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PCR検査ではじめて陽性反応が出た 2024

当記事はゾコーバ(塩野義製薬)を推奨するものではなく
新型コロナに罹患した「経験談」を中立な立場で紹介しています。


家内の陽性反応につづいて、翌朝になって私にも感染が確認されました。

検査時点では、まだそれほどはっきりと症状は現れておりませんでした。

発症のしかたでいえば、10年近く前に感染したインフルエンザのほうがはるかに急激だった。あのときは予兆もなく、昼マックでハンバーガーをひとり頬張っていたときに突然スイッチが入った。フードコートで勉強してから帰るつもりだったのに、フラフラして無性に横になりたくなった。たしか2月だった。暖房の効いたこのエリアが暑すぎたのか寒すぎたのか…とにかくここにいるのは無理ってことで帰宅して、翌朝に診察を受けて感染が判明した。熱も出た。喉も盛大に腫れた。

でも私の人生史上でいちばんしんどかったのはノロウイルスだ。とにかくトイレに通い詰めになって … あかん。これ以上の描写は自主規制 ^^;  。


現在の新型コロナは本当に不思議な風邪?だ


かつて、始祖にあたるウイルスが志村けんさんをあの世に召してしまったことはわかっている。私が冒されているのはその亜種にあたる。陽性診断が下りて半日ほどの症状経過だが、普通に仕事をしていても不思議でないぐらいマイルド。夕方時点での体温が37・5度 — ようやく感染者っぽくなってきた。発熱以外の症状はほとんどなし。今朝がたの強めの喉の腫れや痛みさえも小康状態。

よく言われる味覚障害。昼食どき、やや味覚が鈍くなった?気がした。どっぷり眠りこんだあと、夕方に冷やしうどんを食べた。眠る前から一転、今度はだしつゆの塩味を強く感じてしまった。食レポができるほどのボキャブラリーを持ちあわせていないので、この味覚変化を上手に説明することができなくてごめん。ちぐはぐなことだけは確か。現時点で食欲は旺盛。普段どおり。

同じウイルスにやられているはずなのに、家内の様子は私とまるで違う。本当にぐったりしている。喉がヒリヒリらしい。まともな食事をしていない。夕方になってようやく、病院帰りに買ってきたアイスクリームを食べてくれた。ちょっと嬉しい。

家内が月曜日に新型コロナの感染を告げられて、それを受けて翌朝に私もPCR検査を受けた。PCRという名前さえ、病院の先生に言われるまですっかり忘れていたぐらい突然のことだ。街のなかに結構あったはずのPCR検査センターは、すっかり見かけなくなった。私が数回ほどお世話になった、木下グループという機関のサービスもすでに終了してしまっているみたい。

マツキヨだったら普通に置いてるよね … と思ってた抗原検出キットも、店の棚に見つけることができなかった。店員さんに尋ねたら、もう置いていないという。

おまえさん、どこからきたんだい?


さて、不覚にもこいつを拾ってきてしまったのは家内なのか私なのか。

道端の野良猫をからかったらついてきてしまったってのは可愛げがあるが、姿をひそめたウィルスが家までついてきたってのはこれっぽちも可愛くない。許せない。

ダイヤモンド・プリンセス号の騒動以来、一度も感染することなくここまできた我々が、別々の感染源から偶然同時にコロナをもらってしまったとは考えにくい。

家内が言うには、会社にノーマスクで盛大に咳やくしゃみをする上司がいるとのこと。いや、そんな憂鬱なことはあまり考えすぎないで。噛みつかないでな。職場でトラブルにならないようにな。願わくば、私がもらってきたと思って欲しいぐらいだ。何せ仕事がら、県をまたいで頻繁に移動しているんだから。

家族間感染だけはまちがいない


この土日といえば、家内は居間でごろごろしていて、あまりテレビが好きでない私は別の部屋で机に向かっていた。襖は開けたまま。おたがいに話しかければ反応できる距離。至近距離ではない。咳やくしゃみの飛沫も、エアロゾルにならない限りお互いの居場所には届かない。そんな位置関係だ。

至近距離になるのは食事どきだけ。週末は家内が作った手料理をふつうに食べて過ごした。トイレと洗面台は共用 … いやこれ、もう仕方ないでしょ。感染源を特定することなんて、互いの気分を害するばかりで何ひとつ得をする要素がないってば。

