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ジェダイ マスターに学ぶDevRelの姿勢

この記事は「DevRel Advent Calendar 2020」の12/15分です(公開が一日遅れてしまいました m(_ _)m )。

この一年、世界中の人が忘れられないようになりそうです。振り返ってみると、軒並みオフライン イベントが中止となる中で、2つの大きなカンファレンスにオンラインで登壇できました。今回は1つめの登壇で発表した内容をベースにDevRelの姿勢について、昨年とは違った切り口で語ります。

上手くいく方が少ない

今年も、いや今まで振り返ってみても、「これは絶対に自慢できるほど上手くいった!」というDevRel活動はあまりなく、どちらかというと「成功でない」、つまりプチ失敗が多く、試行錯誤しながらやって来た感があります。結果、小さな成功も少しずつ得ては来ています。

だとしたら、そのプチ失敗もあながち無駄ではないですね。

スター・ウォーズ/最後のジェダイ(エピソード8)』で、ジェダイ マスターであるヨーダが、

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(最高の教師なのだ。失敗こそが。)

と弟子であるルーク・スカイウォーカーに教えを説いています。

失敗から学ぶことはたくさんある

ヨーダの言葉のように「最高の教師」であるなら、たくさん教えを請う方がいいです。AIが学習するデータが多いほど精度が上がるように、我々もたくさんチャレンジして学習していくのがいいですね。

ただ、言うまでもなく、わざとや、無駄に失敗するのではなく、です。仮説を立て、それに基づいてチャレンジして、データを取って、それに基づいて改善点を検討するという当たり前なフォローも必要です。

失敗と成功の実際の記録

この辺りの内容を元に「DevRelCon Earth 2020」の登壇内容を作りました。2年間、24ヶ月、担当製品のミートアップを継続して開催し、製品コミュニティの成長を試行錯誤してきました。ジェットコースター感がある旅でした(継続中ではありますが)。

小さく、早く、たくさん

この旅の中で学んだ失敗のコツは、「小さく、早く、たくさん」ということです。

ミートアップをずっと一緒にやって来てくれたパートナーからのアドバイスに、

失敗するなら、なるべく早くがいいですよ。

というのがありました。早くの失敗なら軌道修正もしやすいし、規模も小さいから悪影響も小さいということです。「たくさん」で細かく調整して精度を高めることが出来もします。「軌道修正」で言えば、細かくスラスターを噴射するようなものです。

スター・ウォーズから宇宙方面に脱線しました。軌道修正しましょう。

学んだことを「次」に活かす

反省点を活かして改善策を作成し、次回の計画に組み込むのは当然ですが、ここで言いたいのは、「次」は必ずしも自らが担当する「次」だけではないということです。

再びマスター ヨーダの言葉を引用します。

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(学んだことを引き継ぐのだ。)

自分だけでなく、次から来る人たちにも引き継ぐ。そうしたら、同じような悩みを抱えている人の役に立つかも知れない。そうしたら、担当製品のコミュニティ、DevRelコミュニティ、さらに多くのコミュニティの人たちもハッピーになれるかも知れないですし!

アウトプットする

次の人たちに手渡すには、アウトプットしないとです。小さなことでもアウトプットして共有して、メディア(ブログ、プレゼン資料、動画、書籍など)に残すことで直接コミュニケーション出来なかった人たちにも手渡せます。やるしかないです。だって、マスター ヨーダの一番有名なセリフにもありますし。

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(やるか、やらないか。やってみるなどない。)

スター・ウォーズを知らない世代の人たち向けには『鬼滅の刃』で例えると、鱗滝さんが炭治郎に巨大な岩を刀で切ることを指示したようなものですね。

まとめ

さらっと書きましたが、まとめるとこうなります。

1. 小さく、早く、たくさん失敗する
2. 失敗を元に軌道修正する
3. アウトプットして共有する

私がどなたかの後に続くことも当然あります。ですので、DevRelに関わるみなさんのアウトプットを楽しみにしています。私もそれでまたステップアップしたいので!

─ ─ ─

補足:アウトプット例

DevRelに関するアウトプット例を2つ挙げます。複数のメンバーの渾身の力作です(私も参加しています)。メンバー全員のノウハウが詰まってます。これをインプットして知識を得れば、何十時間いや、もしかすると何百時間もの経験を手に入れることができます。なんと素晴らしいことでしょう!


『開発者向けマーケティング DevRel Q&A Apple、Slack、GitHub、Twitterが成長した裏にある秘密 (技術の泉シリーズ)』

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そして、昨今の避けて通れないオンライン イベントをどうこなして行けばいいかのハウツー本もお役に立てるかと思います。

一冊で分かる!オンラインイベントのはじめかた (技術の泉シリーズ)

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