男目線
激アツなリストラーズファンの pao_shippo さまが、こういう形で私の記事に触れてくださった。
私なりの男目線について、もうちょっと何か書いてみたくなった。
例によって長くてくどい雑文になりますが、もしよろしければ ^^; 。
おもしろいと感じる物事の性差
精神年齢ってことでいえば、小学生あたりの齢で、もうすでに男女間で圧倒的な差をつけられていることを確信している。小学生のころといえば、体育の授業前後にフルチンで走り回るやつがいるわ、意味もなく「ウンコ!」とか叫んだりしているのがいるわ。そんなアホたちはすべて男児である … 昭和後期はそんなふうだったけど、ひょっとして現在はちがうのだろうか? まあそれはいいとして。
コンプレックスなのかと問うべからず。そんなことはない。当時から実にシャイな私だったけれど、彼らの自由人ぶりはとてもうらやましくあった。女子がそれをうらやましく思ったりなんかするわけがない(笑)。
滑稽は男の好物だ。なんかとりとめもない話からはじめてすみません。
YouTubeのネタ系動画
以前,こんな記事で、私のYouTubeがすすめてくる動画を紹介してみた。
最後のほうに紹介した〝ネタ系〝動画。そういうのが好物だというのは,十中八九オトコのほうなのではないのかと。結局、根っこにどこか滑稽で笑えるものをお互いに演じ合ったり探し合ったりする習性をもつ。そのくせ,マウントをやたら取りたがるところもある。自分で男という生き物をやっていて、わけがわからない。
それはともかく,男はやがてネタ好きとはまた別のチャンネルも備える。とりわけ「理系」分野に進みし者はそうだと思う。どこかエンジニア的な観点で洗練されているもの、あるいは天才にいたく憧れる習性をもつ。こつこつ努力を重ねて何者かになるってより、天賦の才能に強く憧れる。あれこれのパフォーマンスに関して、洗練されているか否かについてはとてもうるさい。ネット民の騒ぎようを見ていると、そのあたりはお分かりいただけるだろう。
悲しいかな、人の才能を無条件に称賛することが苦手だという、実に面倒くさい生き物。それが男である。
あと、ひとつのものを一途に追いかけるよりも、いろんなものにちょっとだけ手を出しては新しいネタ探しに執心するという性質ももっている。
かつては男のほうもアイドルの親衛隊みたいなのがあったけれど、いまや推し活に熱心なのは、遊ぶことが上手な女性のほうが圧倒的多数。地下アイドルの追っかけというジャンルもあるけれど、あまり互いにコミュニケーションをとりあいながら行動しているふうではない。
男目線からの、ご馳走としてのリストラーズ動画
そういうわけで、初見でおもしろそうなものに接するとき、まず「おもしろいかどうか」しか見えていない。換言すれば、ZOOM画面上でおもむろに歌いはじめる6人をじっくり見ていやしない。まずは勝手に自分らと同列のおっさんとして眺めるところから入っている(愚かにも私もまたそうだったはずです orz )。
そのあたりでいえば、女性は性差ゆえ〝本質〟を見ようとするのではないだろうか。これが宴会芸レベルのクオリティだったなら、たとえば普段つとめている会社のセクハラ上司が背広を裏返しにして少年隊を演じ始めても「なにこれ、きもい〜!」になるに決まってる(?)。女子のオトコに対する生理的印象ってやつは実に厳しいことを、人生経験からよく知っている。
YouTubeではじめてリストラーズに触れた人のリアクションとしては、動画のコメ欄を見るかぎりでいえば、
の2パターンがあって、オトコ的な感性でいえば前者が多数になってしまうのではないだろうか。
