「PARAMUSHIR」観劇

2018年3月25日
赤坂ACTシアターにて観劇

** TEAM NACS **

「PARAMUSHIR」

10分前に席について
じっと開演を待つ
ようやくTEAM NACSの公演が観れる。
ようやく当選した。
二回席I列
遠いけれど、楽しみばかり。

TEAM NACS のイメージは
アクション、エンタメ、クール

その俳優さんたちのイメージは
コミカル、スマート

いい意味で、裏切られました。

正直、
TEAM NACSの公演を一度は見てみたい
というただそれだけで申込みをしたので
タイトルやあらすじはチェックしてませんでした。

当日になって、
タイトルとあらすじを少し確認。
少し難しそうに感じ、
もう少し予習してくればよかったかななんて思ったけれど、もう開演直前。
仕方ない。まっすぐ舞台を見つめ、
幕が上がるのを待つことにした。

…観劇後、ただただ泣いていた。


こんなに、こんなに
かっこいい生き様が在ったのか

こんなに、こんなに
感動してしまうものなのか

予習は必要なかった

復習は必要だ

私は歴史が嫌いな科目の一つで、
全く勉強をしなかったのだけど、
はじめて、そのことを恥じた。

真摯に、向かい合って知り、伝えることの大切さを感じた。
もっと知りたいと思った。

確かにそこには物語があった。
人がいた。気持ちがあった。

深く知らない私が言えたことではないけれど、
このチームだからこそ成立したお芝居だったんだろうな伝わってきたんだろうなと思った。

とにかく、本当によかった。
本当です。

4/1 千秋楽
全国映画館にてライブビューイングあり

ぜひ。
表情がはっきり見えていたら、
もっと違う見え方があったかもしれない。
映像作品としても確実に成立するだろう演出とストーリー。
劇場に行けなくても映画館に行こう。

--------------------------------------------------

以下、ネタバレ含む詳細な感想---

------------------------

大河ドラマを彷彿とさせるオープニング曲。
幕には、
役者の顔や日本地図、北海道や島々の地図が浮かんでいく。

暗転

そこはもう戦場。

あちこちから銃声
先方から戦士たちの声

自分も一緒に戦車に乗り込んでいるような、そんな感覚。
一緒に戦わせてくれた。

何も見えず、不安になる。
そこに、大きな音とともに一度だけ前方が光る。
さらに不安になる。
それでも、その少し後に
五人の戦士たちが戦いに向かっていく姿が見えた。

この、3日前に戻り物語は進んでいく。

1945年8月15日
戦争が終わった。

戦争が終わったことを知らずに
まだ士気を失わない者達。
戦争が終わったことを
受け入れられない者達。

皆、さまざまな思いを持ちながら、
日本の敗北、終戦を受け入れていく。

武装解除の命令で武器を処分していく。

しかし、間も無く
ソ連軍が進撃してくる。

戦争は終わったのに、なぜ。
どよめく兵士たちだが、
立ち上がるしかない。

部隊の違う四人の兵士と少尉が
偶然出会い、チームを成す。
行動を共にしていくうちに、
彼らは出生などを語り合い、笑い、泣き、歌い、音楽を聴く。

まだ子どもの顔を見たことがないというタナカ。
孤児だったため、家族というものを知らないと彼は明るく話す。大事そうに握るハーモニカは、少しだけ覚えている母が最後に買ってくれたもの。彼はハーモニカがものすごく下手なのだが、その音色がとても切なくて愛しかった。
そして、彼は大人になり、無銭飲食をした際に匿ってくれた女性と恋に落ち、結婚。この間赤子が産まれたという知らせを受けた。その子を抱きしめたいと、そのために生きたいから戦うと言う彼の言葉はとてもとても強かった。

一家全員が軍人だという小宮少尉。
父に、名を残せと教えられてきたが、
名を残せそうにもないとぼやく。
けれど、
人に命令をするのが嫌いで、
広い心を持つ彼だから、四人は
ついてきたのだろうと思う。

はじめは怖くて足が動かなかった矢野。
彼には、死んでいった兵士が見える。
その兵士が彼を責め続ける。
戦争の怖さを見た気がした。
しかし、彼もそれを乗り越えて、
戦いに向かっていった。