亜種ながら感染力が凄まじいことだけは確かだ。

家内のコロナ感染の連絡を受けた。帰宅までマスクを外さずにすむよう、昨日は外食をあきらめてコンビニ弁当を買って帰った。不覚にもこの境遇にして県をまたいで電車移動してしまったが、私はまだ外出先や仕事場ではマスクを欠かさない。律儀なのではない。単に習慣化してしまったものを変えることが苦手なだけだ。

はじめての罹患が〝五類以後〟で良かった


もし〝あのころ〟にコロナにかかっていたら …

心底ぞっとする。コロナでやられるより先に、メンタルがやられたかもしれない。あのころ、コロナの世間での扱いは本当にひどかった。いまこの体調で振り返ると寝込んでしまいそうだから、今回は触れないでおく。

もし〝あのころ〟だったなら…保健所に電話して指示を待ったり、感染経路特定のために何日ぶんかの行動をつぶさに報告しなければならなかったはず。乗った特急の号車席番まで聞かれるんだろう。ちょっとした寄り道にもツッコミが入るんだろう。ランチが美味しかったあのお店も、きっと私のせいで大騒ぎになるのだろう。

罹患者だらけの施設に缶詰めにされるって … 想像するだけでもしんどい。

いまもしコロナにかかったら (2024年4月時点)


現在はそれほど、医療機関の受診をはじめとしたとるべき行動の難易度は高くない。むしろ、職場との関係のほうが難しいぐらい。5類移行後は、家族の感染は欠勤事由にならないと説明された。会社的にはほんとは検査なんて受けてほしくないんだろうなあ…。

ともあれ5類への移行で、保健所への連絡義務や感染経路特定はなくなった。自宅療養で経過観察できる。当時は右も左もわからない状況のままいろんな人が亡くなっていたわけだから仕方なかったのだけど、亜種となり弱毒化したいま、それほど「かかってしまうと面倒くさい」病気でもなくなった。

きょうの私がとった行動を時系列で書いておく。

  • 朝イチで、かかりつけの耳鼻咽喉科にWeb予約
    その病院の予約システムは、時間で区切るのでなく、予約時に診察順の番号が付与される。ネット上で随時、診察が何番まで進んでいるかを知ることができるので、それを見て順番が来るタイミングで訪れるというふうだ。

  • 診察順が近くなったタイミングで電話連絡してみた
    予約時の問診票フォームに「家内が陽性」と記入する欄がなかったので、念のために電話した。たまたま隔離用個室が空いているとのことで、10分後に即時案内してくれることになった。慌てて身支度。

  • PCR検査のための鼻粘膜の体液採取
    医師の先生と向き合わない姿勢で、鼻粘膜を綿棒でこする。けっこう痛い。そして「ごめんね〜」とすごく気を使ってくれる先生。

  • 個室で待機
    何分待ったのかは覚えていない。記録しておけばよかったなと後悔している。たぶん30分程度かと。

  • 結果報告と処方の相談
    「残念ですが感染が認められました」— うそっ?!
    検査機器が吐き出したレシートみたいな紙片を受け取ると、たしかに「COVID-19  陽性」の文字があった。ひとしきりの説明。とにかく水飲んで、鼻水も痰も飲み込まずに外へ出してくれと。
    そのまま個室で会計。ちょっと豪華なレストランのテーブル会計みたいで、不謹慎にも「すごいな」と思ってしまった。

  • 最後に調剤薬局へ
    すでに処方薬のセッティングが終わっていた! 結局は、最小限の接触でミッション完了。洗練されすぎている。本当にみなさんありがとうございます。何ひとつ気分を害することなく、すべてのミッションを完了いたしました。

すごいなと感じたのは、接してくださったどの医療関係者の方も、コロナ陽性者に対してこれっぽちも「触れたくもない」「正面向きたくない」ってふうな場面がなかったこと。これ、本当驚いているんです。いい病院、いい先生に当たったんだな。ありがとうございました。

処方薬について


受診する病院の先生のコロナに対する考え方はさまざまなようだ。

家内の行きつけの先生は、コロナは風邪みたいなものだから対症療法でいい — というふうで、処方されたのは最低限の薬だったという。調剤薬局で支払った代金もそれこそ普通の風邪とほとんど変わらなかったらしい。

