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2018年9月 こいするおんなのこ /Milk Life

 目当てのアーティストのライブを観に行って、対バンのアーティストやバンドに魅せられてしまう事っていうのは結構あるし、もっと言うと、そんな自分は主催者の思惑通りの何て良いお客なんだろうと思う(笑)。というわけで先日Kiddishというアーティストを目当てに行ったライブで「こいするおんなのこ」というバンドをたまたま観て好きになってしまった。

 バンド「こいするおんなのこ」は女性ボーカルの6人編成で(バンド「秀吉」のVo,Gtの”ひでよし”がギターとして参加している)、群馬県で2017年7月に結成され、結成直後に応募した「RO JACK」(ロッキング・オン主催のオーディション)で入賞の経験の持ち主で、2018年7月にバンド初となる正式音源となる本作『Milk Life』をリリース。その「RO JACK」のライブ審査がバンドとしての初ライブだった、という稀有なバンドです。

 この作品が結成約1年足らずという事実を疑うほどのとんでもない完成度で、初めてライブを観た日に物販で買って家で聴いて心底ビックリした。ライブを観ていた時に思ったのだけれど、まずバンドの演奏がタイトだし、ボーカル&てっきん担当の”ふなと”の歌声と空気感がフロントマンとして抜群の才能を感じた。さらに細かい事を言うと、1曲1曲の構成がシンプルなようでいてポップネスと大曲感が両方あって、バンド名をそのまま体現したような切なさ爆発のメロディーセンスと歌詞の世界が35歳のおっさんでも胸がキュンキュンしてしまった。

 「こいするおんなのこ」には、すごく大きな会場とかでやるバンドになってほしいし、そうなれるバンドでしょ!と思う反面、あまり多くの人に知られずに教えずに、俺は知ってるんだぜ!へっへっへ、と心の中で思い続けたい、という気持ちもある(←バンドのためにならないダメなファン…)。まあこんなところで紹介している時点で隠す気はないのだけど(笑)。

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