占いを“うまく”受けるコツ

私には推しのタロットの先生がいて、月1回、多いときは月2回ほど鑑定をしていただく中で思うこと、感じることがあるので今回はそれについて先日あった出来事と合わせて書いていこうと思う。(ですので今回は占いといっても主にタロット占いのことを指すことになるかと思います)

まず、私が「占いを受けること」のどこに価値を置いているかというと、ズバリ、

予約した時間みっちり“自分”の話が出来ること

です。この「時間」に料金を払う価値があると感じています。

海外のドラマや映画などでよく「先日カウンセリングを受けてきたんだ」「カウンセリング行ってみたら?」というシーンが出てきます。

でも日本ではこのようなカジュアルなカウンセリング文化は浸透していないと思います。

で、私の場合はこのカウンセリングの役割を占いの先生が担ってくれていると思っています。(ありがたいね…)

日常生活のなかで、ずっっっっっと自分の話題をしてもいい場面ってそうそうないんですよ。

言えても、あんなことあったよこんなことあったよの報告程度までで、それについて自分はこう感じたとかこう考えたまで話せる機会はそう多くないと思います。

日常会話のなかで隠れてしまう「どう感じた」「こう考えた」といった核の部分を認識させてもらえる場所が私にとっての“占い”です。

少し前置きが長くなりましたが本題に入りたいと思います。

占いを受ける側のスタンスは大事

例えを出したほうが分かりやすいと思うので先日あった出来事を書きます。

このあいだ、関西から従姉妹が私の紹介したタロットの先生の占いを受けました。回数は2回目です。1回目の占いがとても良かったから、とリピートでした。

しかし、本人は今回、不服だったようです。

あまりカードを引いてもらえなかった…質問の答えがよく分からなかった…

と言っていました。私は、私が紹介した先生である以上この結果を聞き流すわけにはいきません。ましてや自分は信頼して通っている先生だし、何があったんだ?と。

私は従姉妹のカウンセリングのようなことをしました。どんな悩みがあって、どんな質問をどんな聞き方でしたのか?

そして、私がひと通り話を聞いて従姉妹に言ったことは

本当に聞きたいこと、それじゃないよね?

でした。

これはタロットを齧っている程度の私の感想ですがタロットカードは素直なので「曖昧な問い」には「曖昧な答え」を出します。

質問の答えがよく分からなかったのは、そもそも本人が本心とズレた質問をしていたからその答えが入ってこなかったのだと思います。

本心とズレた質問は要するに大して興味がないことなので、興味がないことに返ってきた質問も勿論「興味がない」のです。

「占い師なんだから隠れた本心も見抜いてよ!」

という声も聞こえてきそうなので先に言っておきますが、

本心を隠した質問から本心を見抜いてもらうのは確率の問題であり、そのようなことが起きたとしたら多分それは「まぐれ」です。

そのようなギャンブル的なエンタメとしての楽しみ方をしたいならそのようなスタンスで占いを受けてもいいと思います。しかしそれはギャンブルなので、見抜いてもらえなくても仕方がありません。

つまり、何が言いたいかというと、占いを受けるその時間を確実に有意義なものにしたければ、ギャンブルをせず、着実に占いを受けましょう。誠実さには誠実さを返してくれるのがタロットカードの良さだと私は思います。

私は今回従姉妹の話を聞いて、本当に聞きたいことはそれじゃないと見抜けましたがそれは私が従姉妹と小さいときからの付き合いがあり、様々な背景を共有しているからです。

何度も言いますが赤の他人にそれを分かってもらうのは「ギャンブル」であり「エンタメ」になるので確実さが欠けます。

もちろんそのような楽しみ方も占いの楽しみ方のひとつですのでアリだと思います。

このような経緯から従姉妹は「本当に聞きたかったことを綺麗に避けていた」という結論に至っていました。

本当に聞きたかったことを綺麗に避けていたから、もちろん占いの答えも本当に答えてほしい答えを避けてやってきたのですね。

私は今回の件で従姉妹から不服な感想を聞いたあとすぐにタロットの先生の翌日の予約を入れました。

先生も人間だから、もしかしたら体調が悪かったとか調子が悪かったとかそういうのもあるかもね という懸念もあったからです。

従姉妹も連れて行って70分とって、30分は従姉妹にあげました。

先生は、いつも通りでした。

反省点

今回の件があって自分にも反省すべきところがありました。私は従姉妹にタロットの先生を紹介しましたが、最初のときに「どんなふうに聞けばいいかな?」と聞かれたんですね。

そのとき私は「ざっくりでいいよー仕事とか人間関係とか」と言ってしまったんです。

2回目の従姉妹の占いを終えて分かったことは

私の「ざっくり」と従姉妹の「ざっくり」がかなり違ったことです。

私のいう「ざっくり」とは、従姉妹の「ざっくり」に比べると明確なざっくりでした。

例えば「仕事」についてを占ってもらいたいとしたら、

→より良くするための改善点

→自分の中での納得

どちらの方向性の答えが欲しいのかを「ざっくり」と考えた質問をしていました。

内側のモヤモヤをただ消したいのか、もしくは何か新しい展開に動き出したいのか、それによっても聞き方は変わってきます。

例えば医者と患者の関係もそうですが、

完治を望むのか、一時的な症状の緩和を望むのかでは治療のアプローチが変わってくると思うのです。

自分にとって有意義な治療を望むなら、やはり事前に方向性をざっくりとでも明確にしておくほうがいいです。

これが、占いに通う私のスタンスです。

従姉妹とこのようなやりとりがあったので、反省点もふまえて誰かの役に立てばと思い文字に残しておきました。

有意義な占いライフをお過ごしください!

〜終わり〜

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?