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音楽フェスはデジタルで次のステージへ

フェスシーズンもそろそろ終わり。今年のフェスは大雨とか台風とか辛み色々だったけど、新しいフェス体験の片鱗もあった。

FUJI ROCK FESTIVAL ’19(以下フジロック)が昨年に引き続きYouTubeでライブ配信やりましたよね。さらに今年はSUMMER SONIC 2019(以下サマソニ)もYouTubeライブ配信にチャレンジ。どちらもソフトバンクのサポートを受けたもの。

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フジロックのほうは5Gのプレサービスという位置づけで、スマホアプリもソフトバンクが提供。フェスアプリの一般的な機能に加えて混雑状況をライブカメラ映像で配信。またCGで再現したフジロックの会場を歩き回れるアプリも作られました。会場にはアバターとなってバーチャル空間でライブ映像を楽しむことができるVR体験ブースも出展され、長い列ができていました。

ちなみにサマソニはイープラス製のアプリがリリースされ、4大フェスにやっとアプリが出揃った。なんとかフライヤーのことは忘れろ。

スマホアプリは、多言語に対応できるパンフレットとして、天候や中止・キャンセルなどを伝えるニュースメディアとして、出演者を知る音楽メディアとして、開催地のことを知るローカルメディアとして、これからはウェブサイト以上に本腰をいれてトライすべきものになりそう。続けていくことが大事やで。

海外の事例

ソフトバンク×フジロックに似た事例は海外でも見られる。大量のデータがやりとりされる音楽フェスは、通信事業者にとって格好のPR場所になってるぽい。

👉Pukkelpop

例えばベルギーのPukkelpopは通信事業者Proximusのサポートを受けている。アプリはベルギーのフェスアプリ制作サービスAppmiral製。

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Appmiralにはバーチャルスペースをブランドに提供するデジタルスポンサーシップが用意されている。ロゴ表示、コンテンツ掲載、クレジット表記、マップのカスタムといったシンプルのものから、プッシュ通知やARなどスマートフォンならではの機能まで。ARは会場でのみ使用できるという、最近よく見る施策。いたるところにProximusの表記がある。ライブ配信もProximusのサポートでやってた。

👉Coachella

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アメリカのCoachellaとT-Mobileの事例はすでにポピュラー。Coachellaはいまや世界屈指のブランドになっちゃった。

アプリは音楽イベントのアプリ制作に強みをもつGreencopper製。ここにもAR機能がある。

ちなみに彼らのリリースしたアプリはどれも同じ作りで、Live Nation系のフェスも多く見られる。詳しくは以前書いた フェスアプリのデザイン - 海外のフェス編 を見てね。できは良くないからあんまり参考にはならん。

👉Glastonbury

イギリスのGlastonburyも通信事業者のEEがスポンサー。

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ライブ配信はBBCだけど、モバイルアプリはEEプレゼンツ。今年は5Gを試験導入し、グラストはイギリスで初めて5Gが提供された場所になった。そのほか会場内に充電ブースを用意したり充電器を貸し出したり、フェスでのスマートフォン利用をサポートしてた。充電ブースはまじ助かったよ。

実験の場としてのフェス

これらの施策が具体的な効果をあげたのかどうかは知らんけど、こういうクリエイティブができる余白があったのは喜ばしいことだと思う。挑戦することでフェスは、カルチャーは進化していく。


各キャリアが自らの新技術をトライする場としてライブを活用する。そういった動きがさらに一般化すれば、とかくビジネスとして後ろ向きに語られがちな音楽業界が再びカッティングエッジなポジションを得ることにつながるかもしれません。

ソフトバンクによるフェスのYouTube配信は、「フェスに参加できなくてもライブを楽しめる」という価値を音楽ファンに提示するだけでなく、音楽業界サイドと通信業界サイドのそれぞれのビジネスを一歩進める可能性に満ちた取り組みでもあります。

音楽フェスは通信会社の「実験場」?フェスの動画配信がもたらす「音楽」と「通信」の未来

確かに数千〜十数万人が一箇所に集まるフェスはさながら即席都市で、実験を行うには絶好の場所だ。やろうと思えばオリンピックの予行練習もできたんじゃね。

そういった意味で、サマソニとIQOSによる"煙のない音楽フェス"への取り組みも興味深かったよね。

バーチャルも実験の場に

実験の場というのは企業にとってだけでなく、アーティストにとっても、来場者にとってもそう。実験を続けていくことで、フェスの体験はまだまだ拡張していく。かつてウェブ上で実験的に行われていた360度配信もVRと5Gで遅延なく実現される日は近いだろうし、そこには想像もできないようなクリエイティブが伴っているはず。

ライブ配信の先にあるのは擬似体験ではないのだと思う。デジタルで構築されたユニークなフィールドで、そこでしかできない体験。

ソフトバンクとグーグルがやった配信のなかで遊ぶKOHH×ライゾマはその可能性を感じるクリエイティブだった。Perfumeもそう。ぶっちゃけ配信で力を発揮するってどないやねん、と思ったのだが、これはフェスをただライブ配信するのとは全く違った、次のエンターテイメントの片鱗だった。

Marshmelloが人気ゲーム「フォートナイト」内で行ったバーチャルライブも刺激的だった。

リアルとデジタルで表現を大きく変えたり、デジタル空間だけに出演するアーティストやインスタレーション、ブースなんてものも当たり前。それぞれの立場なんて関係ない、カオスで広大な空間。バトー......それにしても〜ってやつだ。

当然会場でもxRでクジラが泳いだりしてくれるだろう。リアルにデジタルで作られてたステージが出てきたり。そう考えるとすげー楽しみだし、なんか作ろうかなって気がしてくる。

「人間が想像できることは、人間が必ず実現できる」らしい。ただの来場者にだって可能性はあるのだから、想像することを止めずに生きていこう。そうすることでフェスはまだまだ進化する。

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りんご音楽祭のオフィシャルアプリのデザイン担当したよ。いますぐダンロードだ! 

あと仕事くれ

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また一歩、天国に近づくのです...💃

めーん!
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オオヤマ

フリーランスのデザイナー。なお暇。アプリのUIデザイン、イベント特設サイトやメディアサイトのウェブデザインなど。Fesitval Life, Feslavit, Fespli, Spincoaster, Real Sound, Scrap ほか。

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