KADOKAWA夏野氏の発言について

夏野氏の規制の話しが話題になっている。

まあクソと呼ぶのは問題外ではあるが規制を海外基準にするという考えは賛成できる。

あちらは書籍、こちらはゲーム業界と違うが同じエンターテインメント畑である。

ここ数年で分かった日本人のエンターテインメントに対する扱いがいいや過ぎるほどわかった。

一言で言ってしまえば日本人は金が無い。

所謂購買力が弱くて日本人だけの商売というのは成り立たなくなっている。

ゲームの売り上げが顕著で昨今のコロナ需要で儲かったのはリピーター、つまり安牌しか手を出さない。

このフィールドで新規に何か作ろうとすると待っているのは過酷なレビュー。

金は出さないが文句は言ってくる。Amazonレビューとかみても実際購入して良くて書く人は稀でつまらないから叩こうと書く人は多数いる。また買ってもいないのに叩く人もいる。この文化が続く限り冒険はできないのが作り手側の声。

そもそも給与水準とターゲット層を比べてゲームを買う余力や時間がある人がどれだけいるかは明確だ。

ならば先んじて海外をマーケットとして入れておく、その為に先方で法的な問題になるものは最初から削除という手法は自然に出てくる。

またこの手法は各ハード元からも要請が来ている。

日本だけ規制を外したものを作るのにも先に挙げた購買力の弱さで時間と金の無駄になりかねない。

これで日本の良さが失われるという声もあるが商売をする側にとってはより大きいマーケットの安牌を選んでしまうんだろうと感じる。

作り手としてはこれぞ日本の職人芸と言われはしたいがその分給料が少ないはたまったもんじゃない。

日本人に望む事はいいものにお金を惜しみなく注ぐ事である。今の日本のエンタメ分野を支えるのは今までの数倍の費用がかかるが。

仕事をしている人はこの状態を自分の身と考えたら良い。

顧客が金をケチりつつもかなりのクオリティを要求してくるのとあるラインを守って入れば数倍の金を出す顧客、どちらを取る?

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