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朽ちてるようで朽ちてない。

『ランダムに選んだ過去の写真からインスピレーションを受けた小咄、コラム、戯言などを書き留める写真で二言三言。』


毎週各曜日ごとに朝ン歩のコースは決まっている。
そもそも歩くことに何の興味も意味も感じていなかったのだが、週末に犬の散歩をするようになり、ついでにカメラを持ち歩くようになると見慣れたつもりになっている近所の光景も実はナニも見ていなかったことに気がつき、何度も同じようなところを写真に撮っても毎回感じるモノが違うのだ。

もともと近所に点在する昭和の残滓に興味があり、昭和を感じる狭小住宅エリアを写真に残してきたのだが、当然在ると思っていた物件が在る日突然解体されてしまっているということがよくある。
特にコロナに入ってからのこの数年はその頻度が高くなっているかのように思える。

となると、毎回勝手に自分の中でランドマーク扱いをしている物件にはより注意深くなり、いつ無くなってしまっても慌てないように気になる場面を写真に収めるようになった。
一見だれも暮らしていないかのように傾き始め、朽ちてきているような物件でも、実はまだ住民が暮らしている、
そんな物件はただ単に廃墟な物件に比べて、毎週のようにレンズを向けても何かしらの変化があり面白い。



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