フジ棚を目指して坂を登るフォトポタリング
毎年のように行っていたフジの花の名所がある。
松本市の徳運寺というお寺で歴史はかなり古いらしい。
このお寺は松本市街から美ヶ原方面へかなり登ったところあり標高が高い。
松本市街地のフジの花はそろそろ見頃を過ぎているので、標高が高いこの場所はそろそろかなと思い、カメラを担いでグラベルバイクに乗って出かけた。
家を出発して松本城の脇を走り抜け美ヶ原方面へ向かう。
今日も天気はよく風もない最高のコンディション。
田んぼには水が張られて田植えの準備が行われていた。
松本は安曇野よりも田植えが少し遅い。
ここからひたすら坂を登る。
斜度8%くらいの坂を登るのだが、ロードバイクならいいが重いグラベルバイクで来てしまったことを少し後悔する。
しかしなんとか足を着かずに登り切って徳運寺に到着した。
この達成感がたまらない。
フジの花の方へ行くと立派なフジ棚があった。
この日のお昼のローカルニュースで取り上げられていたので、今日が一番良いタイミングだったのだろう。
そのニュースではたくさんの人が見に来ていたが、流石に朝6時台だったので誰もいなかった。
青い空にフジの花が綺麗だった。
ここでしばらく写真撮影を楽しんだ。
お寺の本堂の中も少しだけ覗いてみた。
手入れされた立派なお寺で、昼間なら本堂の見学もできるらしい。
もうこれ以上は坂を登る気にならなかったので下界まで一気に駆け降りようとしたのだが、ツツジと北アルプスが綺麗だったので立ち止まった。
被写界深度をうまく扱えていなかったのが残念。
常念岳の左に見えるのは槍ヶ岳だろうか?
ここからだとこんなにクッキリと尖って見えることを初めて知った。
坂を下り切ると乗鞍岳が迎えてくれた。
とても雄大。
踏切が開くのを待っていると近くの公園のフジの花はもう散る寸前だった。
標高の違いって結構あるんだな。
公園にいると腰掛けていた80歳は超えているだろうお爺さんが、リュックが重くて背負えないから助けてくれないかと話しかけてきた。
いいですよとリュックを背負うのを手伝ったのだが、リュックの中には小さな鍬などの農具が入っていた。
近くに小さい畑があるので、家から畑まで歩いて朝涼しいうちに畑仕事をしたのだろう。
私は「お気をつけて」と声をかけて家に帰った。
綺麗な景色も見られたし、少しだけ人のためになることもできたので、とても気分の良い朝だった。
そんなフォトポタリングのお話。
おしまい。
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