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関西文化圏の奥深さを『一銭洋食』で知る。

『2014年夏から2016年夏に撮られた写真から、当時の二年間の金沢生活を振り返り、想い出を記録に定着させる写真で二言三言。』

北陸新幹線の開通で以前と比べて関東圏との接続が容易になった金沢ではあるが、それまでの西日本、関西圏との繫がりは早々簡単に覆されるモノでも無く。
金沢市内のエムザや大和といったデパートではけっこうな頻度で大阪名物の出店(でみせ)が出店(しゅってん)していたりする。

今回ご紹介する一枚はそんな大阪名物『一銭洋食』の出店の一枚である。
職場が武蔵交差点の近くなので、妻のお弁当がない日にはランチタイムともなると近江町市場はもちろんのこと、反対側のエムザのデパ地下を彷徨くというのが日常だった。

そんなエムザである日見かけたのが『一銭洋食』である。
いったいこの食べ物はなんね?と脳内の記憶を巡らせても出会ったことがないらしい。
見た目は大阪出張の際によく買ってたイカ焼に似ているのだが……
おとなしくおばちゃんに聞いてみると小麦粉をクレープ状に焼いて、その上に千切りキャベツと豚肉に天かすをのせて巻いたモノだという。

つくり方としてはイカ焼からイカを除いたモノな感じではあるが、肝心の『一銭洋食』とその実体のリンクがおばちゃんの解説からはどこにも見当たらないのである(笑)
とりあえず一つ買って、職場で食べつつGoogle先生に聞いてみると『一銭洋食』の歴史は大正時代まで遡り、先ず当時は一銭で売っていたんで『一銭』。
さらに当時はソース味出あればそもそもソースが珍しいモノだったので、なんでも『洋食』と名付けていたらしい。
これが合わさって『一銭洋食』という名で販売していたということである(笑)

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