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読むと思わずクラシックが弾きたくなる話


はじめに

どうも、最近チョコレートブームが到来している鶏です🐓
なんだろう、疲れてるとかなのかな、最近は無性に甘いものが食べたいです。

今回は二ノ宮知子先生の「のだめカンタービレ」を紹介します!
私が紹介しなくともすでに有名で人気のある作品ではあるのですが、
私と同年代の人で読んでいる人が私の周りに少なかったのであえて紹介させてください!

では、本編スタート❣️

のだめカンタービレとは

講談社の「Kiss」で2001年14号から2010年17号まで連載していた、少女漫画としては珍しく全25巻続いた長編作品。
その後もスピンオフが何度か誌面に掲載されており、2021年で連載開始から20年となります。私の3歳先輩です。(知らんがな)
2022/10/23までは東京ソラマチで20周年記念ののだめカンタービレ展が開催しており、その後あべのハルカスでも11/23~12/5の日程で開催するそうです!
また、マンガだけにとどまらず、アニメ化、実写化、小説化もされており、全メディアを制覇した作品はそうそうないと思います。ほんとにすごいね!(小並感)
実写化(2006年10月クール)に関しては見たよ!という人もいると思いますが、これが秀逸なんですわ、、🤦🏻‍♀️
大体マンガから実写化したような作品はドラマ用に脚本が練り直しされ、マンガでウケる表現からドラマでウケる表現に作り替えられていることがほとんどで、それにより実写化を受け入れることのできず、原作厨が黙ってない!という現象が発生してしまうことが多いんですよね。かく言う私も基本原作に忠実であればOKみたいなタイプでシナリオやセリフが大きく変わってしまうと原作厨側に回ってしまうのですが、この作品の実写化はマジでマンガそのまますぎて感激した。ほんとに。マンガを開いて読み進めながらドラマも視聴できるレベル。
2006年の撮影技術にはなるので、ワイヤーアクションとかCGが少しわかりやすいなという点はあるのですが、当時の技術で最大限原作に寄せられていて、マジでよかった。みんなこっちも見てね。玉置浩二がイケメン。
このようにいろいろなメディアに取り上げられてきたこの作品ですが、現在新装版が発売しています!
こちらは私は読んでいないのですが、どうやら細かい表現や構図が返られているとの噂で、時間とお金があるときに買って読んでみたいですなぁ🤔


おすすめポイント

①のだめの言動が意味不明なようで本能的
最初この作品を読んだ時、のだめが突拍子もないことを言い出したり、突然言っていることが180変わってしまったりと、忙しい子だなぁというくらいにしか思っていなかったのですが、しっかり考えてみると誰しもが持っている感情の浮き沈みが描かれていることに気づくと急に千秋先輩サイドからのだめサイドに移行してしまうんですよ。これが。
私も数々の界隈でオタクをやってきた身ではあるのですが、どの界隈も最初からずっと同じ気持ちで押し続けられた試しがありません。原因はさまざまで、他の界隈に浮気した時もあればそもそもの推しの言動と自分の価値観の相違によるモチベーションの低下や、供給が少なくなったことによって感情が薄れてしまうこともありました。こういった感情の浮き沈みがのだめというキャラクターを通して描かれているように思えてきたのですよ。僕には。
いくらのだめが好き好き言っていた千秋先輩に自分にとってムカつく発言をされたら反発もしたくなるし、「お前、俺のこと好きなんじゃないのか?」と当たり前のように自分の感情を享受された暁にはワンパンですよ。ええ。ヒトの感情をなんだと思ってるんじゃボケ!てなもんなわけですよ。世の中の恋人持ちの皆さん、気をつけてくださいね?当たり前のように結婚するもんだと思っていたらキレられたみたいなことにならないようにしてくださいね、、本当に。
と、何が言いたかったかって言うと、少女漫画では大抵ヒロインがヒーローに対して好きと言う感情を抱いてからストーリーが締めくくられるまで、どれだけヒーローがチャラつこうと、ドSぶりを発揮しようと、「それでも彼のことが好き!」という感情で一貫されて描かれることが多い。(それが良い!という人もいることは存じております)だから、最後結ばれるシーンで「お前、俺のこと好きだろ?」系の発言が使われることがあったりするんだけど、のだめはよりリアルな恋愛模様が描かれているように感じて、最後までどうオチをつけるのかが楽しみな作品でした!少女漫画は一辺倒で面白くないと思っている人におすすめできる作品です!

②楽器を弾きたくなる
これは楽器を演奏したことがある人に限らず、音楽が好きな人みんなに言えることだと思ってます!この作品では色々な楽器奏者がそれぞれの悩みを抱え、克服しながら演奏を完成させていく様がそこかしこで描かれています。この辛さを乗り越えた後、舞台での演奏を成功させたシーンを読むとやっぱり何かしら音楽がしたい!という気分にさせられるんですよね。成功体験を共感したくなるんですかね。私もピアノを習っていたので、作中で出てきた作品を弾きたくなって楽譜を引っ張り出してきていたのですが、いかんせん私の得意分野の曲がなく最後まで弾き切れた曲は悲愴と木星ときらきら星変奏曲の3曲だけでした。モンタギュー家とキャピュレット家とか月光とか剣の舞辺りはどこかで時間作って弾けるようになりたい。(聞いてない)

③全てのキャラに人間味がある
これ本当に大事だと思うんですよ!そもそもこの作品に出てくるキャラクターたちはほとんどが音大生となっているので、かなり狭き門をくぐり抜けてきた精鋭たちなんですよ。(音大や美大の倍率ってマジでえぐいので気になる人は調べてみてください!)そんな狭き門をくぐり抜けることができるだけの楽器のウデマエは担保されている上で、さらに上を目指そうという志を持つ天才たちの集いなワケです。そんな天才たちの悩みや考えていることを汲み取るのは至難の業で、あまりにキャラクターが完璧すぎたりすると「得体の知れないナニカ」になってしまうんですよ。だけど、この作品ではそれが起きておらず、自然とスッと入ってくるようになっています。これはキャラに人間味があることから来ていると思っていて、例えば主人公ののだめで言えば「部屋の片付けをすることが苦手」や「練習が嫌い」や「貧乏」などのマイナス面にあります。こういった音楽業界に疎くても共感できるポイントが各キャラに用意されており、天才たちと読者を繋いでくれているんですワ、、、、ほんと、キャラデザって大事。

なんかだんだん漫画分析みたいなことし始めてない?私大学の時に受けてた漫画文化の授業で似たようなことレポートにまとめたりしてたな???
文章が固くて読みづらかったらごめんなさい😔


まとめ

みんな一回のだめを読んでくれ。

次回は一部の人には刺さる、クズ男の話を紹介します!
乞うご期待!

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