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#本棚をさらし合おう|読みながら書きました

本棚さらします!

企画自体は2回目だそうで。
あきらとさん!!!
素敵な企画をありがとうございます。

参加している皆さまの本棚noteを読みながら、17日の金曜日、平日休みを全力で楽しませていただいてまーす!気になった本はメモしつつ。そして、なんだか、フラッと立ち寄った本屋さんで少しだけ言葉を交わしたような気分に浸っております。「あの本いいよね」「この漫画に影響受けたよね」「わあ、懐かしい」などなど。

わたしの本棚は、そういうきっかけになるだろうか。



この夏、段ボール6箱分の本とお別れしました。

結構な勇気が必要だったけど、思い切って。

きっかけは、いっしょに住む彼との新居へのお引っ越し。それぞれが契約していた『ひとり暮らし部屋』を解約して、新たに『ふたり暮らし部屋』をこの夏、契約したのだ。

引っ越し前は、彼の『ひとり暮らし部屋』でずっと生活をしていて、手狭なことを理由に運びこめなかった(運びこまなかった?)本たち。なんとなくずっと手放せずにいたのだけど、生活をする場所に連れていかなかった時点でお別れ判定はしていたのかも。

引っ越しを機にスッキリした生活をしようと段ボール6箱分の本とはお別れしたけど、彼には内緒でこっそり段ボール保管している本と実家に送った本たちがいる。そのままにするか、1年経ったらお別れするか……また来年考えることにする。(考えないな。)

今回は本棚に並んだ本たちを少し紹介。
……とnoteに載せる写真を撮るために本棚から出して、手にとるたびにパラパラと読んでしまってなかなかすすまない!片付けが苦手な人の典型です、わたし。笑。

写真アリの本はパラパラせずにいられなかった本たち。実は16日に書き始めて、気づけば17日の夕方までかかってしまった。


では、まいります。

何と言っても最初に紹介するのはこちら。矢沢あい先生のマンガはぜんぶ好きだけど、連載をリアルタイムで読んでいたものだけを手元に残しました。

小学生の頃、毎月のおこづかいのほとんどを使って読んでいた『ご近所物語』。『りぼん』で読んで、コミック版『ご近所物語』で保管。

7巻までというのが小学生のわたしにとっては本当に良かった!これがドラゴンボールとかワンピースとか、時代が違って鬼滅とかだったら、駄菓子屋でのジャンクな味の思い出の数が減ってしまっていたと思うから。

なぜか『ご近所(ご近所物語の略)』が好きな友達は一人も周りにいなかったのだけど、誕生日にはうさくまちゃんのぬいぐるみをもらった。いまも実家に大切に飾られていて、夏は着ぐるみを脱いで、冬になるとまた着ているみたい。今となっては、わたしより父親が気に入っているぬいぐるみ。笑。

当時は「なんだ、みんなご近所を読んでるんじゃん!!!!」って思ったけど、わたしへのプレゼントのために読んでくれた可能性に30年越しで気づいた。ありがとう、友よ。

あれれれれ、このペースではまずいな。笑。

パラキス(『Paradise Kiss』)と『NANA』を読んで高校〜大学時代を過ごした。(もちろん全巻持っているよ!)ナナと同じくSevennStarとVivienneを愛して、ハチのような恋愛体質で過ごした学生時代だった。

片道1時間の電車内では、いつも推理小説を読んでいた。

推理小説との出会いは、母の本棚でみつけた三毛猫ホームズ。小中学生時代は赤川次郎を読み漁って、宮部みゆき、湊かなえ。他にもたくさんつまみ食い。

でも、京極夏彦は、なんだかあまりハマらなかった。子どもの頃に苦手だったドクターペッパーみたいな味がしたから。セロリとかパクチーが苦手なのに似た感情。一度口に入るとしばらく不快感を伴う……みたいな。

こればっかりは相性だから仕方がないよね。

セロリもパクチーもすきだけど、京極夏彦はどうも合わなかった。でも久しぶりにチャレンジもしてみたいから、おすすめとかあればぜひ。


話が逸れましたね。

大学時代にハマったの漫画が、こちら。

当時はまさか『りぼん』と『ガロ』が繋がるなんて思ってなかったのだけど、さくらももこ先生はガロが好きだったようですね。

花輪くんと丸尾くん、みぎわさんの名前の由来がガロ系漫画家の名前だと知って「これが神々の遊びか」と思った。わかる人にはわかるってやつ。

癒しのまるちゃんとガロがつながるとは……。あ、でもコジコジは近いものがあるかも。すきだ、コジコジ。

そんでもって、さくらももこ先生が絵と帯を描いた『小さな宇宙人 アミ』シリーズもだいすき。

(三部作!『アミ 3度目の約束』は、まだ段ボールの中だよ!)

地球を侵略したりだとか悪いことを企んでいる宇宙人じゃなくて、やさしくてあたたかい宇宙人アミ。いまの地球に欠けているものがぜんぶ詰まっている本。初めて読んだときは「偉そうにしている大人みんなに読んでほしい!」と思ったものけど、そういう人には評価されないのかもなぁ。だからずっと地球は野蛮な惑星のままなのかもしれない。

『ねこぢる』『アミ 小さな宇宙人』『コジコジ』は全くテイストが違うのだけど、そのどれもがそれぞれの視点からものごとの本質を表していてお気に入り。



活字本も少しだけ。というか、湊かなえ先生だけ。笑。

さっきも書いたけど、小さい頃からミステリーが大好物で、大人になってからはずっと湊かなえ先生。もっともっとあるのだけど、いま本棚にあるのはこれだけ。

女性がひた隠しにしているドロドロした粘度の高い感情や葛藤は、ぜんぶ湊かなえ先生が言語化してくれているように思う。誰もが超えてしまいそうで、でもそれぞれが堪えて超えずにいる一線。その一線を超えてしまった先で起こる事件。そんな身近さを感じるイヤミス。