若い部下たちに、生きろという最後の命令を下し、一人で戦線に赴いた水島軍曹。
一度は、戦争が終わったと聞き、
帰れるのかと希望を持ちはじめる。
また、妻と娘がいる函館に空襲があったと聞き、帰りたいと言い出す。
心が終始揺れ動いていた。

ガダルカナルでの凄惨な戦争を生き抜いた桜庭。
一時は、工場の女子従業員がよく訪れる療養所にいた。
彼は家族を失っていた。
水島軍曹が悲しくて泣くのを見て、
涙が出るのは本当の絶望じゃないと、
どうしたら泣けるのか教えてくれよと言う。

やがて、ソ連軍が近づいてくる。
五人がいる場所が、
最後の砦となる。

小宮少尉や水島軍曹は、
一度退避して立て直そうと言うが、
桜庭は断固として、このままここにいて戦うと言う。
頼むから、明日まではここにいてくれと。

工場の女子従業員達を守るために。
北海道を守るために。
400人の女子従業員達は、船で根室まで避難中。避難には今日いっぱいかかるだろう。彼女達をひどい目に合わせるわけにはいかない。
ここを突破されたら、北海道が制圧される。そんなことはさせない。

桜庭の言葉をしっかりと受け取った五人は戦う意思を固める。

様々な思いを抱えながら、
北海道と女子従業員達を守りたいという一つの目的のために、
戦士達は立ち上がり、向かっていった。


その後、
慰霊に訪れた桜庭。

五人の中で唯一、桜庭だけが生き残ったのだった。

そして、そこには、
田中の息子と思われる人物も。

君、名前は?
田中太郎です。

五人で馬鹿話をしていた時、名前候補で一番最初に上がっていた名前だった。

田中が最後に、戦いの最中、
誰か僕の息子に会えたら、
代わりに抱きしめてあげてくださいと言っていた。

桜庭は、強く、強く太郎を抱きしめた。

水島軍曹の娘だろう人物もいた。

桜庭はその女性に、
よく生きていたね と優しく声をかけた。

そして桜庭は四人に話しかける。
話し終わると、泣き崩れてしまう。

そこに、水島軍曹の声が聞こえてくる。

桜庭、泣けたじゃないか。

五人の姿が浮かび、幕。

かっこいいなんて言ったら不謹慎だろうか。

それでも、かっこいい先人達の背中を、NACSの五人を通して見た気がしました。

心を打たれた二時間でした。

--------------------------

水島軍曹▶︎大泉さん
田中▶︎戸次さん
桜庭▶︎安田さん
小宮少尉▶︎森崎さん
矢野▶︎音尾さん
---------------

終演後、
カーテンコール

本編と関係のないメンバーからの挨拶がありますが、余韻に浸りたい方は今の内に退場してください

と一言。心遣いに感動しました。

何人か退場後、なぜか感謝の気持ちを込めたあいうえお作文を披露する流れに。

さくらさく
触りたくなるのは(音尾さん)
くるぶしですね(大泉さん)
ラオウさん(戸次さん)
鎖骨もいいよね(安田さん)
くちづけを(森崎さん)

ふふふと笑ってしまいました。

そして、
ありがとうございました
と一礼してはけていく出演者達

最後、森崎さんが
舞台セットの戦車に向かって、
手を捧げ、紹介してから去っていきました。
そこには、敬意と愛が溢れていました。

それから、ダブルコール、トリプルコール、スタンドオベーション。
何度でも出てきてくれた出演者達。
優しい人達なのだなと思いました。
ただ、森崎さんはこの後仕事で早く出なくてならないとのことで、トリプルコールの最後には、みんなありがとう!帰って!とおっしゃっていました。笑

トリプルコールを終え、退場。

パンフレットを購入。
販売スタッフが、敬礼をしてくれました。
最後の最後まで、世界観が崩れなかった。

とても素敵な観劇体験となりました。

帰り道、占守島について調べたら、
こんな写真が出てきました。
最後にこの写真を添えて。

#TEAMNACS #PARAMUSHIR
#演劇 #舞台 #赤坂ACTシアター
#コンテンツ会議

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

3

べぇ(わたべ)

コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。