WataL
短歌の投稿まとめました。 ちなみに「ついったー短歌」というのは毎回診断メーカーというサイトでお題をもらって、それを織り込んで詠む短歌をタイムラインで垂れ流している…というものです。
会話のみで構成した小説 あるいは漫才
いまは、なにも覚えていない 彼の名前も,愛のかたちも 会ったこと、起きたことは 初めての稀な景色とともに押しやられる たぶん皆小さなことではなかったはずなのに 土曜日の夜、懐かしい行いを思い出し わたしは繰り返しキッチンの火を灯す 行き先がない船が、すべて知っていたという 雨が降り,それは顔を顰めるほどの降り方だった 他人からも聞いた話で、わたしたちがその事についても話した 土曜日の夜,電話が鳴り、空っぽの部屋が響く callの音がする そうだ、彼は英
ねこが陽だまりの匂いになるようにわたしもあなたの匂いを付けてみたい お互いの居場所はあるかさぐり合ってはみなすれ違う街角でもある 予知夢の中に居座るときは五感のなか、匂いのなかでことばを失くして 指示をださないあなたではあるがわたしもきっと幸せだった 病院も学校もテレビも本もわたしたちをどうぶつだったと教えてはくれない 〈背中〉 そこにしか無いことにさえ何処にでもある衣装を付ける わかり合いたいと手を差し伸べて素直な背中も見せつけてくる そこにしか無い事を切り
いままでは準備が出来ていなかったの 同じような朝を通り過ぎ日々をやり過ごす わたしたち、何度もそこで出会いながらもとおりすぎたね わたしたち、ここで出逢い直したらどうなる? それってきっとひろい湖のなかに すりきれた色をおとしてしまったみたいなこと? … ああ そうしてまた明日からずっと わけもなく同じような日を繰り返し続けてる わたしはこたえ探しばかりして あなたは駐車場を選びつづける おなじような海を見下ろしていた歩道橋 そんなふうな毎日でわたし達
「いや〜、それにしてもボケまくりますな〜」 「え? 「いや、やっぱりボケ属性のひとって日常会話でもぽんぽん、ぽんぽんボケを入れ込んできますなあ。見てて、きもちエエわあ。」 「そうですか?」 「さく!」 「ん?」 「サク!」 「なんですか?それ」 「だからね、バームクーヘンに入れ込むナタみたいにサク!って感じで入れ込んでくるでしょう。」 「ナタ?!」 「ええ。」 「ナタかどうかは分かりませんけども。いや〜こんなものでよかったら、いくらでも持って来れますよ。ねえ。」 「でもなあ〜
透明なのは身体のみ冷えたクッキーほおばるむき出しの床を部屋として 捨ててしまえば言葉はかるくまたしてもどこへも根差さなくなる 楽しい嬉しい悲しいももうすべてひとごととなりそれをかなしむ 透明と、透明じゃないひとらのせかい おりあわなさがときに膨大になる いたみと、くるしみが足りない彼ら膨らむだけ膨らんだひとらに捕まっている 責任はどこにもないひとに足をみてそのおかしさに参ってしまった おかしいことをおかしいと言って切り分け続け、それを自身のように思う すごくすごくすごくとしを
こんにちは。 ありえない事ですが漫才文がひとつ、自分内でのOKを飛び越えて飛び出ていることに気が付いたので手直しして再び出そうと思っています。なぜ、あんな形で更新したのかは分かりませんが読んで下さった皆様申し訳ありません。
向き合ったせいで挨拶はこぼれてくはろー、メリークリスマスというからだ どうしようかなという感じで来ただけなのに明日も草生えているこのとこ 寂しいていう感じもないけど少しの心配で草を生えさす 悩みや欲求もないことないが、太陽があるそのせいで草生えてくる 一人称はおおかみのすがたいっぴきといっぴきが群れをなす草はら 愛しがたいのはなぜなのだろう田舎の草いきれを吸う胸のなか 土のにおいがする人だった兄弟の背景はなにが生えて居るかな (草について) ーーーー ものごと
