“気にしない”ができない理由がわかった
「気にしないのが一番だよ」
「そんなこと気にするな」
何か困ったことを人に相談すると、体感八割方このアドバイスをいただくけど
“気にしない”ができないから相談しているんだし
じゃあその“気にしない”の方法を教えてよ、といつも思っていた。
自分は物心ついたときから悩み事が多く、まぁ、めんどくさい子どもだったと思う。
めんどくさい先輩、めんどくさい社員、めんどくさい知り合い、といったようにいろいろなところで思われてきただろうし、今も思われてるだろう。
それは本当のことだし、自分にも非があるのはわかっているので、そう思われても仕方ないと思う。
関わった相手も自分も、お互いにしんどくなってしまうから変えないといけないんだなというのはずっと思っていた。
そのためには「気にしない」のが一番なんだろうけど
自分が不満に思っていることを自分の中に抱えたままだと自分がもたなくなってしまうし
かといって外に出し続けると“めんどくさい”人になってしまう。
「気にしない」がわからないので、
お互い気持ちのよいコミュニケーションを送ることのできる日々、という意味では自分の人生は詰んでいた。
先日、めちゃくちゃしんどいことがあって恋人にいつもの通り相談した。
恋人は本当にいい人で、
私が「気にするな」というアドバイスをもらっても困るということもわかっているので
いつも一緒に悩んで、どうにか私が前向きになれるように言葉を選んでくれていたけれど
そもそもそれに付き合わせることが申し訳ないとも思っていた。
ただ、今回の相談内容は今までずっと私の専属カウンセラーをつとめていた彼にとっても、
「おソースちゃん、何も見えなくなっちゃってない?」
と心配になるような内容で、
いつもと私の様子が違っていたらしい。
(プライベートすぎる内容のため、具体的な相談内容は割愛させてください)
彼のアドバイスを要約すると、
・私(おソース)は本当にやりたいこと、人生の目標があるのに、それに関係ない=そんなに大事でもないところでずっと悩んでいる
・自分の身に起きたすべてのことに100%のエネルギーで向き合いすぎ
・その結果、優先順位がぐちゃぐちゃになって何が大事なのか自分でわからなくなってる
・人生における優先順位の低いものは別に100%のエネルギーで対応しなくてもいい
……という内容だった。
特に「今悩んでるのは本当は自分にとってそんなに大事でもないこと」
だということが、自分だけだったら絶対に気付けなかったと思う。
自分の身に起きたことで、100%のエネルギーで向き合う必要のないものが存在するということも、そもそも知らなかった。
びっくりするけど、知らなかったんです。
自分は物心ついたときから感情的な性格だという自覚はあり、それで人に迷惑をかけているというのもわかっていたけど
どうすればそれが抑えられるのかがわからなかった。
そして、自分のそういうところは母親とそっくりだと思っている。
もしかしたら母は母で別のメカニズムがあるのかもしれないし、
今は母との関係は良好なので、その点については今回はあまり掘り下げないし
母を責めるつもりもないけど……。
ただ、思い返してみると私は、
家のなかで誰かが「まぁいっか」と、感情を切り替えて“気にしない”をやるところを見たことがない。
そして母に関しては、私が「ごめんなさい」を言っても、
「いいよ」とか返してくれたことはほとんどなかった。
大体いつもむすっとした表情でこちらを睨んでいたり、無視したり、よくわからない捨て台詞のようなことを言うのがいつものパターンだったので
母も“気にしない”ができなかったんだと思う。
私はそもそも“気にしない”をやっている人を見たことがないし、やり方を教わらなかったからできなかったんだな。
まぁ、大半の人は教えられなくともどこかで覚えるんだろうけど……。
話は戻り、恋人のアドバイスの件。
自分がどうしても譲れないもの、大切にしたいものを自分の中でハッキリさせること。
何かの出来事で、悲しいとか気に入らないとかネガティブな感情になったとき、それは本当に自分にとって大事なものなのか一度考えること。
別に大事ではないのなら、てきとうなタイミングで手をひくこと。
それが“気にしない”をやるために必要なことなんだな、と大人になって初めてわかった。
今まで私に「気にするな」とアドバイスをくれていた人たちも、多分同じことが言いたかったのだろうけど
私はみんながわかっているはずのことをわかっていなくて、
そこに行き着くための基礎がなかったからずっとモヤモヤしていたんだなぁ~と思った。
上記、あくまでも私の場合の解決策だけど
「気にしない」ができなくて困っている人の助けに、少しでもなればいいなと思います。
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