コメ欄で「霞ヶ関や役所で会いそうな人がこんなすごいとは!」と書いている人があまりに多い。それらに煽られてという理由もあろうけれど、初見では彼らが本当に「霞ヶ関や役所で会いそうな人」にしか見えていないわけだ。というか、そういう人として見るほうが滑稽でおもしろいから、そうやって盲目のままおもしろがっているのだと思う。女性目線で見れば、6人全員ともダサい人なんていないだろうな。だって、素の表情があれだけ活き活きしているではないか。「表情を殺してパフォーマンスしていることの多い」リズム隊の2人(上村さんと大西さん)だって、けっこうキュートな顔立ちである。ちょっと可愛らしく見えてきている。言語化すると何か男色家っぽい表現になるけど、そんなことはないわよ。
せっかくだから色気について。
いや、私は断じて男色家ではない。いたって普通のスケベである。
しかし…彼らが何か独特の色気みたいなものを備えていることだけはうすうす気づいている。耳がほんの少し肥えておれば、加藤さんの甘いボーカルに「なんだ、この官能的な感じは」ってふうになろう。ああ、それと大西さんのリードボーカルにも、どこか癖になりそうな官能的要素を感じる私は大丈夫だろうか(笑)。
テクニカルな要素に強く惹かれるところは大きい
技巧的な意味、つまりは専門的なウンチクを垂れたい不純な動機で、上村さんのボイパ、もしくは大西さんのベースに注目した人は数多くいるにちがいなく、たぶん私の入口もそれに近かったはず。男だけで意見を持ち寄るとおそらく、まずリズム隊に圧倒されたという意見になるだろうな。
もしくは澤田さんのオールマイティーさへの驚きかもしれないけれど、澤田さんの器用さと凄さとを本当の意味で理解するには結構たくさんの曲を聴く必要がある。この人も独特の色気の持ち主だが、見た目だけで言えば最も優秀なエンジニア感を持ってるのは澤田さんだろう。
異色なのは野村さん。〝一見さん〝にしてみれば、女声ボーカルやキャラを演じるそのミスマッチが面白いってふうに通り過ぎていくのだろうけれど、私の目線で言えばエンタテイメントのプロですよ、この方。女性アイドルのキャラを作っている間はきっと努力と研究と葛藤もされたかもしれないけれど、いまや、リアルタイムの松本伊代以上に、16歳の松本伊代になりきり得ている。リアルタイムの国生さゆり以上に、バレンタイン・キッスの時代の国生さゆりである。もしチョコをもらえるなら、国生さんよりも野村さんからいただきたい。キッスは…遠慮しておく。
「セーラー服と機関銃」をはじめて聞いたときも、薬師丸ひろ子とまったく同じキーで入ってきたVo.に度肝を抜かれた。豊住ひとみさんとの「フレンズ」のツイン・ボーカルも圧巻だった。個人的にはぜひ、BARBEE BOYSの杏子さんになってほしい(KONTAはパワフルな草野さんが適任かな)。
そのパワフルな草野社長。コーラスに回ると驚くほどに美声で、メインボーカルに回ると迫力満点。で「プレイバック Part2」はたしかに、とても面白い絵面だった。YouTubeのコメ欄で誰かが「支店長たちに会議で檄を飛ばしているシーン」ってふうに表現していたのは秀逸な例えすぎて笑った。これもビジュアルがネタ系っぽいがゆえに、男のネット民には好物だろうけどね。
ジェンダーの差異で深堀りすることは、リスキーかもしれないけれど
…それでも、「男目線のリストラーズを考える」をというテーマとなれば、やはりジェンダーの属性の中で生きる、私自身の(捨てて掃くような代物にすぎませんけれど)プライドとか男の生き様の理想像とかにも触れなくてはならなくなる。
pao_shippo さまの記事に、それほど深く考えないまま、男のロマンなんて漠然とした言葉を投げてしまったわけだが ^^; 。そこは、pao_shippo さまにぜひとも、妄想力を活かしつつ悶絶しながらの考察をぜひお願いしようと思う。
おもしろいテーマをありがとうございます。
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