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ユニバーサルかけっこチャレンジ in 墨田 -誰もが楽しめる"公平な50m走の大会"-

7月に初めて開催したユニバーサルかけっこチャレンジが10月10日にフクシ・エンタープライズ墨田フィールドで開催された。

この大会は50mのタイムだけでなく、年齢・性別・障害のクラスなどを考慮した独自のポイント制を採用。ゴールで誰が先着したかは見ればわかるが、ポイントを計算しないと誰が勝者かわからないという難点はあるものの、誰でも一緒のスタートラインに立って同時にスタートすることができる。

例えば、この大会ではデモンストレーションで元オリンピアンの高瀬慧、パラアスリートの池田樹生がレースをした。

結果だけ見ると高瀬慧が先着し、6.62秒というタイムを記録した。一方池田樹生は7.16秒。ポイントを計算すると高瀬が1061、池田が1069なり、池田の勝利となる。このように、異なる条件で走っていた選手たちが同じステージで"公平に"走れる場を作ろうと考え、ユニバーサルかけっこチャレンジが生まれた。

墨田の競技場には未就学から60代まで、障害のあるランナーも含め200名を超える参加者が集まり、50mを走った。


結果は3位にパラアスリートの多川 知希選手、そして2名の小学生が同点で1位となった。(実は我々の不手際もあり、もう1名同点で1位の小学生がいたので、この直後アナウンスが行われた)

年齢やクラスでカテゴリーを分けると、レースが細分化され1位が何人も出るが、この大会では全ての参加者が1つのルールで競い合うことができる。これはこれまでのレースを批判するものではなく、新しい考え方を提起する試みである。この大会を機に、ぜひ"公平性"について考えてみてほしい。

ちなみにこの大会、イベント会社は入っておらず、Run for FutureAccelXiborgのメンバーが実際にスタッフとして稼働している。大会自体、不手際もあるが、手作りの温かい雰囲気を作りだしているのもこの大会の特徴である。陸上業界での有名人がその辺でスタッフしているというのも参加者たちにとってとても贅沢な大会だったのでは。



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