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いかがわしいハナシ0

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はじめに…
30歳になるので、今までの愚行を書き散らかせていただきます。
完全なる自己満足の世界。
きっとそれほど読まれないと踏んでほぼ事実でお送りいたします。
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いかがわしいハナシなんて破廉恥なタイトルを付けたのはただの趣味です。
ましてや私の人生、どちらかといえば地味で真面目に生きてきたほうなのです。それなのにどうしていつの間にやら。「不倫顔だ」などと言われる現在。

エピソード0にふさわしいかはわかりませんが、
『はじめて○ん○んをみたハナシ』です。

高校1年生。初めて与えられたケータイはピンクのガラケーでした。
春先にみんなとメールアドレスを交換し、何気ない高校生活をそれなりに謳歌しだしたころでした。

B子「え?A子出会い系サイトなんてやってるの?」
部活のお昼休憩中、A子はケータイの画面を見せてきます。
私 「え、危なくないの?」
A子「会わなければ全然大丈夫でしょ!」
B子「そういうもんなん?」
A子「あとこの人が結構タイプなんだよね~ぽちゃっとした感じが…」
画面に映し出されたのは、男性24歳イケメン。
どこがぽちゃっとしとるん?と心の中で突っ込みを入れた。

A子に危なくないの?と聞いたものの、興味はそこそこあったのだ。
帰宅後にさっそくSNSを入れた。
(出会い系じゃないんかい!)
どうやら友達機能やアバターの登録、自分の写真のアップもできるようだ。
私はお気に入りの自分が盛れているプリクラをアップする。
そして、ケータイに登録してある電話番号から友達を何人か追加していく。

その時だった。
ピコン…!
フレンド追加されました。
友だちがフレンド承認してくれたらしい。
仕組みがわかってきてハマるのにもそう時間はかからなかった。

2週間ほどサイトを楽しんでいると、他校の生徒からフレンド希望が送られてきた。2年生の男子だった。わたしの激盛れしたプリクラに「かわいいね」といってくれて、その後当たり障りのない会話をしていた。
数日が過ぎたころ、2年生の男子から、「付き合わない?」と言われた。
人生初告られである。
驚きすぎて、誰と?と返すが、「私子とだよ」と返事が。
勢いに任せて付き合ってしまった。

そのあとでA子の言葉が頭をよぎった。
「会わなければ全然大丈夫でしょ!」
会わなければ大丈夫だよね…。
そんな思いで初めてできた彼氏には悪いが会う気はさらさらない。
これは付き合っているとは言えない気もするが、まあいい。
毎日のメッセージのやり取りだけで私はハッピーであった。

初彼氏「ね、ちょっとエロい気分になっちゃった」
ある日のメッセージには高校生らしい健全な言葉が送られてきた。
私「え、それってたつってこと?」
初彼氏「そうだよ。私子のことを考えるとたつよ」
私「そうなんだ…!なら、見せて?」
初彼氏「え?見たいの?!」
みせてほしいなとは思った。見たことがないのもちょっと不服だった。
私「ね、画像おくって?」
初彼氏「いいけど今、塾にいるからあとでね?」
私「え?トイレとかは?」

そしてついに写真が送られてきた。
それは、たっていなかったのである。


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