ちなみに、湊かなえ先生のエッセイは、小説とは真逆で軽やかでさらっとしていて読みやすい。いいホテルの朝食バイキングで並んでるミルクみたい。食べものの描写は飯テロだし、作品との関連するお話もあったりして、淡路島いきたい!となった本。すき。



漫画だと、他にも『下弦の月』『寄生獣』『エヴァンゲリオン』『江古田ちゃん』『監督不行届』『さくらん』『ハッピー・マニア』『蟲師』『ARMS』『MASTERキートン』とかが段ボールに。

本屋でジャケ買いした『間取りの手帖』だとか、映画の原作本の『天気の子』『彼女がその名を知らない鳥たち』『友罪』『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』だとか……原作を先に読むと映画観ないんだよなあ、わたし。DVDやBluーrayでも観ない。

『モモ』に『ナウシカ』、『アラサーちゃん』、雑食なわたしの闇鍋的な本棚。段ボール6箱分お別れしたのに、意外とまだまだあるなあ。

そういえば。なぜか大2から10年間くらい毎年秋に『罪と罰』を読んでいた。涼しくなったらカバンにねじ込んで、ひたすら読んでたのでボロボロ。で、それだけ読んだのに、理解しきれなかった。

2021年……再挑戦してみようかな。

レシピ本、プログラミング本、英語の本、note界隈で出会った人の本だったり、おすすめしていただいた本だったりもあります。あとは、授業関係で買った本で「文章読解」「中学受験算数」関連のものとか、教育系の読みもの。

あとはまた段ボール開けてから書き足そうかなぁ。



彼といっしょに過ごすようになって、彼の本棚がわたしにとっての図書館になった。今回、段ボール6箱分の本たちとお別れする決心ができたのも、そのおかげがカナリ大きい。

新居の玄関近くの小部屋は、彼の仕事部屋でありわたしの図書館。
そんな図書館から、少しだけお気に入りを紹介します。

彼と仲良くなった頃、初めて二人きりで飲みに行ったときにすすめられて、お酒の勢いかなーと思っていたら本当に次の日に貸してくれたジェイムズ.P.ホーガン

彼がとっても本を大切にしていることにはその時点で気づいていたから、わたしのようなにわか活字ファンに貸しちゃっていいの??!と思いながら、ハンカチで包んでそっと持ち帰った。懐かしい。


SFって、彼に出会うまでは手に取ることなかったから、それだけで新鮮で。

でも、令和の今でも楽しめちゃうのはきっと、わたしが科学や宇宙に疎いからではないはず。スケールが壮大なのに、随所に散りばめられた伏線は一つずつていねいに回収されていくので、何度読んでも飽きることがない。というか、何度か読まないとわたしには理解ができない!泣。

これだけ入り組んだ設定を考えるなんて、いったい頭の中どうなっちゃってんのさ??!って謎でしかないので、これはもう実話だってことで脳内処理することにしている。←

そして、これを「読みやすいよ」って手渡してくる彼の頭の中にもきっと小宇宙が広がっている。


これは、気軽に手を伸ばしやすいだいすきな漫画エリア。

ぜんぶ好きだけど、『るきさん』『ぴっぴら帳』『こっこさん』がお気に入り。





引っ越し作業のほぼ全てを自分たちふたりだけの手でやったので、運び出したときに彼の持っている本の多さに改めて驚かされた。床から天井までぎっしりと壁一面に本が並んでいる様子は圧巻の一言。

そんな彼の本棚は、彼自身が「どうでもいい本」という本まで全て、大切に大切に並べられている。それに、彼は本を読み返すときに必ず帯とカバーをいったん外して、ていねいに拭き上げてから読んでいるの。
それを知っているからこそ、彼なりのロジックによって整理された大量の本たちが鎮座する本棚は、引っ越し前よりさらに軽々しく手を伸ばすことができない高尚な領域になってしまった気がしている。


でもね。
この #本棚をさらし合おう  に参加してみて気づいた。

本棚を見られるのって、自分のすべてを見られてしまうような気がしてちょっと恥ずかしいけど、それ以上にワクワクする。本棚に自分自身のコアな部分が表れているからこそ、本を見ただけで通じ合えてしまう人との出会いを期待して心がはずむ。

物理的な出会いよりも、ずっと濃い出会いだと思う。



わたしは彼の本棚にも、どんどん手を伸ばしていこうと思う。彼が大切にしている本を、わたしも大切に読んでいきたい。奥行きのある棚に前後2列で並べられて隠れちゃっている谷崎潤一郎や夢野久作。岩波文庫の青カバーと黄色カバーの本たち。彼が愛したフランス文学は、まだわたしには早いかな。

それと同時に、わたしはわたしの本棚を改めて埋めていくんだ。

段ボール6箱分とサヨナラしながら、自分の「すき」と向き合って、過去のドロドロした粘度の高めな感情ともいっしょにお別れできた。これからが、わたしの本棚の新ステージ。


そして、しばらくは#本棚をさらし合おう のタグで惹かれる本さがしの旅にでられそう!新たなnoterさんや、本との出会いが楽しみー。

頂いたサポートは自己研鑽と子どもたちの未来のために使わせていただきます。ちなみに現在は、夏休みに向けて「家庭学習での子どもへの関わり方(パパママ対象)」「算数の面白さって?(親子で参加)」「作文の書き方(親子で参加)」などの講座・セミナーを準備中です……!