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【インタビュー】フォロワー20万超え「しかるねこ」は心の中の"天使"。作者に学ぶキャラクターの共感の作り方とは

Twitterのフォロワー数が25万人を超える“しかるねこ“。様々な企業とのタイアップや広告を務めた実績のほか、海外からも注目されるなど人気急上昇中!

今回はそんなしかるねこについて、作者のもじゃクッキーさんにしかるねこが誕生するまでの秘話や作品の中で大切にしていることについてお聞きしました!

"しかるねこ"とは

4枚のイラストで構成され、日々の“ついつい“や”うっかり“を叱ってくれる猫。叱られているのに癒やされると話題となり、Twitterアカウント開設約1ヶ月後には10万フォロワーを突破しました。

その後LINEスタンプで月間MVPを受賞、書籍化やコラボカフェ等、さらにはクラウドファンディングにて目標の222万を1日で達成するなど多方面で展開しており、海外においても中国、韓国、台湾等で書籍やグッズ等が注目されています。

しかるねこの他にも何でも許してくれる「あまやかすねこ」とただ様子を眺める「ながめるねこ」がおり、しかるねこと一緒にその世界観を盛り上げています。

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●グッズ・イベント・メディア実績(一部)

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企業タイアップ実績(一部)

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広告タイアップ例

作者もじゃクッキーさんインタビュー!

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もじゃクッキー(漫画家/イラストレーター)
作家Twitter:https://twitter.com/mojacookie
しかるねこTwitter:https://twitter.com/shikaruneko

スマホのロック画面から始まった、しかるねこ

ーしかるねこはそもそもなぜ「猫」だったのでしょうか?

もじゃクッキーさん:しかるねこが生まれる以前に「スマホ見過ぎ」というセリフ付きの"猫に叱られたい人のためのロック画面イラスト"を描いてTwitterへ投稿したところ、大きな反応がありました。

このイラストを描いた当時になぜ猫を選んだかというと、選り好みされることが少なく、多くの人に受け入れてもらいやすい動物だと考えたからです。美少女や犬の案も考えましたが、より相手を選ばないのではないかな、と。また単純に、昔飼っていた経験から、猫が好きというのもありました。

ー"叱る"というアイデアはどこから?

もじゃクッキーさん:以前に自分自身が自戒を待ち受けにしていたことがありました。ロック画面はスマホをつけたときに一番に目に入るところなので、自分に言い聞かせたいことを書き留めておく場所として最適ではないかと思いついたのが発端です。

「ついついスマホ見ちゃう、控えなきゃ」というのは誰にでも"あるある"だと思ったので、スマホを見たときにかわいい何かが叱ってくれたら面白そうだな、と。

そして"叱る"×"猫"のアイデアを活用したい!と考え、生まれたのがしかるねこです。

"共感"を集め、"愛情"で叱る

ーしかるねこが扱うテーマはいつも「これって私のことだ…」と共感してしまいます。

もじゃクッキーさん:ありがとうございます。誰もが経験したことがあるような"ついつい"や"うっかり"をテーマにしています。

しかるねこの他に「あまやかすねこ」がいますが、人間の心の中にいる天使=しかるねこ、悪魔=あまやかすねこをイメージしています。

「やらなきゃ!!」と正しいことをさせようとする天使のしかるねこと、「今日ぐらい良いっか…」と甘い誘惑をささやいてくる悪魔のあまやかすねこは、多くの人の心の中にいるはずなので、見ている人は自分のことだ!と共感できるんじゃないかな、と思います。

ーしかるねこに"叱らせる"とき、気をつけていることはありますか?

もじゃクッキーさん:叱っている相手に対して思いやりを持った表情やセリフで接するようにしていることです。

しかるねこを見てくださっている方の中には「他人のこういう行動が嫌いだから叱ってほしい」とコメントをくれる方もいますが、それはこのキャラクターのコンセプトとは真逆の発想で、しかるねこの"叱り"は「叱られたい人」に対しての内容であるように描いています。

しかるねこのモデルは特にいませんが、母に言われたことなどを意識することもあります。

"疲れたら描かない"。制作し続けるための工夫

ー今でも週に数回のペースで投稿し続けておられますが、描くことに疲れることはありませんか?

もじゃクッキーさん:しかるねこのアカウントを始めて2ヶ月ほど経った頃は、しかるねこのイラストに時間を割いて、フォロワーも増えてきたけど収入に繋がらない、という時期でしんどかったです。

当時フリーランス一本で暮らしていたので、作業に対して収入がないことは死活問題でした。「しかるねこ」が今後のキャラクターとして育っていくビジョンも見えなかったので、「何のために描いているんだろう」と悩み、苦しんだこともありました。

それ以外でも、もう描きたくない!という状態になったことはあります。そういう時は描きません。一週間くらい経つと、いつのまにか描きたくなっています。無理だ、という時には無理をせず、自然に描けるときに描くようにしています。

ーTwitterは一度バズることがあっても、長く見続けてもらうことは難しいと思います。何か秘訣などはありますか?

もじゃクッキーさん:投稿に統一感を出すようにはしています。イラストの風合いもそうですが、内容も一貫性を大切にしています。

もともともじゃクッキーのアカウントの方ではしかるねこを描く前から何度か単発でバズったことはありました。でもその後の投稿に統一感がないと、見てもらい続けることは難しいのかな、と思います。

あとは、これはやってみて気づいたことですが、新しいキャラクターを登場させると、見ている人の反応も盛り上がるように感じます。ただ、キャラクターを増やしすぎると面倒を見切れなくなってしまうので、全員を可愛がれるよう、慎重に増やしていこうと考えています。

現在は「しかるねこ」「あまやかすねこ」「ながめるねこ」の3匹のバランスを楽しんでいます。

ー最後に、告知などがあればどうぞ!

もじゃクッキーさん:「しかるねこ」のカプセルトイ(ガチャガチャ)第3弾、ラバーマスコットが発売中です!お近くのガチャ売り場で探してみてください。

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またLINEスタンプも各種発売中です!
https://line.me/S/shop/sticker/author/7612

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まとめ

今回はもじゃクッキーさんにしかるねこが誕生したきっかけと制作で大切にしていることについてお伺いしました。

SNSで共感をテーマにした作品が増える中で、しかるねこ はただ「共感」できるというだけではなく、もじゃクッキーさんが最も大切にされている「叱ってくれる愛情」を見ている側が感じられる内容だからこそ、作品が愛されているのだと感じました。







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