Wing Foil Water Start
自分のWing Foil のWater Startのやり方を説明してみます。ここでのWater Startの定義は、最初の姿勢が正座ではないという意味です。私の場合は跨った状態から、ウイングに風を入れて、そこから正座に持ち込んで立ち上がります。
Water Startに絶対的な風速は必要ありません。ある程度安定して風が吹いていて、立ち上がった状態で安定して前に進めるウイングサイズであれば、Water Start可能です。
参考ビデオ
Makanisurfの内海さんのお手本です。このビデオをお手本にして練習しました。たくさんあるビデオの中でも私の方法に一番近いです。柔軟性、脚力、バランス等、どれも特別な物は求められず、比較的誰にでもやりやすい方法だと思います。
ボードサイズについて
私は体重54Kgで、28L~80Lまでいろんなボードで試してみました。サイズによって違うので、ボードサイズの定義をします。体重が重い方はもっと大きなボードで同じことになると思います。
X-Small: 20L前後になると、ここでは説明していない難易度が高いテクが必要になりそうな気がします。まだやったことありません。
Small: 28~36Lのボード、木の葉型のボードの場合は50L近くあっても同じような動作が必要になる場合も有ります。飛べる状況でないと、立ち上がれてもこけてしまうのである程度の風は必要になります。
Medium: 40~50Lのボード、飛べるくらいの吹いていれば正座スタートよりWater Startの方が楽です。絶対飛べない程度の風でも、立ち上がって安定して前に進める状況ならスタート可能です。このサイズは、正座スタートでも、Waterスタートでも可能なので、Water Startの練習用には最適だと思います。
Large: 60~80Lのボード、基本的には正座からスタートした方が簡単です。ただし、最初はこのサイズでWater Startが時々成功するまで、練習してみた方が良いと思います。荒れているときにはWater Startの方が楽な場合も有ります。
X-Large: 90L以上のボード、Water Startやる意味はないと思うので、やめときましょう。
Water Startの手順
Wingが裏返っている時は、表にひっくり返します。
ボードがSmall以下の場合には、跨ってWingを返すのが難しくなるので、ボードに乗りあがる前にWingを返しておきます。Medium以上の場合は跨って座った状態でWingを返しても大丈夫です。Wingは全身水に浸かって泳いでる状態でも、確実に返せるように練習しておきましょう。
ボードに跨って、バランスを取ります。
ボードに跨ってサーファーの波待ちと同じような状態で、バランスを取ります。Medium以下の場合、ボードが短いのでノーズをあげた状態ではバランスとれません。ボードは水平を保ちましょう。
Smallボードの場合は、ボードを水平に保って座っていること自体が難しくなります。両膝の内側でボードを挟んでロックし、ボードの前後の沈み方を調整すると安定させることができます。
Wingのリーディングエッジのハンドルを持ったり、リーディングエッジを抑えたり、リーシュを短く持って、支えにすることで、バランスを取りやすくなります。
ウイングに風を入れ、ゆっくり前進します。
跨ったままウイングに風をいれて前進するスピードを付けることで、ボードを安定させます。風が足りない時はこの姿勢で、ブローが入るタイミングを待ちます。スピードが付きすぎると、ノーズが上がったり、潜ったりしてしまうので、ゆっくりしたスピードで進めば十分です。
風が強い時には、風を入れた瞬間にノーズが潜るので、少し後ろ寄り体重移動させ、ノーズを軽く上げるの同時に風を入れます。タイミングよくウイングを前に出すと、ウイングのパワーでノーズを抑えることができます。
風が弱い時には、比較的前寄りに乗って、ウイングは上に傘のようにして、パンピングして、ボード少しでも浮かせるようにした方が、抵抗がすくなくなって、バランスが良くなります。
片足でボードをロックします。
上げる方の足と反対の足の膝を曲げて、ボードをフクラハギと太モモで挟み、安定させます。この足は先に上げる足と反対の足になります。私は常に右足でボードをロックして、左足を先に上げます。やりやすい方で良いと思います。ロックする足は、少し後ろに配置しますが、風向きで変えなくても問題に感じたことはないです。
左右で変える場合は、走り出したあとに後ろ足になる方でロックすると良いと思います。
片足の膝をボードに上に上げます。
膝をボードの上に上げます。膝が上がらない場合は、先に足の甲をボードに上げて、その後に膝を上げる方が楽な場合もあります。
ウイングを傘にしてパンピングして、体重を持ち上げてやると比較的楽に足をあげることができます。
Largeボードでは、高く足を上げる必要があるので、ここが難しくなります。ボードの周辺に安定化のために盛り上がった縁取りがあるボードも少し難しくなります。その代わりボードが安定しているので、場合によっては手で持ち上げる等しても良いと思います。自信がついて小さいボードに移行したら、もっと簡単に足は上がります。
上げた膝をボードの中央に移動します。
最初に片膝だけをボードの端に上げると、そちらにボードが傾いてしまうので、上げた膝を中央よりに移動させます。ロックしている足の膝の内側でボードを抑えて、内ももに力を入れて股を閉じるようにすると、上げた膝を中心寄りに寄せることができます。
Smallボードの場合は、この時にノーズをわずかに上げ気味にして、前進スピードを保つことで、ボードの沈みを防ぎます。これによって、海底や岩にFoilが当たる事を防ぐことができ、次の動作も楽になります。
ロックしていた足もボードの上に上げます。
先に上げた足が、ボードの中央付近に寄せられていればバランスを崩すこともないため、上がっている足に体重を乗せることで、もう片方の足を簡単に持ち上げることができます。風の強さに応じて、Wingをパンピングしたり、シバーさせたりして、ゆっくり前に進んでいる状態をキープしながら、足を上げる瞬間だけ強くパンプするとやりやすいです。
飛ばないギリギリまでスピードを上げ、膝立ちになります。
スピードを上げながら、お尻をあげて膝立ちになります。ここで飛ぶとバランスをくずしてしまうので、飛び始めるまえのギリギリのスピードに抑えてください。風が足りない時には、パンピングしてバランスを保ちながら、この状態でブローが来るのを待ちます。風が足りない時に慌てて次のステップに行くと失敗する可能性が高くなります。ブローが来るのと同時に強めにパンピングを入れて、次のステップに移ります。
Wingがオーバーの時は、飛ばずにいることが難しい場合もあるので、その場合には素早く次のステップに移ります。つまり前足を立てます。
前足を立てます。
タイミングをはかり、ウイングをパンプしながら、前足を立てます。強風時には、早めにこの姿勢になり、上手くタイミングをはかってバランスよく立ち上がる必要があります。
微風時には、この状態をキープする必要はなく、一気に立ち上がってしまった方が風を入れやすいです。
後足を立て、最終的なスタンスになって、飛び始めます。
ここまで来たら、通常のスタートと同じです。素早く確実に飛びましょう。
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