ライブ配信からはじまる、フェスのUXデザイン

FUJI ROCK FESTIVAL ’18はじまりますね。皆様あけましておめでとうございます。

今年で22回目をむかえるFUJI ROCK FESTIVAL(以下 フジロック)は毎年7月末に新潟県湯沢町苗場スキー場で開催される、日本のフェスカルチャーを形作ってきた最高音楽フェス(最高)。

フジロックがYouTubeでライブ配信

当方デザイナーなのですが、今年のフジロックにはUXデザインに関わる大きなトピックがありました。YouTubeのフジロック公式チャンネルでアーティストのパフォーマンスがライブ配信されるのです(※1)。

👉 FRF’18 YouTubeライブ配信決定! | FUJI ROCK FESTIVAL ’18
👉 FRF'18 YouTube ライブ配信アーティスト! | FUJI ROCK FESTIVAL ’18
👉 フジロックフェスティバル ‘18、YouTube でのライブ配信が決定しました! | 日本版 YouTube 公式ブログ

配信されるのは、GREEN STAGE、WHITE STAGE、RED MARQUEE、FIELD OF HEAVENの4ステージで行われるアーティストのパフォーマンスやインタビュー。配信スケジュールやアーティストラインアップは公式サイトで確認できます。

ライブ配信の協賛には、ソフトバンク株式会社がついています。このソフトバンクの制作支援により、パフォーマンスのVR映像の公開も予定されているとのこと。

増えるフェスのライブ配信

音楽フェスティバルのライブ配信といえば毎年4月にアメリカ・カリフォルニアで開催されるCoachellaがポピュラー。2011年からYouTubeでライブ配信を行っています。複数のチャンネルが用意され、切り替えることで別のアーティストのパフォーマンスを見ることができます。

特に今年のCoachellaは、Beyoncéのパフォーマンスが大きな話題となり、多くの音楽ファンやメディアを熱狂させました(※2)。Twitterのトレンドにも入りましたね。配信の画面のデザインも洗練されてきていて、マイタイムテーブルを作って時間が来たら通知をもらうこともできるようになりました。以前は止まることもよくありましたが、今ではかなり安定して視聴できます。

近年、LivelistLiveXLiveRedBull TVといった新興の配信プラットフォームの盛り上がりと共に配信されるフェスは増えています。一方、老舗のBBCはGlastonbury Festivalなどイギリスのフェスの多くをテレビ・ラジオ・ウェブで配信しています(※3)。

Coachellaのライブ配信は毎年T-Mobileのサポートを得ていますが、NYで開催されるThe Governors Ballは今年AT&Tの協力を得てライブ配信を行うなど、今回のフジロックと同じように通信事業者と組むケースは多く見られます。

ライブ配信は行かない人へのUXデザイン

ライブ配信は、行けない人をフェスにつなぎとめ、知らなかった人をファンにするデザインの一つと言えるのではないでしょうか。

行けない人をフェスにつなぎとめる、は想像しやすいです。配信を見ながら「やっぱり行けば良かった」「来年は絶対行こう」と思うファンは多いでしょう。ライブ配信はTwitterと相性がよく、小さな“バルス”のようなものが起きるかもしれません。現地にいるファンとオンラインで「このステージが今すごいから見に行ったほうが良い」「配信には映ってないけど後ろではそば処の旗が振られている」といったコミュニケーションが生まれれば、行ってなくてもそのフェスは思い出になりそうです(※4)。

一方でフェスを知らなかった人にも、バイラルは到達するでしょう。配信を記事にするネットメディアも出てくるかもしれません。なにやら騒がれているけど、フェスはよく知らないといった人はライブ配信を触れることですぐに疑似体験ができます。すぐに会場の雰囲気がつかめるでしょうし、Instagramで検索すればさらにリアルなイメージを掴むことができます(※5)。もうmixiコミュニティで聞く必要もケーブルテレビを契約する必要もはないんや...。

国内外のアーティストが配信されることで、特定のアーティストのファンがフェスを知ったり、まだ見ぬアーティストに出会うこともあるでしょう。

ライブ配信によって世界の音楽ファンが日本の音楽に出会う、フジロックというものを知ることができるのは素敵です(※6)。

実際に自分もCoachellaをTwitterで知り、新しい音楽に出会い、毎年ライブ配信を見て、現地に行くに至りました。

どうやって知るか、知ったあとどうするかもフェスのUXです。参加だけが体験ではありません。開催前、開催中、開催後、行ってる人にも行けない人にも知らない人にもUXはあります。

.....とフジロック前夜祭の前日の夜にだいぶふんわりしたテキストを書きましたが、次回はテーマを絞ってフェスとモバイルアプリについて書きます。まずは日本のフェスアプリから。それから海外のフェスアプリ。

そんなことよりHUMBLE.や。歌えへん。

※1 : FUJI ROCK FESTIVAL ’13ではヘッドライナーであるNine Inch Nailsのステージが全編YouTubeのフジテレビの公式YouTubeチャンネルで生配信されたことがあります。

※2 : Beyoncéのパフォーマンス、詳しくはこちらのnoteが詳しいです。

※3 : BBCのフェス配信についてはこちらの記事が詳しいです。

※4 : 嫌でもInstagramとTwitterはフェスだらけ...。ライブ配信をすれば良いという話ではなく、SNSやウェブサイトの運用も含めオンラインで未来のファンへどうフェスの魅力を伝えていくか、ライブ配信で得た認知をどう深めるか、全体を設計する必要がある。興味のない人にとってはウザい時期...

※5 : 参加者間のコミュニケーションについてはこちらもご覧ください。

※6 : 海外アーティストが多く出演するフェスは国外からの来場者が増加している。現状、国外に向けたアピールはまだまだ不十分な印象がる。結果的に意図しないマナーの低下もありえる。何を目的にするかによって選定する配信サービスは違ってくると思うが、グローバルで閲覧できる(はず)のYouTubeは適切な選択か。


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また一歩、天国に近づくのです...💃

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オオヤマ

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