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株式会社ゆずと広島県で「ウィル訪問看護ステーションみそのっこ」を始めます!

「全ての人に家に帰る選択肢を」理念に365日対応の訪問看護ステーションを全国で運営するウィル訪問看護ステーションは、広島県尾道市にて介護福祉サービスを展開する「株式会社ゆず」とともに、ウィル訪問看護ステーションみそのっこを始めます。
今回は、株式会社ゆずの代表取締役の川原さんと、看護統括リーダーの作田さんにお話しをお聴きました。

代表取締役 川原奨二さん

Q:川原さんが株式会社ゆずを設立した経緯や現在までの活動について教えてください。

「(川原さん)私は、ゆず創業以前、医療法人の老人保健施設で生活相談員など、介護の専門職としてケアマネジメントを担ってきました。施設でお年寄りをケアし良くする仕事をして、在宅に帰っても2、3ヶ月したらまた施設に戻ってきてしまう。そんな経験を多くしました。しっかりとした在宅サービスがないことが原因だと考えるようになり、当時の法人で小規模多機能型居宅介護を立ち上げる経験をしました。その時にお年寄りの身体を良くすることだけでは在宅には帰れないということをまじまじと実感しました。暮らしに寄り添い、本人の役割や地域との関係性などの構築も支援しないといけないのだと。そのような仕事にハマって、やりがいもあって、もし自分で起業したらもっと出来る事があるのかな、もっと面白い事ワクワクする事ができるのではないかと考えるようになり、前職の同僚と約10年前に一緒に起業し、グループホームを立ち上げました。」

看護統括リーダー 作田路帆さん

Q看護統括リーダーの作田さんのご経歴や株式会社ゆずに加わった経緯について教えてください。

「(作田さん)私はもともと岩手県にいて急性期病院に勤務していました。そこで多くの患者さんを看護し、体調が良くなって退院したのに、何度も病院に戻ってくる方々がいました。そんな方々に対し『自宅でどんな生活しているのかな?』と思ったのが訪問看護で働くことになったキッカケの1つです。その後訪問看護に従事し、5年くらい前に縁があって広島県にきました。その頃も訪問看護や施設ケアなど、地域で働くことが好きだったのですが、一方でやりきった感もありました。ただ興味のあった講演会にいったら、その主催が株式会社ゆずで、そこから川原さん達と話すなかで『こんなアツい人たちと一緒に働いたら楽しいだろうな、自分のしたいことも出来るんだろうな』と思って就職に至りました。」

Q:株式会社ゆずは地域に根ざしながら、多くの事業を運営されています。10年でなぜこんなに広がったのですか?

「(川原さん)前職で0から在宅事業部を立ち上げて300人くらいの規模まで規模化や多角化をする過程を経験しました。その経験もあり、起業した時には、子どもからお年寄りまで暮らしを支えることをしたいと考え『老人ホームを創るまで駆け抜けようや!』と目標設定をしました。そのためには前職くらいの規模にならないといけない。そう考えながらコロナな時にでも、積極的に公募に手を上げるなどし、気づけば看護小規模多機能型居宅介護が2つ、グループホームが4つ、小規模多機能型居宅介護が2つ、デイサービスが3つくらいになりました。」

Q:そんな株式会社ゆずが今回なぜ「ウィル訪問看護ステーションみそのっこ」を、開設するに至ったのでしょうか?

「(川原さん)これまで広島県の尾道で地域に根ざし活動してきました。尾道市は日本の高齢化より10年や15年も先に進んでいて、人口が減り始めているだけでなく、これからは高齢者も減っていきます。そんな尾道では創業時の目標であった老人ホームは作りづらく、尾道市以外で作らないといけない。尾道の近隣にある東広島という地域は、学生の街でもあり人口も増えています。今回、東広島で看多機とグループホームの公募に手を上げる機会がありました。できれば東広島でその次に老人ホームを作りたい。1つの街に根を張って子どもから大人まで支えることができる『ゆず村』みたいなものを創りたいと思っていて東広島でもチャレンジしています。ただ、尾道とはまた違う地域で拠点を作るなかで訪問看護が苦戦している。東広島の外からきて、地域の方々に訪問看護の理解を得るところから活動を始めている状況でもあります。そんな時にウィル訪問看護ステーションの代表である岩本さんと出会い、ウィル訪問看護ステーションを実際に見学して、ウィルとタッグを組みながら、僕らが知らないアイデアも貰いつつ一緒に頑張ることが良いのではないかとなり、ウィル訪問看護ステーションみそのっこを始めるに至りました。」

Q:ウィル訪問看護ステーションのグループやコミュニティに期待することは何ですか?

「(川原さん)訪問看護ステーションを運営していて課題だなと思うことは、まず人材育成です。訪問看護をしたい新卒の看護師や若い看護師がいても訪問看護になかなか参入できない業界全体の状況があります。卓越した知識や技術がないといけない。現場では1人で判断しないといけないから難しいという意見も分かります。ただウィル訪問看護ステーションの話しを聞き、実際に見学をした際は、スタッフ向けのE-learningや、各種専門看護師や認定看護師らの専門家に困った時にはいつでも相談できる制度など、看護師への教育やサポート体制の面で、自分達にはない武器を多く持っていることに魅力を感じました。」

「(作田さん)訪問看護をして10数年経ちますが、スタッフからの相談など自分自身でも判断しかねる場面が今でも稀にあります。ウィルさんではそれを相談や議論できる場があることが良いなと思っています。また医療や福祉は常に進化し続けるものですよね。いくら訪問看護師としての臨床経験が長くても、自分なりに勉強しているつもりでも、世の中の医療の進化に自分がついて行けていないのではと不安に思うこともあります。ウィル訪問看護ステーションでは、最新知識を共有し合えたㇼ、相互学習の場がある点もありがたいなと思っています。」

Q:ウィル訪問看護ステーションみそのっこや株式会社ゆずのこれからの展望や目標について教えてください。

「(川原さん)既に東広島では、グループホームや看多機、学生シェアハウスと一体的になっている場が既にあって、そこに訪問看護ステーションもあります。そこを『ウィル訪問看護ステーションみそのっこ』としてリニューアルし運営していきます。
そしてゆくゆくは、看多機能、特別養護老人ホーム、グループホームなどを利用する人だけを支える訪問看護ステーションではなく、元気なときから地域に住む人に関わり続けながら、そこの地域の人たちが『ゆずさんがあれば安心して暮らせるね』っていう役割が訪問看護ステーションでも担えたら良いなと思っています。」

「(作田さん)色んな病気や障がいがあっても在宅で過ごせるって選択肢があっても良いと思っています。在宅にいると病院のスタッフから『こんな状態では退院は無理です」と言われたこともあります。その状況を理解もしますが、多くの人は本当は家や地域に帰りたいじゃないですか。株式会社ゆずが地域にある、そして根づくことで、『ゆずがあるから、お家に帰ろう』と思って頂けるような、幅広い選択肢のなかの1つでありたいなと思っています。」

まとめ

「すべての人に家に帰る選択肢を」理念にするウィル訪問看護ステーションは「看護の地産地消」をキーワードの1つにしています。その地域の看護師やチームが、その地域の人たちをケアする。
そのためにウィルグループやそこに加わる各訪問看護ステーション、専門家らが採用や教育など事業運営を支援したり、相互学習の機会を提供しています。

「ウィル訪問看護ステーションみそのっこ」はグループホームなど複数の事業を行う株式会社ゆずが運営をしています。
ぜひお気軽に見学などにお越し頂けますと幸いです。


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