早稲田大学を中退した引きこもりから新大学生達へ

僕は昨年、早稲田大学のとある理工系の学科を、留年、休学、復学の末に退学した。留休退の3連コンボである。周りからは、もったいない、せっかくの学歴が、のような言葉も受けたが、僕自身、限界だったのだ。その後、1ヶ月程度の精神科への入院、そして現在は、実家で親のすねをかじりながら2週間に1度ずつの通院生活を送っている。周りには家事手伝い、といったりもするがまぁ傍から見れば引きこもりニートだよね。ちなみにこのアカウントの名前は早稲田、退学、理系の頭文字を取ってわたり君にしてみた。へら夫はまぁメンヘラってやつ。渡へら夫。いい名前じゃないですか?

「日本の大学生は遊んでばかりだ!」そんな意見を皆さんも一度は聞いたことがあるのではないだろうか。確かに、遊んでいる大学生は実際に多い。しかし、真面目に勉強している大学生がいるのも、また真実である。では、どちらが大学生としてあるべき姿なのか、という問いに対して、僕はこう答えるだろう。

現状日本の大学生の姿として、遊んでばかりの学生が、就職活動ではそのコミュ力と呼ばれるものを活かして内定をもらっていく、という様子はよく批判の的に上がったりもするが、僕はそれでも一向に構わないと思う。実際に社会が必要としているのだから。

理系だったら大学院へ進学して勉強を続けるという選択をした知人もいる。その姿は僕から見て輝かしいものである。

僕が大学を退学した理由、それは僕自身が幸せになる道筋が見えなくなってしまったからなのだ。

学びたかったと思っていた分野が想像していたのと異なったというギャップもあった。アルバイトでの人間関係の失敗などもあった。いろんな失敗を僕は重ねてきたのである。

僕個人の考えとしては、勉学は自分のために行うものなのだから、他人の力を借りるのはよくないと考えていた。しかし、僕の失敗のひとつとして、遊んでしまうタイプの友人を作ってしまったことがあげられる。マージャンやネットゲームなどの遊びの誘いを断ることができなかった性格の僕は、遊びの時間と学習の時間、両方を確保することができなくなってしまったのだ。

遊んでも何とか卒業していく人々は、うまく人の力を借りて単位を獲得していくのだ、ということを僕はあまり理解していなかった。そういう人たちは先輩のレポートを手に入れてうまく手を加えたりしているのだ(やはり完全な剽窃でなければ見つからないことも多いのだ)。本質的にはよろしくないことだというのはわかるが、それが遊んでばかりいる人の「幸せになる手段」なのだ。システムがそれを許している以上、その「幸せになる手段」を取る人がいるのは当然のことだろう。その手段を僕は決して否定しないし、何の問題もないと考える。

そして、その手段をとらないのなら、僕は真面目に真面目に勉強だけに打ち込むことによって幸せを目指さなければならなかったのだ。

「早稲田なんだから将来安泰やって」みたいな周りの言葉に流されるままに大学に入った僕の末路はこの有様である。僕はどう幸せになるか、ということはまったく考えていなかったのである。

真面目に勉強して進学や就職をした同期、レポートのコピーなどを行いながら、大手企業に就職していった同期たちがいて、かたや「早稲田行っとけば安泰」なんて無責任な言葉(正直この言葉に騙されたような思いさえある)を信じて200万円ほどの奨学金を借りたまま退学してしまった僕もいる世の中なのである。

僕みたいな失敗をする人は少しでも減ってほしい。どう幸せになるか、それを考えていれば遊んでばかりの大学生活でも一向に構わないと僕は思う。これがしくじりクズ野郎からのアドバイスである。

さて、ここからは僕本人の愚痴なんで、読んでいただいても読んでいただかなくても結構です。もし読んだならこんなクズ人間に対して何らかのアドバイスをいただけるとうれしく思います。

上でいろんな失敗を僕がしてきたことは書いてますが、「じゃあそれから得たもので直していけばいいじゃない」と思うことでしょう。

どうやら僕はあまりそれを直す事が得意な人間ではないようなのです。小さなころから提出物のあまり出せない子でした。部屋の片付けができない子でした。でも勉強できたしクラスの活動に参加しない子でもなかったからまぁそんなに気にされなかったんですよね。

こういう症状はいまだにあるので、ひょっとしてADHDのような発達障害があったりするのかなー、と思って精神科に入院したときに検査受けたんですね(WAIS-Ⅲ)。

入院の理由としては抑うつ状態がひどかった(1人暮らしのときは横になってパソコン見るくらいしかせずに2日くらい食事も摂らずみたいなこともあった)から何ですけど、まぁ検査すると障害とまではいかないかなーくらいの感じみたいで。いっそ障害だと生きづらさを明確に救ってもらえるのでその方が楽だったんですけどね。。。上のでわかるように処理速度だけまぁ低いんですよ(平均以上とはいえ。) そういう意味で学力的に予想されるより仕事が遅かったりってのはあって結構きついんですよね。

そういうところもあって、ここがだめだったから直そう!って思い立ってもなかなか理解の通りに行動ができなかったりして、結局自分が傷つくだけでいやになっちゃうんですよね。

仕事に関しても、そうやって期待されるだけの仕事はできないだろうって思い込みから逃げられなくて、失敗して他人に迷惑をかけて自分も他人も傷つけるのが怖くて働けなくて。。。

直そうとしても辛い、直さなくても辛い、こんな辛いことばかりならいっそ死んだほうがましだ、なんて考えることもありました。

それでも自殺したらだめって教育されてきたのもあるし、自殺で僕が幸せになったとしても、父母が不幸なのを考えると不幸の量が倍だし、とか考えちゃうとまぁ死ねないんですよね。

現状は親も大学に行かせてこうなったのを後悔してるのか、奨学金は返済してくれようとしてるんですけどそれもなんか申し訳ないしなぁ。。。

こんなことを考えながら日々実家でニート生活をしているのがぼくの現状です。どうしたらええんやろなぁ。これから大学行く君たちは僕みたいになるなよってことで、このあたりで筆を置くことにしましょうかね。(キーボードなのでそもそも筆ではないのだが。)

一応この記事は投げ銭形式にしておきます。奨学金返済の足しになるくらい集まれば幸いですが。。。

この記事を読んだ皆さんの人生が幸せであることを願っています。

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