スラバヤ2日目
ロストバゲージ、届くのは今日じゃなくて?
Aは職場提供の住居ではなく、自腹でホテルアパートメントに住んでいる。
朝食はまさにホテルブッフェなので、うっかり食べ過ぎる。
こんな素敵な朝ごはんなのに、Aは出勤が早朝なので平日は自炊しているそうだ。
今日はAのインドネシア人の友達Cが地元を感じられるパサール・アトムに連れて行ってくれるという。
朝食の後、Aのスマホにメッセージが届き、今日の午前のフライトがキャンセルになったので、私のロスバゲ荷物は今日ではなく明日になると連絡があった。
明日は一人夜行列車に乗ってジャワ島最西端バニュワンギに移動する日。
えー、そりゃさすがにまずいわ。
朝にスラバヤ空港に着くと言っても、のんびりなインドネシアのこと、届けられるのが夜とか有り得る。
調べると、確かに今朝のフライトはキャンセルになっていた。
私も1日遅くスラバヤ入りを計画していたら、フライトキャンセルの憂き目に遭っていたかもしれない…。
ま、そこはラッキー。
調べたら13:15にスラバヤ行きの便があり、ON TIMEになっている。
時計を見るとまだ午前10時すぎ。
これに載せてもらえないかなーと、自分のスマホからマレーシア航空のクアラルンプールのロスト&バゲージにメールしてみた。
「今日の午後の便に載せてください。この件につき、どのように補償していただけますか?」と。
クアラルンプールからはすぐに返事が来て、「今朝の便に載せたと確認できている」と言う。
「だから!
それはフライトキャンセルだから午後の便に載せてってば。もう一回確認して!」
という私の心の声を極力丁寧に英語に翻訳して送るが返事がない。
インドネシア人のCにスラバヤのロスト&ファウンドに電話してもらうと、私本人からマレーシア航空に連絡がなかったから、明日の朝の便になるということだそうだ。
明日の朝には必ず載るということらしい。
遅いかもしれんが、今さっきクアラルンプールのマレーシア航空のロスト&ファウンドにメールしたけどなー。
返事ないけど。
ま、明日の朝届くなら、明日の夜行列車には間に合うかも...。
間に合わなかったら、届くまでAの家に居候させてもらって、夜行列車やバリでの宿をキャンセルする必要があるなぁとAと話す。
パサール・アトムで地元の雰囲気を楽しむ
パサール・アトムは市場と地元のモールが一体化したような場所。
着いてすぐにCが歓迎の意味を込めてマドゥラのスイーツを買ってくれた。
ありがたい。ありがたいけど
わたし、甘いもの苦手。
でも出されたら食べざるを得ない。
Aはちょっと味見してゴミ箱にサヨナラしていたけど、私は完食。
食物を残せないこの性の悲しさ・・・
ついさっき朝ごはん、すごいたんまり食べたんだよ。
お腹がはちきれそうだよ…
パサールアトムには野菜や果物もあれば、洋服などもある。
バティックの店はデザインがすごく凝っていて、日本ではためらわれるデザインのものが1万円以上の高価格で売っている。
スラバヤの物価は日本と大して変わらないと感じるのは、円安だから?
私は食べたかったドリアンを購入。冷凍だったのでAの家に帰るころには食べごろだろう。
牛角でフードファイトアゲイン(涙)
ランチはタンジュンガンプラザに移動して、牛角で焼肉の食べ放題。
タンジュンガンプラザはCによると、アセアンで一番大きなショッピングモールだそうだ。
「いらっしゃいませー」と日本語で元気に迎え入れてくれる牛角スタッフ。
酒を飲まないCに申し訳なく思いながらビールを注文。
焼肉にはビールっしょ♪
Cは盛大に肉を全種類2人前ずつオーダーした。
ええ、皆さまのご想像通りですよ。
牛角は食べ放題だけど、残したらペナルティあるのでね…。
最初は肉奉行に徹して逃げたつもりだったが、野菜も全然なく肉だけなので残さないことがノルマになる。
Cも初めての牛角だったので、わからなかったんだと思う。
食べ放題だから損をしないようにと頼んでくれたのだ。
でも、様子を見ながら追加するのではなく、最初に大量に注文しちゃったので、私だけではなく全員が苦行を強いられることとなった。
私は野菜が食べたくて病みつきキャベツを頼んだ。
しかし、Aは衛生上の理由でインドネシアの生野菜を信頼していない。
Cはそもそも野菜が好きではないらしく、たこ焼きとか、唐揚げとかコロッケを注文した。
私は肉だけで精一杯で、唐揚げも、たこ焼きも、コロッケも食べられないのだが、「あなたの分」と回ってくる(涙)
恐ろしきフードファイト・・・。
さすがにお腹がはちきれそうでビールも小瓶1本が限度だった…。
