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2023年有馬記念回顧


結果

1着 ○ ドウデュース 牡4 武豊騎手
2着 △2 スターズオンアース 牝4 C.ルメール騎手
3着 ▲ タイトルホルダー 牡5 横山和生騎手
4着 △1 ジャスティンパレス 牡4 横山武史騎手
5着 消 シャフリヤール 牡5 松山弘平騎手
6着 ★ タスティエーラ 牡3 ムーア騎手
8着 消 ソールオリエンス 牡3 川田将雅騎手
12着 ◎ スルーセブンシーズ 牝5 池添謙一騎手
13着 注 ライラック 牝4 戸崎圭太騎手
14着 消 プラダリア 牡4 ムルザバエフ騎手

1着 ○ ドウデュース 牡4 武豊騎手

見事な勝ち方でした。ドウデュースの走り自体は完璧ではなかったと思います。ダービーや京都記念の時のような全く力のロスがないような競馬ではなく、秋天JCよりは良かったですが少し力んでました。
それでもさすが武豊騎手との黄金コンビ。なんとか折り合いをつけると最高のタイミングで仕掛けて勝ちきりました。痺れるコーナリングでした。
武豊騎手が乗ると走り方まで違うように見えます。
スタート前からルンルンでリズムに乗ってる感が凄く、良い方に出るか悪い方に出るか…と思ってましたが良い方に出ました。
2~3着が逃げ先行馬で前残りの展開で捉えきったのも騎乗含め好印象と思います。
昨年の有馬記念や今年の宝塚記念は先行馬総崩れの展開で真逆でしたし。

今回で武豊騎手が乗ると全然走りが違う馬になることも、前走までで乗りやすく見えて武豊騎手以外が乗ると簡単じゃない馬だったことも明らかになってしまいました。
ルメール騎手がイクイノックスのことをポニーのように乗りやすいと言ってましたがイクイノックスもドウデュースほどではないにせよ、ルメール騎手以外では上手くいかないと思いますね。
ドウデュースも2歳時から操縦性も良くて文句の付け所のない馬だと武豊騎手は言ってたのですが結果がこうでしたし。
武豊騎手が乗ったこの馬とイクイノックスの再戦も見たかったですね。

2着 △2 スターズオンアース 牝4 C.ルメール騎手

ルメール騎手はフォゲッタブルを16番枠から4着に持ってくることができるほどの騎手ですから、スターズオンアースなら問題ないと思っていたものの、問題は枠でなくコース適性だと思ってました。
ただ、今の中山は普通に主流血統が好走しやすいいつもの有馬の時期と違う馬場という噂だったので、スターズオンアースも来るかもと思ったらその通りになりました。
そして騎乗も本当に見事でした。まあスタートが良く出たということもありますが。覚悟を決めた時はハーツクライでディープを倒した時といい見事です。
枠がもっと良ければ勝てたかもしれませんね。


3着 ▲ タイトルホルダー 牡5 横山和生騎手

スターズオンアースと同様、今年の馬場で、調子も徐々に戻ってきているなら十分好走はあると思った通りの好走、ギリギリ3着残していい走りでした。途中まで勝ってしまうんじゃないかと思いました。全盛期なら勝ってたと思います。
和生騎手の正直な追い切り後コメントはホント参考になりますね…。あれがなければ本命でした。いや、本命スルーセブンシーズがぶっ飛んだので本命タイトルホルダーにしてた方が良かったか…。
もう少し状態が戻ればまたG1勝てそうで引退が少し勿体無い気もしますが父ドゥラメンテの血を繋げるためにもまあ仕方ないか。
あと得意の阪神が改修工事ですしね。本当にお疲れ様でした。


4着 △1 ジャスティンパレス 牡4 横山武史騎手

1番人気に支持されていましたが、案の定一歩足りず4着。力を見せてはいますが、調子は秋天よりもさらに良かったとのことですが伸び切れず。
やっぱりフィエールマンより少し弱いくらいの馬という印象が現状ではあります。
スルーセブンシーズが沈み、ハーツクライ、タイトルホルダーやスターズオンアースが来るような今年の馬場ならサトノダイヤモンドのようにディープインパクト系牡馬のジャスティンパレスが有馬記念を勝ちきる可能性があるかと思われましたが、健闘しましたが振るいませんでした。
予想の時も語りましたが、やっぱりジャパンカップで見たかったですね。

5着 消 シャフリヤール 牡5 松山弘平騎手
十分意地を見せましたが、最強2022年世代に混ざると苦しい感じですね。しかし後輩2023年世代には、調整難しい中でも先着。昨年の同期エフフォーリアと同じ順位。タイトルホルダー共々2021年世代も強いですね。
また前述の特殊な馬場が味方した部分もあるかもしれません。

6着 ★ タスティエーラ 牡3 ムーア騎手
8着 消 ソールオリエンス 牡3 川田将雅騎手
残念ながら、現状では今年の3歳世代はまだ弱いという感じは否めない結果になりましたね。
今回のような時計が速い有馬記念ほど斤量の軽い3歳馬がさらに好走しやすい印象もあったのですが掲示板にすら入れず。


12着 ◎ スルーセブンシーズ 牝5 池添謙一騎手

調教抜群パドック抜群で普通に考えたら勝つと思いました。
しかし不安だったのが、今年の馬場はおかしいという話。道中力んだことが最大の凡走要因でしょうけれど、馬場の不安が的中したというのもあるのでしょう。
いつもの有馬記念ならミスタープロスペクター系は好走しにくいのですが2着3着に好走。さらに有馬記念始まって以来3着に入ったことのない大外16番枠の馬が初めて3着以内、2着好走と、本来の有馬記念と違う展開、条件のレースが行われてしまったという感じなのでしょう。
勿体無いというか…まあ仕方ないのでしょうけど、調教は詳しくない私でも異次元に良く見えるくらい調教良かったので、残念です。

13着 注 ライラック 牝4 戸崎圭太騎手

思った以上に健闘できず残念です。こちらもオルフェーヴル産駒で、スルーセブンシーズと同じステイゴールド系。過去の有馬記念や宝塚記念はステイゴールド系が強いイメージでしたが、近年の有馬記念、特に今年の有馬記念はステイゴールド系の有利性が完全に削がれる馬場だったのかもしれません。


感想・余談

宝塚記念最強馬イクイノックスと差がないレースをし好走したスルーセブンシーズ&ジャスティンパレスが有馬記念好走できず。
今回ドウデュースやスターズオンアースなどに普通に負けてしまうのを見ると、特殊な馬場になった影響もありますが、宝塚記念もやっぱりイクイノックスともども展開に恵まれたからこそ上位に来た部分があったと思いました。

ミスタープロスペクター系が2頭も好走したものの勝ちきれず。16番枠からスターズオンアースが2着好走しましたが勝てませんでした。
ミスタープロスペクター系は有馬記念は未だ未勝利で、今回は特殊な馬場になったようでしたがそれでも勝ち馬が出ず。
鬼門だった京都の菊花賞にも勝ち馬を出したドゥラメンテ産駒でも駄目とは…。まあ来年以降ドゥレッツァがなんとかしてくれるかもしれません。

スターズオンアースは改めて強いですね。勝ってこそいませんが凄く強い。リバティアイランドよりも現状では強いと思います。まあJCはビュイック騎手、有馬はルメール騎手のおかげもありますが。
父母母エアグルーヴだけあってエアグルーヴみたいな感じで一応先差自在で距離コース不問で好走できますね。また体質や調子の不安も多少はあるものの、結局強いタフさも素晴らしいです。

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