2021年の年度代表馬エフフォーリア引退

先日の京都記念(G2・阪神芝2200m)で心房細動を発症して競走中止のアクシデントに見舞われたエフフォーリア号(父エピファネイア 母父ハーツクライ)が引退することになりました。

全くの予想外ではありませんでしたが、個人的には心房細動での失速、競走中止は残念でしたが、次走以降に調子を落とすということは少ない症状であり、京都記念でも途中までは調子がよさそうだったので、引退は残念です。

京都記念は結局昨年のダービー馬ドウデュース(武豊騎手)が圧巻の強さを見せつけたレースとなりましたが、エフフォーリアは道中の手応えは良さそうで久々に前進気勢があり、溌剌とした走りを見せていて、横山武史騎手との人馬一体となった姿は復活を予感させるものがありました。

ドバイに向けた叩きであり、コース適性的に阪神内回りに不安がありそうなドウデュースを軽視していたこともあり、エフフォーリアが衝撃的な圧勝で復活を飾るのではと途中まで期待していたこともあって、最後の失速の落胆は大きかったものの、故障ではなく次走の巻き返しの可能性が高い心房細動ということで次走以降への期待が膨らんでいたところでの引退発表は個人的に結構ショックが大きかったです。

有馬記念は馬体重530kg以上というのを見て復活を諦めたのですが、パドックでの馬体、返し馬の様子を見ると期待が膨らんでしまっていました。有馬記念も道中は久々に好位につけてました。
今回もドウデュースの圧勝を見た後でも一番脳裏に焼き付いているのは道中のエフフォーリアの走りと鞍上の横山武史騎手の全盛期を彷彿とさせる自信が漲ってるような姿でした。
イクイノックス、ドウデュース、タイトルホルダーら強い馬が続々と現れている時代において戦績は不振でしたが、相変わらず現役ナンバーワンのスターホースだったのはエフフォーリアだったなと改めて思います。

2021年の天皇賞(秋)はエフフォーリアの強さもそうですが、横山武史騎手の馬を信じた堂々たる騎乗ぶりが印象に残っていて、コントレイルの福永祐一騎手やグランアレグリアのルメール騎手といった歴戦の名馬・名手と比べても当時まだ台頭し始めたばかりの若手ながら一つ上の次元で競馬をしてるくらいの雰囲気がありました。
武豊騎手の若い頃をリアルタイムで見てた人はこういう感覚で見てたのかななんて思ったりしました。
できればもう一度勝って強いところを見せてほしかったですが、お疲れ様、ありがとうと言いたいです。

まあ、あり得ないでしょうが調子良すぎてやっぱり現役続行しますとか急転直下で言い出しても応援します。

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