スラバヤに来てから運動もしてないから、大丈夫か?私の体調管理…。
カラオケ2時間で食べ過ぎ消化
食後は、映画が安いから映画でも観に行こうかという話になったが、私たちはホテル・マジャパヒトのスパをCに予約してもらっていたので、映画を観たら予約の時間に間に合わない。
映画はやめて、プラザ内のカラオケで2時間歌うことにする。
アルコール付きのセットプランもあるが、Aの判断でアルコールなしのプラン。
そりゃ、そうだ。
飲むのは私だけだもん。
インドネシア人のCは歌えないと言って全く歌わず、ずっとスマホをいじっていたので、私とAが日本語の歌を歌いまくった。
私は10年ぐらい前にバリに来た時にCDを買って気に入っていたKuburan BandとGita Gutawaの歌も歌ってみたけど、インドネシア語の字幕に目が全然追いつかなかったので、メロディー以外はほぼデタラメで歌った。
Aいわく、普段のCだったら自分が歌わずにずっと2時間も付き合っていたら不満で怒鳴り散らしていたことだろうと言う。
少々気の強い人のようだが、今日は初対面の私に配慮してくれたらしい。
「ありがとう!バックパック届いたら、日本から(そこそこ高価なドクターズコスメを)お土産に持ってきたからAから受け取ってね」
と伝える。
(そこそこ高価な…)は言わなかったけども。
もちろん…。
美容に力を入れているとAから事前に聞いていたので、お土産は化粧品にしたのだった。
カラオケも食事も私たちが支払ったからか、Cは最後に私たちに抹茶の甘いドリンクを買ってくれた。
気持ちは本当に嬉しい。
でもわたし、甘い物苦手。
更にMかLか、かなりデカい。
さすがに、これは飲めずトイレの洗面所でサヨナラした。
ごめんなさい、ごめんなさい(汗)
コロニアル調のホテル・マジャパヒトでスパ
カラオケで絶叫?絶唱?して若干カロリーを消費してからホテル・マジャパヒトへ。
ホテル・マジャパヒトは1910年創建。
シンガポールのラッフルズホテル設計のサーキーズによって建てられたコロニアル調のホテル。
日本占領下ではヤマトホテルと呼ばれていたそう。
ヤマトホテルというと、私は大連の大連賓館を真っ先に思い出すけれど…。
中国関係者の「あるある」。
館内を歩き回ってあちこち写真を撮る。
ここは数少ない私がスラバヤで立ち寄りたかった場所なので、来られて本当に嬉しい。
スパルームは工事中で、大きなエグゼクティブスイートと思しき部屋がプールとスパの受付を兼ねていた。
Aは部屋自体は前のスパ専門の部屋がバリ島っぽくてリラックスできると言っていたけど、おかげで私はこのホテルの部屋の調度も見ることができたので嬉しい。
しかし、オイルマッサージのオイルが熱すぎて、私は軽い火傷をした。
てんぷらの油がピシッと跳ねたくらいなので、大したことはないけれど、スタッフには伝えた。
sorryで終わったけれども(笑)
ようやくロスバゲ到着!
ホテル・マジャパヒトにいるとき、Aのスマホにスラバヤ空港のロスト&ファウンドから電話があり、今日の午後便に載せられたので、夜には届けられるとのこと。
カートに載せられた私のバックパックの写真も届いた。
結局返事くれなかったけど、クアラルンプールのロスト&ファウンドは、私のメールを見てすぐ動いてくれたのね?
だから明日の朝便じゃなく、今日の午後便に載せてくれたのよね?
その後、マレーシア航空からサービスに関するアンケートは届いたけど、補償についてはノーコメント。
帰国してから海外旅行保険で申請する他なさそう。
配送は19時と当初は言われていたが、もちろん届かない。
翌日9日(月)は日本は祝日だが、スラバヤでは関係ないのでAは出勤。
朝4時に起きるAに申し訳ないと思いつつ、ようやく21時頃私のロスバゲ到着。
バックパックを開けて、Aの荷物を出したら、私のバックパックは半分が空いた。
液体たちも漏れずに、和装小物も無事に届いて、私の運び屋としての任務はようやく完了。
勝利の美酒として、バックパックに詰め込んできた泡盛を軟水のミネラルウォーターで割って、ポッカレモンを入れて飲む。
昼間買ったドリアンは完全に解凍されて、Aから「冷蔵庫が臭くなるから早く食べろ」と苦情が…。
家主に嫌われて追い出されては元も子もないので、慌てて全部食べる。
ああ!ドリアンうまい!
幸せの果実!
スラバヤ1日目、2日目ともに、フードファイトがきつすぎて、
1日目の夕食は機内食から持ってきたピーナツとAが作った炒め物とレンブ、
2日目の夕食はドリアン2房とスナック少々だけだったことを
ここに明記しておく。