『2014年夏から2016年夏に撮られた写真から、当時の二年間の金沢生活を振り返り、想い出を記録に定着させる写真で二言三言。』

先日、富山駅構内のとやマルシェに出店している富山ブラックの『大喜』についてアップした通り、これが通常の味覚ではあり得ないくらいに、真夏に朝から汗水垂らして肉体労働に勤しんだ日の昼食でもないとなかなか身体が受け付けないような塩辛さであり、これがご当地ラーメンとして名を馳せる本場の『富山ブラック』なのか？
と、合点がいかなすぎて首が90度曲がったままに、翌日富山生まれの富山育ちなおっちゃんにその件を報告すると、
♂『今度ホンモノの大喜に連れて行ったる！！』
と心強いお言葉をいただき、間を開けずにお客さんとの打ち合わせついでに車で連れて行ってもらったのが『大喜根塚店』である。

『大喜』という暖簾そのものがなかなか複雑なオトナの事情を抱えているようで、富山駅前の資本系『大喜』は店舗数も多いが、暖簾を買い取っただけで本来の大喜の味ではなく、元々の大喜の味を引き継いでいるのはこちらの『大喜根塚店』とのこと。

この辺りの経緯もなんとなくボンヤリと店内の貼り紙で説明されていたりもする。
なんか、大人って面倒くさいが、担当の引き継ぎでも結構面倒くさいのに、事業継承ともなるともっと複雑怪奇なのであろうことは、わたし自身も齢を重ねているのでなんとなく想像が付くのである。

そんな『大喜根塚店』の富山ブラックとしての味はいかほどであったか？というと、写真の通りそんなに黒々としたモノでも無く、普通に薄切りチャーシューがいっぱい乗っている若干味が濃いめの正油ラーメンといった味わい。
豚骨出汁がよく効いていて、味の濃さや塩辛さだけではなく、豚骨出汁が食欲をそそり、実に白飯と良くあうのであった。