Society5.0(超スマート社会)における教育政策の課題と方向性(メモ)

はてなブログに2018-07-29に投稿した記事の転載。

文部科学省初等中等教育局 合田財務課長のコラム
「Society5.0に向けた人材育成-社会が変わる、学びが変わる-」が提起しているもの”を拝読。とりいそぎ備忘録として、ブログにメモをしておきます。

本コラムは、わかりやすい文章で書かれているので、今後の文部科学省の政策ビジョンを理解するうえでも役に立ちそうだと感じます。

 特に、Society5.0(超スマート社会)において生じる変化は、学校教育を進化させること。そうした学校教育の進化にあたっては、

(1)個別最適化された学びをいかに公正に提供するか、
(2)読解力などの基礎的な力を確実に習得させる仕組みをどう構築するか、
(3)高校から大学にかけての文理分断の学びをどう脱却するか、

といった3つの課題があり、こうした課題についての議論が、2018年6月5日に発表した文部科学省の政策ビジョン「Society5.0に向けた人材育成 〜社会が変わる、学びが変わる〜」(※1)にまとめられていることを紹介されています。

特に(1)については、医療で用いるカルテのような個人個人の学習の内容を蓄積していく「スタディ・ログ」から見えてくる自分自身にあった学びとして「学びのポートフォリオ」を活用するという方向性が打ち出されており、今後この施策がどのように進んでいくのか、どういった政策手段が効果的なのか、個人的に注目しています。

スタディサプリ等の民間事業者のノウハウを公教育がどのように活用していくのか、民間事業者、大学等の教育機関との連携はどのような形が効果的なのか?そうした観点から注目しています。

以下はコラムから注目した箇所を抜粋。それぞれのセンテンスは連続した文章でもなく関連しているわけでもない、抜粋なので留意ください。詳しくはコラム本文をご覧ください。自分自身も今後、こうした政策の方向性について整理したいなといったところです。

・ Society5.0(超スマート社会)においては、私たちの身の回りに存在する様々なセンサーや活動履歴(ログ)等から得られるビックデータが、AIにより解析され、その結果がインターネットに接続されることにより、様々な分野において作業の自動化等といった革新的な変化が生じるとされています。

・ 日々の授業を支えるテクノロジーは日々進化し、「私たちの身の回りの存在する様々なセンサーや活動履歴(ログ)等から得られるビックデータが、AIにより解析され、その結果がインターネットに接続されることにより、様々な分野において作業の自動化等といった革新的な変化が生じる」ことは学校教育でも生じつつあります。

・ このような学校教育の進化に当たっては、(1)個別最適化された学びをいかに公正に提供するか、(2)読解力などの基礎的な力を確実に習得させる仕組みをどう構築するか、(3)高校から大学にかけての文理分断の学びをどう脱却するか、という三つの課題があります。

・ EdTechといったテクノロジーの進化がこのような良さの共有や進化を加速させる大きな可能性を持っていることを踏まえ、その可能性を引き出す上で考えられる三つの課題をどう乗り越えるかについての政策的な方向性を示しました。

※1 Society5.0に向けた人材育成 〜社会が変わる、学びが変わる〜 昨年11月から林大臣の下で議論をすすめ、この度まとめられました|今日の出来事:文部科学省

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