私が受診した別の病院の先生は、コロナはとにかく副反応が怖いから徹底的にウィルスを体外に出したほうがいい。くしゃみも咳もこれから臆せず自宅でどんどんやってくださいという。

ゾコーバという目ん玉が飛び出すほど高い薬を処方して頂いた。
日本発としては初めての経口治療薬。発売からまだ1年ほどだが、軽症者にも投与できるらしい。初日だけ3錠、残りを1日1錠ずつ … 5日間がっつりと服用する。価格は(保健3割適用で)1万5千円ほどもするので、突然言われるとびっくりするだろう。私の場合は、病院のHP上にその薬の紹介とともに価格のことも記されていて、陽性時にこの薬を使うことの可否も問診票に記入できるようになっていたからスムーズだった。心の準備はできていた(しくしく)。

https://ja.wikipedia.org/wiki/エンシトレルビル
(ゾコーバというのは、この薬の販売元であるシオノギさんでの商品名)


これはもう先生の考え方なんだろうな。いまの家計の回り方からいえば、私と家内の立場が逆だったほうが良かったかもしれない。

コロナにかかったときのお医者様が、基本的にどういう治療を選ぶのかという情報はあったほうがいいかも。高くてもゾコーバで一気に…という考え方もありだし、のんびり自然にという考え方もありだろう。症状の進み方・現れ方が実に個性的な病気なので、万一のときにちゃんと助けを求められるようにしておくことも必要だろう。あ、これは私自身への自戒です。

欠勤連絡も済ませた。もうGWに突入してしまうけどなあ。仕方ないか。
いまのところ私の症状は熱以外はまったく落ち着いている。でも、そのうちウィルス排出のための咳や痰は現れるだろう。熱が出てきた。もう一度測ってみようか … 37・6度。がんばってくれ、わが身体よ。

1日目
13:00ごろ ゾコーバ服用 初日なので3錠
19:00ごろ 発熱が37・5度を超える
22:00ごろ 頭痛でイブプロフェン(市販用イヴ)を服用 /併用可能
23:30ごろ 頭痛はおさまったが熱も37・0度まで下がってしまった
      やたら額にあぶら汗が滲む
2日目
 5:30ごろ 37・3度 上気道の腫れはなく、寝汗もかいていない
 8:30ごろ 37・9度 気管支あたりだけが腫れてきた 無理して咳をするとゼー
      ゼーした感じになって痛む 咳はまだ我慢できる程度
9:00ごろ コンビニへ行って家内と私の食事一式を買う まだ動けるが、夕方ま
     でコンビニに行けるほどの体力が残っているかどうかはわからない
     頭痛と筋肉痛
12:30ごろ ゾコーバ2回目(1錠) 昼食 まだ食欲はある 3時間ほど眠る
     37・6度 頭痛 耳の奥の痛み イヴ服用
15:40ごろ 37・4度 爽快感をともなって眠りから目覚めた 軽い寝汗
17:40ごろ 36・4度 目覚めてからすこぶる体調がいいと思ったらまさかの平熱
23:00ごろ 36・9度 家内がまだ38度台にとどまっており、そちらが心配
23:45ごろ 36・7度 頭痛がするので今日2度目のイヴ服用 就寝
3日目
5:30ごろ 36・0度 ほぼ無症状 コンビニへ行ったが体調的には余裕 
     早いけれどそのまま朝食をとる 食欲旺盛
9:50ごろ 36・2度 二度寝から起床 頭痛は寝過ぎが原因と思われる
     家内の発熱が発病4日目にしてようやく38度下回ったみたい
12:30ごろ 36・5度 ゾコーバ3回目(1錠) 昼食
     家内がリビングで私に長話を投げられるようになってきた
     それでもまだ37度台後半の熱は続いているみたいだが
20:00ごろ 36・4度 夕食
     やや強めの倦怠感や時折の頭痛、時折の咳と痰はあるものの体調は
     ほぼ感染前に戻っている。とはいえ定説ではまだウイルス排出量が多い
     時期にあることには違いないので、日曜までは自宅にこもる。
     ゾコーバ錠は2日分残っているが、最後までしっかり飲み切る。
症状の急変がない限り、これで記録は一旦ひと区切りさせていただきます。

長文になりました。ありがとうございました。それでは。

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