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【1972年レコード】29)THE STYLISTICS : ROUND 2


■データ

・リリース : 1972/10
・レーベル : AVCO
・プロデュース : トム・ベル
・チャート : US 32位
・スタジオ : シグマ・サウンド・スタジオ(フィラデルフィア)
・所有ver : SWG-7599(JAPAN 1973 Victor)

■トラック・リスト

[SIDE-1]
1. 愛のとりこ(I'm Stone In Love With You)
2. イフ・ユー・ドント・ウォッチ・アウト
3. ユー・アンド・ミー
4. イッツ・トゥ・レイト(キャロル・キング カバー)
5. チルドレン・オブ・ザ・ナイト

[SIDE-2]
6. 遠い天国(ユール・ネヴァー・ゲット・トゥ・ヘヴン)
     (ディオン・ワーウィック カバー)
7. 涙の試練(Break Up To Make Up)
8. ピーク・ア・ブー
9. 雨に恋して(You're As Right As Rain)
10. ピーセス

■メンバー

・ラッセル・トンプキンス・ジュニア(リード・ボーカル)
・エリオン・ラブ( バッキング・ボーカル)
・ジェームス・スミス( バッキング・ボーカル)
・ハーブ・マレル( バッキング・ボーカル)
・ジェームス・ダン ( バッキング・ボーカル)

■LINK

Discogs
Wikipedia

■メモ

  • ケニー・ギャンブル一門、フィラデルフィア・ソウル創始メンバーの一人トム・ベルのプロデュースによる、2枚目のシングル。

  • オープニング曲「アイム・ストーン・イン・ラヴ・ウィズ・ユー」はシングルチャート1位、全英でも9位を記録。ファルセット・ボイスって何?だったが、これがファルセットか…と理解した。最初は女性が歌っているのかと思っていた。

  • アイズレー・ブラザーズもカバーした、キャロル・キングの「イッツ・トゥ・レイト」が本作でも聴ける。双方を聴き比べるのも面白い。

  • フィラデルフィア・ソウルと言えば、ギャンブル&ハフだが、本作のプロデューサー、トム・ベルもケニー・ギャンブル、レオン・ハフとの関係は深く、10代の頃はギャンブル&ハフに加えダリル・ホールとも親交があった、トム・ベルはデルフォニクスのプロデュースを担当する事で名声を高め、ギャンブル&ハフのフィラデルフィア・インターナショナル・レコードに参画する(オージェイズのアレンジャーを担当)

  • トム・ベルが最初にスタイリスティクスを見た時は特に感銘は受けなかったが、ラッセル・トンプキンス・ジュニアの特徴的な歌声に可能性を感じ最終的にプロデュースを引き受けた。プロデュースする上で、メインはラッセル・トンプキンス・ジュニア固定とし他のメンバーはバッキング・ヴォーカルにする。ラッセルのファルセット・ヴォイスを強調させる戦略が見事に的中し、令和の今日に筆者が脅威の歌声にビックリするに至る。

  • ラッセル・トンプキンス・ジュニアの、とにかく美しい歌声だけでなく、バッキング・ヴォーカルも素晴らしい。煌めくフィラデルフィア・ソウルを存分に堪能出来るアルバム。

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