとめを兼ねて紹介します。 1.京都大学 国際シンポジウム「大学教育の創造的破壊と未来」特別講演  まず、一つ目は、京都大学 国際シンポジウム「大学教育の創造的破壊と

          全授業がオンライン!4年間で7都市に滞在!ミネルバ大学を知るための4つのお薦め動画