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【1972年レコード】14)JACKSON BROWNE : Jackson Browne


■データ

・リリース : 1972/01
・レーベル :アサイラム・レコード
・プロデュース : リチャード・サンフォード・オルショフ
・チャート : US 53位
・スタジオ : クリスタル・スタジオ
・所有ver : SD 5051 SP(1976,US,Warner-Communications)

■トラック・リスト

[SIDE-1]
1. ジャマイカ・セイ・ユー・ウィル
2. ア・チルドレン・イン・ズィーズ・ヒルズ
3. ソング・フォー・アダム
4. ドクター・マイ・アイズ
5. フロム・シルバー・レイク

[SIDE-2]
6. サムシング・ファイン
7. アンダー・ザ・フォーリン・スカイ
8. ルッキング・イン・トゥ・ユー
9. ロック・ミー・オン・ザ・ウォーター
10. マイ・オープニング・フェアウェル

■メンバー

・ジャクソン・ブラウン – (ボーカル/ギター/ピアノ)
・リーランド・スクラー(ベース)
・ラス・カンケル(ドラム)
<ギター>
・アルバート・リー/ジェシー・エド・デイヴィス/クラレンス・ホワイト
<ピアノ/オルガン>
・クレイグ・ドージ/ジェームス・ベック・ゴードン/デヴィッド・ジャクソン
<バック・ボーカル>
・グラハム・ナッシュ/デヴィッド・クロスビー  

■LINK

Discogs
Wikipedia

■メモ

  • 3大ソウル・レジェンドをちゃんと聴いた事で、これまでキャッチーでハネ系ばかりを聴いてきた耳と感性の使っていない部分が開いたらしく、本作を聴いてジャクソン・ブラウンの素晴らしさに気付く。

  • デヴィッド・ボウイ、キャロル・キングと並び、自身の作品だけでなく、周囲と後世に絶大な影響力を及ぼした1972年を代表するミュージシャンだと思う。

  • ジャクソン・ブラウンのデビュー・アルバム

  • 表紙に誤って記載された「Saturate Before Using」をアルバム・タイトルとして認識し混乱を招いた。

  • ジャクソン・ブラウンは10代の頃からソングライターとして活動を始め、一時期交際していたベルベット・アンダーグラウンドのニコに曲を提供するなど、その才能を発揮、またカントリー・ロックバンド、ニッティー・グリッティー・ダート・バンドにも一時期参加するなどして、西海岸の音楽シーンの人脈を持っていた。イーグルスのグレン・フライ、J.Dサウザーともこの雌伏の時期に知り合っている。

  • 本作のオープニング曲「ジャマイカ・セイ・ユー・ウィル」はニッティー・グリッティ・ダート・バンドが1971年に発表したアルバム「オール・ザ・グッド・タイムズ」にも収録されている。

  • 上述の通り、ソング・ライティングの能力は認知されてはいるものの、なかなか自身のデビューが出来ない状況下で、ジャクソン・ブラウンの才能に惚れ込んでいたマネージャーのデヴィッド・ゲフィンは当初アトランティックへ売り込みをかける。アトランティックの社長、アーメット・アーティガンはジャクソン・ブラウンの契約は拒否したが、代わりにデヴィッド・ゲフィンにレコード・レーベルの立ち上げを勧め、アトランティックが配給に協力する形で「アサイラム・レコード」が立ち上げられる事になる。

  • 非凡な才能と端正なルックスだけでなく、その才能が南カリフォルニアのインディー系ミュージシャン達を糾合するアサイラム立ち上げにまで寄与するのだからジャクソン・ブラウンの”持ってる”感には驚く。アサイラムはジョジョ・ガン(めっちゃ好き)、イーグルスリンダ・ロンシュタットジョニ・ミッチェル、トム・ウェイツ、そしてアルバム2枚だけだが後にボブ・ディランも在籍する。

  • 「 ロック・ミー・オン・ザ・ウォーター」は同年リンダ・ロンシュタット3枚目のアルバム「リンダ・ロンシュタット」(レーベルはキャピトル)のオープニング曲として収録され、シングル・チャート85位を記録する。

  • 「ジャマイカ・セイ・ユー・ウィル」を始めて聴いた時は、何故この曲を知らなかったのかと思うくらい、自然体でスッと入ってくる程のメロディと歌声で、懐かしさだったり、切ない思い出だったり、それでいてフッと心が穏やかになる…音楽というより心の中に映像が浮かぶような印象を受けた。

  • 毎日のように聴いていたが、折しも2023年の日本にジャクソン・ブラウンが来ていた。気付いた時は既に時遅くチケットは全てソールド・アウト。追加公演すらも手に入らない状態。

  • 私は基本的にコンサートには行きたがらない引き籠り系のリスナーだけど、次に来日の機会があれば是非生で見たいミュージシャンです。

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