朝から曇りがちで昼過ぎから雨が降る予報の休日の話。

せっかくのお休みなので天気が悪いとは残念でしかない。
こんないい季節のお休みに天気が悪いって本当に残念。
しかし残念がっていても天気が良くなるわけもなく気が滅入るだけだ。

そこで、曇りなら曇りを楽しもうとカメラを持ち、自転車に乗って出かけた。
今回の相棒は前回と同じ構成で自転車はCannondale Topstone Carbon Lefty3、カメラはSony α7IV + FE 70-200mm F4 G Macro OSS IIとZV-E1 + FE 20mm F1.8 Gである。

目指したのは松本から20キロほど山の方に走った村にある寺である。
ここならまだ桜が咲いていると思いペダルを回した。

途中の畑ではモモの花やムスカリ、水仙が綺麗に咲いていた。
走りながらこういう景色を探すのが楽しい。

そして桜も咲いていた。
標高が高くなるとまだまだ桜が咲いていて、目的地へ向かう途中で見つけた桜は盛大に咲いている感じではなかったこれはこれで良い。

そして1時間と少し走って目的地の寺に着いた。
ここはとても山奥にある寺で村の人以外はほとんど来ないと思う。
寺の前には見事な桜が咲いていたが天気が悪くせっかくの桜が映えないのが残念だった。
この寺の入り口にはお地蔵さんが並んで出迎えてくれ、その帽子の赤が鮮やかで好きだ。

この寺の隣には薬師堂という建物があり見事な彫刻などがあるのだが、残念ながら保存状態が良くない。
茅葺き屋根も緑の苔が生えていてそのうち崩れそうである。
そんな雰囲気もこの山奥に合っているのだが。

もう少し山奥まで走ってみようと思っているとパラパラと雨が当たってきた。
予報ではまだ雨の降る時間ではないが、山の天気は変わりやすい。
カメラを濡らしてしまうわけにはいかないので、ウィンドブレーカーの下にカメラを隠して急いで下った。

しばらく下ると雨は止み路面も濡れていなかった。
やはり山の天気は変わりやすい。

そのまま帰るのはもったいないので、信州スカイパークを通ってみることにした。
そろそろ芝桜が綺麗な時期だ。
行ってみると見事な芝桜の絨毯が広がっていた。
天気が悪いのが残念だったが、遠くの滑走路の灯火が少し幻想的だった。

この信州スカイパークの南側には沢山の花が植えられており、ジョギングや散歩をする人の目を楽しませてくれる。
私も何回も自転車を止めて写真を撮った。

そしてここには桜並木もあるのだが、ちょうど散り始めていて桜の花びらの絨毯が綺麗だった。

そんな40キロほどをのんびりと走るフォトポタリングだった。