(十二月) 目を覚ます気分で朝は降り始め眠り忘れて降り積もる雪 もうこんな、降ったんだなあ 菜の花の装う白さの中皆息を みっくすじゅーす飲んだコップに朝付いた初滑り跡のような笑顔 布こすれ町そこかしこ 火傷する音たてながら非常勤職員 あふれ出る仔猫の白い腹の毛に梅の実三つ程の膨らみ 冬道で折れた骨白くレントゲン モノクロームの雲のようである 剥き出しにされたのか涙ばかり出る一日限り生に遠くなる 初めての受容のように「労災になります」という報告届く (一月)手術
これから何になるの、と聞かれて明日seaになるかもと言う 切符の欠けを手が気にしていて、気にするたびに汽車は出ていく 写真こぞうがあざみを撮るリズムのなかわたしたち無人駅の駅内に居る それは前景と言えるようだった初夏風の音 君の汗 その馴れ初め 似合わないシャツを着てどこかへ出向く美しいは心の内にある 英語をみんな片仮名に変えて行く心地季節のなかでもう羽化をする (insect) TEL越しにすみれ咲くとき地続きになっているのかも私達 夜はレールで運ばれて来る
あまり関係ないけど最近ほんとに自分の作ったものを全然見直したくない期間がずーっと続いてて困難をきわめてました。短歌も相当,オリジナル案件になってて申し訳ありません
1,銀色 宇宙船の母体へSOSのラベリングが貼られていく S、O、Sの種を撒くしつけのある動物として水を撒き続けていた 無垢な遊びをひがなしていて風邪をひくように体温を分つ きれいに靴を揃えて来る兄弟は、楽器のような音で主張をする 男の子って理解できない 今日はヴァイオリンがこだまする部屋 酔っ払いの会場で単色になる夜みな顔ばかりほてらせる罪 細い指、サンドイッチを手掴みするとき宇宙人が折り合うみたい きょうだいとは耳が触れるほど近くにいても友人はそれが固
こんにちは😃こちらのnote削除する予定でしたがこれまでの歩みがそのまんまで書いてあるため(&tumblerの文字数では載せきれないもの多数だった為)やっぱり残すことにしました🤲
佐々木渉の名前で使っていたTwitterのアカウント削除いたしました。 それにともなってこちらのnoteも近々移行後に削除します。 移行はこちら👉 https://tmtkko.tumblr.com/ よろしくお願いします😄
※こちらは、数年前にchat storyというchat形式でつくる小説サイトで作ったお話です。 おっす!俺はN田たかし。いたって普通の高校生だ。 でも、普通じゃないとこもある。それは、君たちの住む地球と比べてっていうところなんだけど… 月曜日。朝 N田「ああ〜眠い」 N田「昨日寝落ちするまで三時間はN Nチャットやっていたからな…」 N田「あっ」 N田「メッセージきた」 ススキ「おはよ〜N田」 N田「あ、おはよう」 N田「…」 ススキ「…
儀式の会場に火を灯す銀色の燭台を手入れしている時、ふと自分の手を見下ろしてそれがいつもとちがうと感じられることにシイは気がついた。あたりは騒がしく、年配のシイたちがところどころにコロニーを作るようにして固まり、時折高い声をあげて笑いあっている。音楽ともつかないような音の破片、それから料理をしているのか、火の付く音、硬いものがぶつかり弾けような音、それはたぶん赤ん坊の頃から、かたわらにある温度のようにずっと聞き続けたなつかしい音で、それは家族という心地に似ているのだった。 周り
ここのように見えないだろか皆の居るベンチの上に置く文庫本 朝人の靴と車の音ばかり五限目は皆が会ったっきりだ 存在が時に希薄になる夜雨待つと待たれるで人を統べる 濃紫の錨を鯨が吐くだろう君を思えるときの心持ち 電灯に大き未来が見えるかな私たちの方に根を張る赤ん坊 胃の中に降り積もる音ピーナッツひとつが眠る雪の最中に 小児科が内と外側を分けるなか上着を脱ぐ様に冬の雨降る 一時間は五十九分の皮になる理解出来ない隔たりとして 同じ道筋寂しさとともに抱えこみ人間として僕