見出し画像

日中食品の値段比較、日本の物価は本当に低いですか

最近、「日本の物価は安い」の評論をよく聞こえます。欧米と比べて、確かに「安い」かもしれませんが、「日本円の1000円を人民元1000元と思った、60元だと分かったらびっくりします」とか「こんなに安い値段でこんなに美味しいラーメンを食べられて、感動されます」のような中国観光客に買われたら損になるの表現もあります。

一つや二つの例が当たり前というように話されると公正ではありません。口論したくないから、今日は消費昇級を含めて中国の食材売り場の変化、日中統計局発表した小売物価統計の比較、日中外食市場調査の比較、中国観光客の社会階層と中国人の話し方から、日本の物価は中国と比べて低いかどうかを説明いたします。

長い間、中国の「スーパー」には一般食品や日用品しか売りませんでした。野菜やお肉のような食材は「菜场(食材売り場)」で売ります。住宅区の近いところは必ず「菜场」があり、お母さんたちが毎日通って、隣人とお喋りのソーシャル場所にもなってます。

「菜场」には、産地と消費者を直接に繋ぎ、農家はパッキングの工夫もしない、消費者は自分で選び、好きな量を買います。形いいの野菜は普通の値段で売り、形悪いのは安く売り、結局完売します。「菜场」は朝早いですか、1日終了も早いです。

最近の「菜场」は前より綺麗ですが、形は変わりません。野菜、果物、魚、肉、冷凍食品、惣菜、ほぼ全ての食材を買えます。

日本はずっと前から形いいの農業品をちゃんとパッキングしてスーパーで売ります。農家が出荷すると、事前に決めたビニル袋に包んで、歪み、大きいや小さいの農業品が出荷できないとテレビ東京番組「カンブリア宮殿」の「農業新勢力SP」篇で紹介されたこともあります。土地と人件費、パッキング代、出荷できない部分の損を加えて、安いわけではありません。

上海のような大都市には、パッキングして高級スーパーで売ってる農業品は前から存在してますが、一般住民から見ると、「金持ち向け」や「在中外国人向け」と同然でした。高級スーパーは高級住宅街の近くや都市の中心に多いです。

しかし、大都市のサラリーマンは退社したら、「菜场」も終了しました。国民の収入もずっと上がってますから、みんなは品質の良い食材や輸入品を求め始めて、いわゆる「消費昇級」の時代がやって来ました。生鮮スーパーは次々オープン、アプリで買うと30分で家まで届くのサービスも始りました。私なら、平日は生鮮スーパーや家まで届く、週末は「菜场」を通ってます。安いところおよび一般住民の観察は面白いだからです。

しかし、生鮮スーパーは大都市圏で誕生され、まだ浸透してないところが圧倒的に多いです。私の実家は上海と杭州の真ん中の嘉興市にあります。高鉄(中国の新幹線)で30分で上海と杭州に着くところですが、平均収入は低いおよび消費観の遅れ、生鮮食品を家まで届くのサービスはまだ始りません。

つまり、中国には地域の差や収入の差があるから、同じ種類の食品でも、安いところと高いところがあります。でも、日本は全体的に安くありません。

中国国家統計局が発表した50市の平均小売物価のデータを見てみましょう。時間帯は2017年10月から12月まで、単位は「元/キログラム」、2019年2月3日現時点で1元=16.23円。


日本国総務省統計局発表した主要品目の主な都市別小売価格のデータを見てみましょう。同じく2017年12月(平成29年12月)の時点で、出来るだけ同じ種類の食材を選びました。単位は「円/100グラム」。

纏めすると、
肉系:中国の物価が安いですが、日本の物価と大した変わりはあんません。
米、野菜、果物:明らかに中国の物価が安いです。

無料で家まで届くの生鮮食品の値段はどれぐらい高くなるか、アリババ傘下の生鮮スーパーの値段を調べする結果(同じ品目の中で、売れてる順位で1位を選びました)、皆さんの予想より安いだと思います。2019年2月3日現時点で1元=16.23円。

次は日中外食市場調査の比較。

前も申し上げましたが、中国は地域差、収入差、消費観の差はは大きい、食材の値段は全国的に大した差がないとしても、付加価値ありの外食市場は多様化の状態になってます。今日は日本と一番近いと思われる上海を例として説明いたします。

「美団点評(中国版の食べログ)」および「百度地図」で検索できたレストランのデータによると、上海各地域の外食単価は以下になります。一番高いの「黄浦区」は129元で、一番低いの「金山区」は72元で、平均外食単価は97.8元です。時間帯は2017年度、2019年2月3日現時点で1元=16.23円と換算すると平均外食単価は1587円です。(ちなみに、中国全国平均外食単価は48元=779円)

株式会社リクルートライフスタイル2018年1月発表した「外食市場調査」のデータを見てみると、首都圏の外食単価は2500円前後です。

もう一つ面白い発見は、上海で中華料理店以外に、一番人気一番単価高いのは日本料理店です(外食単価は178元=2889円)。日本3圏域(首都圏・関西圏・東海圏)で日本料理店以外に、一番人気一番数多いのは中華料理店です。日中は本当に仲良いですね。

あ、ごめんなさい、画像を間違いしました〜〜〜
これです〜〜〜笑

けれど、「日本の物価は安い」って言ってる中国観光客は確かにいるらしいです。これはなぜでしょうか。

別記事にも書いたことがありますが、中国人の海外旅行浸透率は9.3%、台湾、香港、マカオの海外渡航者を取り除くと、海外旅行浸透率は4.2%。皆さんが見かけた中国観光客はは中国総人口の5%に満ちたない豊かな社会階層です。この社会階層の人々は既に「菜场(食材売り場)」を利用しない、生鮮スーパーや外食ばかりしてて、日常見かけた物価はそんなに安くありませんの可能性が高いです。

もしこの部分の中国観光客が日本食品が大好きで、平日も生鮮スーパーで日本輸入品を買ったりするなら、もちろん日本の物価は安いと思います。日本輸入品は中国で日本の2倍の値段で売ってるは常識です。

もう一つは、話し方も「十人十色」ということです。「日本の物価は安い」の言葉に、「日本の物価は(予想より)安い」「日本の物価は(前より)安い(感じする)」の省略かもしれません。皆さんもご存知と思いますが、中国の物価は上がってます、中国人の平均給与はもっと上がってます。私個人の例としては上海で9年間の働き、新卒の頃より給与を10倍以上上りました。新卒の頃高いと思ったものはもう高くないです。豊かになった中国人にとって、「日本は先進国で、物価は高い」という印象はすごく深いですが、実際に観光に来たら、印象より予想より安いです。2年前に観光に来た頃の値段とほぼ変わらないことも、前より安いと同然と思われます。

そんな訳で、「菜场」をよく通ってた私は給与を半分減らして日本に来て、生活レベルは三分の二を落ちましたは本当です。「日本の物価は安い」って言ってる中国観光客も本当です。でも、食材の値段と外食の単価から見ると、「日本の物価は中国より安い」は嘘です。

「中国」および「VC/創業/資金調達」について発声を続けます。
NewsPicksのフォローはこちら:https://newspicks.com/user/3347024
メールアドレス:vivianxiahuan@gmail.com

追記:データ源は以下になります。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?