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相談支援チーム(小児担当)の岩田が普段訪問看護に行っているご家族と、周産期退院支援区東部合同会議に登壇しました

ウィル訪問看護ステーションでは、「全ての人に家に帰る選択肢を」を理念に24時間365日の訪問看護サービスを提供しています。

利用者には、子どもの利用者も多く、その割合は全体の2割程度になっています。訪問看護を利用する子どもの多くは、日常生活を営む上で医療的ケア(気管切開や吸引、胃瘻からの栄養注入など)が不可欠な「医療的ケア児」と呼ばれる子どもたちです。

今回、東京都立墨東病院にて開催された「周産期退院支援 区東部合同会議」に弊社の相談支援チーム(小児担当)、岩田が登壇しました。

当日の内容

当日は、まずは始めに都立墨東病院の産科・小児科医師から、都立墨東病院での周産期退院支援の実態として、近年のNICU入院・退院患者の推移や、そのうち医療的ケアが必要となる子どもの実態(人数や必要となる医療的ケアの内容)についての報告がありました。

次に、弊社の訪問看護を利用して頂いている、子どものお父様から、産まれてから現在までご家族が体験した喜びや大変だったこと、これからの医療保健福祉行政に期待することをお話されました。

最後に、弊社の岩田が登壇し、訪問看護の実践を通して、子どもがお家に帰ってから今まで、どのような支援を実際にしてきたのか、それがどのような意味づけのもと行われたのだろうかという考察を加えた話を致しました。

当日は、当初の予定人数を上回る参加者の方たちにお越しいただきました。参加者は、おもに区東部で周産期の退院支援に関わっている在宅看護・生活介護・相談支援事業所の方たちでしたので、皆さん熱心に私を含む講師のお話に耳を傾けてくださっていました。

特に、子どものお父様とお母様のお話には、皆さん傾注してお話を聞かれており、なかなか利用者の立場から本音を聞くことは難しいため、とても参考になったという感想が聞かれました。

今回の講演を通して、これまで弊社が模索しながら行っていた医療的ケア児に関わる際の援助について、意味づけながら振り返る機会をいただき、過程の最中では暗中模索したり、これで本当に良いのだろうかと、事務所のスタッフ内で自問自答しながら関わっていたことが、結果として、子どもの生命の安全を守ったり、その後の健康増進や社会生活の支援につながっているのではないかと考えることができました。

まとめ

今後も、医療的ケア児の在宅移行は進み、人工呼吸器を必要とするなど重症な子どもとその家族が、希望と不安を持ちながら在宅生活を送ることが増えていくと予想されます。
ウィルの理念の「全ての人に家に帰る選択肢を」は、このような重症な医療的ケア児とその家族にも還元・反映されるべきであると弊社は考えており、今後も積極的に医療的ケア児への訪問看護・退院支援を進めて参ります。
まだまだ医療的ケア児への退院支援・訪問看護は発展途上にあると言われており、ウィルも試行錯誤を繰り返し、子どもと家族に教わりながら看護を提供している身分ではあります。しかし、子どもと家族がお家で過ごせてよかったと思える時間と空間を提供できるように、ウィルも微力ながら貢献していきたいと思います。

ウィル訪問看護ステーションは東京(江戸川/江東)・沖縄・岩手にて見学、採用の募集をしております。お気軽にウェブサイトよりご応募ください。


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